またもや台風が通り過ぎました。
被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。
今のところJRにおける運休以外の大きな被害は聞き及んでませんが、先日の豪雨災害のような事態にならぬことを願うばかりです。
さてニュースネタが続きますが、JR北海道の函館本線(函館駅~旭川駅間423.1km)の中間部分にあたる長万部~小樽間140.2kmが、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間が令和12(2030)年度末に開業するのと引替えに廃止される見込みだそうです。
降りると困ってしまう駅
北陸新幹線などのように新幹線開通とともに廃線となった区間や第3セクター化された路線は多々ありましたので、驚きはしませんが、函館本線となると、本州で言う「東海道本線」のような動脈ですから、少し残念です。
詳しくは
この記事内に面白い表現がありましたので取り上げてみました。この函館本線の「比羅夫(ひらふ)駅」到着時に、
「比羅夫地区へおいでのお客様に、ご案内いたします。比羅夫駅からは交通機関がありませんので、比羅夫駅では降りずに、倶知安駅から、路線バスやタクシーなどをご利用ください」
というアナウンスが流れるそうです。
一般的には「じゃあ何のための駅だ!」と言いたくなるところですが、私の場合はつい降りたくなります。
降りてみるとどうなるのか…
気になりますね。
現役路線であっても、限界集落化が進む地域の駅は、今後このような駅になるかもしれません。
廃線特需はあるかもしれませんが、路線存続に対しては屁のツッパリにもならず、もっと常時一般の利用客が増えないと維持できません。
新幹線ができると、ますます在来線から新幹線に乗客が流れますので、路線の経営は悪化します。JR北海道自身は自分で自分の首を絞めないよう廃止するしかないですよね。
じゃあ地元も方は困らないのか?
廃線に向けた負のスパイラルは、沿線住民の利用がないからであって、困る訳がありません。
国鉄が分割民営化された以上、JRグループは民間企業ですので、ドライに経営しないと潰れてしまいます。
北海道新幹線に投資対効果があるのか、今の時点では未知数ですが、少なくとも新幹線開通後、赤字の並行路線は廃止にしないと、回収できるものもできなくなります。
北海道新幹線の全線開通時点で、JR北海道が完全民営化されているかどうかはわかりませんが、現状は国の資本が入っているから何とか持ちこたえている路線ということですね。
乗り鉄からすると、寂しい限りですが、JRも私鉄同様民間企業ですから、それが今の鉄道事情ということでしょうね。
せっかく廃線を早期に知りましたので、早いうちに乗りに行って「比羅夫駅」で降りてみるかなぁ…
ではでは