筑豊電気鉄道2000形模型について。 | 誉模型ブログ

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誉模型の新製品情報や、製品の進捗状況などを発信する時があります

こんにちは、誉模型です。

先日の筑豊電鉄2000形の購入、保存に関する記事に沢山の方から注目を頂き、またツイッターへのいいねも頂きまして、ありがとうございます。

 


購入に向けてのお祝いのメールや、保存に向けての激励のメールなど、とても励みになります!

クラウドファンディングも始まり、もう後には引けません!

 

クラウドファンディングはこちら↓

 


さて、返礼品である模型についての概要を述べたいと思います。

クラウドファンディングのサイトで示した通り、この計画の肝は2つあり、1つは2000形の保存であり、もう一つの肝は模型の製作であります。
2000形連接車のNゲージはご存じの通り、トミーテック様から発売されており、また、西鉄(筑鉄)連接車の16番金属模型も他社様より発売されていました。

よって初めての製品化ではありませんが、16番で現行2000形3連接車としては初めてになると思います。

 

そして、その現状ですが、現在のところ設計は終了しており、部品の試作見積と形状の検討中です。

車体の部品構成は、前面が真鍮ロストワックス、車体は真鍮、(一部洋白)エッチングのオーソドックスな組み合わせです。

ロストワックスで作成する予定のパーツを3Dプリンタで出力し、形状の確認を行っています。
(写真は竣工時、および西鉄福岡市内線1301形)
通風孔は開いている時の物と、閉じている時の物を作成します。


2003号の前面です。
(救助器は雑合成です。すみません)
竣工時とおでこの形状が違う事にお気づきですか?
そして、この前面を2002号ではなく、2003号としているのは訳があるのですが、それはまたいずれ・・・。

構造についてですが、路面電車由来の小さな車体で、全周幌の連接構造という事もあり、特に連接構造は慎重にテストを繰り返しているところです。

動力付き連接部です。
動力はアルモデルさんの製品を使用します。


パンタグラフは文献によると、PT34Fという形式のようです。
PT52が似ていますが、ちょっと構造が違っています。


外観についても編成毎の個体差があり、また年代による差も大きく、大変悩ましいのですが、今回は比較的資料収集が容易である現在の姿をプロトタイプとしました。
竣工時については情報が少なく、特に床下機器等は現行2003号の物をそのまま使っています。

台車は現行2003及び2002がNS15、竣工時、福岡市内線はKL13を装着します。

2006号、2007号の大型方向幕車についてですが、いずれは製品化したいところです。
次なる目標は全年代、全形式の模型化です。
竣工時3連は今回製品化いたしますので、
大型方向幕シールドビーム車登場時 非冷房 
シールドビーム改造(2001~2005)非冷房
バス窓冷房
サッシ改造
等をマニアの皆様に向けて少量生産したいと思います。

もちろん、北九州線連接車も忘れてはいません。
ただし、北九州線連接車のパターンが豊富すぎて追いきれないので、北九州線3連接車のベースとなった編成、日車と日立、そして現在も福祉施設で保存されている1024号(近畿車輌)をプロトタイプとしたいと考えています。

日立タイプ


日車タイプ
おでこの形状と台車の違いで区別しています。

以上、現況と今後の展開についての妄想です。

今回の保存に関しては、本当に突然降って湧いた幸運で、実は模型作成の方が自分としての本筋であり、時間と労力をかけています。
2022年リリース予定で準備中であった西鉄大牟田線5000形を後回しにしてしまい、楽しみにされていた方には申し訳なく思います。
ですが、諦めたわけではありません。
この計画が落ち着き次第、着手いたします。

今後も2000形の傷んだ塗装の塗りなおしや維持などで、クラウドファンディングを活用させていただきたいと考えております。
少しづつですが、目標に向けて進んでいく所存でございます。
 

 

また、これを機会に16番の路面電車を盛り上げていくため、福岡だけに拘らず、いろんな地方の路面電車を製品化出来たらいいなと思います。
熊本、長崎、鹿児島、広島、岡山、函館・・・
勘の良い皆様は大体想像がついていると思われますが…
妄想駄々洩れなので、今日のところはここまでにしたいと思います。

ではまた。