『只見線』全線運行に向けて | みんみんの「鉄道乗りつぶし」

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このブログでは何度もお伝えしていますが、今年10/1(土)に「只見線」が11年ぶりに全線運行を再開します。

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  「只見線」の不通で考えるべきこと

①そもそもなぜ只見線は不通になったのか?

2011年7月の新潟・福島豪雨により只見線も一部の橋が流されるなど甚大な被害を受け、以来会津川口駅~只見駅間で不通になっていました。

この年3月には「東日本大震災」が発生するなど天災が多い年で、今年の漢字に「絆」が選ばれるほど皆の一体感が高まった年でした。

 

②なぜ復旧に11年もかかったの?

もともとあった路線ですので、山を切り開くなどなどという、一から土木工事の必要性はなかったと思われますが、なぜ11年もかかったのか?

その通りなのですが、3本の橋のかけ直しなどの大工事があり、これをJR東日本1社の予算で賄うには負担が大きすぎました。ドル箱路線であれば1日も早く復旧して回収できるのですが、只見線はもともとそんなに採算性の良い路線ではなかったため、予算捻出は至難の業。只見線を復旧させることでJR東日本の経営が傾いては元も子もないです。すでに国の資本が全く入っていない純粋な民間企業ですので、企業としての投資効果を考えるのは当然のことです。

しかしながら民間企業とは言え公共インフラを担っている企業であり、地元住民の方の「足」としては重要なインフラなので何とかしたい気持ちは多分にありました。

 

そこで考えたのが沿線自治体の支援(=費用負担)。かなりに額を沿線自治体が支援してくれたと聞いています。

 

それでも復旧できるほどの予算には至らず、とうとう沿線住民の寄付まで募るようになりました。沿線住民の方々は只見線が生活の一部でしたので早期復旧を願ってましたので、これまた資金が集まりました。クラウドファンディングの走りですね。

そうやって資金集めに奔走し、11年もかかって復旧した次第です。

まさに総力戦での復旧です。

 

③いよいよ全線運行

このように苦労を重ね10/1(土)に全線運行再開なのですが、10/14は「鉄道の日」。しかも150周年。

それにイベントをひっかけるしかありません。

全通と鉄道開業150年を記念し、現行車両であるキハE120形ディーゼルカー1両を旧国鉄カラーに復刻して運行するそうです。対象は「キハE120-2」。かつて同線を走ったキハ45・52形ディーゼルカーの塗色をオマージュしているとのこと。

基になったキハ52はこれ。

キハ20形の発展型ですが、キハといえばこの「国鉄色」ですよね。全体が朱色の「首都圏色」もありましたが、私はこの「国鉄色」が一番好きです。

 

オマージュカラーのキハE120-2は、全通同日の午前6時8分に会津若松駅を発車とのこと。

8:40からは同駅3番線ホームで出発式も開催される予定だそうです。

 

全通後の時刻表が公表されてますので、ご参考までに掲載。

今回運行再開される区間は1日3往復ですので、起点・終点間を通じて乗車できるのは1日3本しかありません。

 

④今後考えるべきこと

苦労の末、全通にこぎつけた只見線。

今年も豪雨災害により多くの路線が現在も区間不通になっています。

私のような乗り鉄は自分の趣味実現のために困っている程度ですが、沿線住民の方は生活が一変するほど困っています。

しかしJR東日本一社に頼っていてもお先真っ暗です。

先日の同社の赤字路線公表のことを考えると、復旧させても黒字化はあり得ませんので、恐らく復旧は程遠いと思われます。

沿線自治体や沿線住民に頼るだけではなく、全国からの寄付やクラウドファンディングなどを立ち上げて、早期の復旧を願うばかりです。

 

ではでは口笛