昭和人俊やんの鐵活日誌回顧録帳

【THE国鉄名車】国鉄キハ66系

キハ66系(キハ66・67形)、この車は国鉄ブランド車両ながら、北九州地区にわずか15編成30両しか入らなかった稀少車である。

山陽新幹線博多延伸時、新幹線博多・小倉両駅から筑豊方面へのアクセス用として、1975年に登場している。各停・快速用ながら、当時の国鉄では珍しい転換クロスシート車である。当時の新幹線電車も転換クロスシートであり、博多・小倉で在来線に乗り換えた後も目的地まで新幹線気分で!という狙いがあったと聞いている。
私鉄でも同様の車両は名鉄、京阪、阪急、西鉄くらいにしか存在していない。後に国鉄では、コレの電車版とも言える117系や115-3000系といったすばらしい車両たちが登場する。

当時私は小学生で、近所の筑豊線を走る、気動車急行の色をした、両開き扉の、側面に行先表示幕を持つ見慣れない気動車に目を奪われた。
当時の北九州地区の国鉄は、小豆色(ローズピンク)の421系を筆頭に、関東や関西地区に比べると全くと言っていいほどパッとしなかったが、この気動車だけはピカイチだった。



直方駅にて。九州色化後、まだ非電化の筑豊地区で活躍の頃。
正面だけ見ると、キハ40系列と見分けが付きにくい。


博多駅にて。既に屋根のベンチレータは撤去済。(右は夜行快速ムーンライト九州。)

2000年の筑豊電化で長崎地区に異動したが、車内内装は登場時とあまり変わってないようだ。

登場から46年の、2021年6月30日をもって全車引退した。



長崎駅から取り寄せた引退記念乗車券。

余談だが、記念乗車券台紙下部にある写真のうち、線路が4本ある左から2番目の写真は筑豊線折尾~中間(なかま)間で、日本で唯一の非電化複々線区間だった。

なお、同車の引退により、JR九州管内の国鉄ブランド気動車は、キハ40系列のみとなっている。
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