2022年4月17日(日)
16時10分 出町柳駅
京都・出町柳と大阪・淀屋橋を結ぶ快速特急・洛楽。
京阪本線(鴨東線含む)の最速達種別で設定されていて、途中の停車駅は三条、祇園四条、七条、京橋、天満橋、北浜、淀屋橋となり、
七条~京橋までは34分間ノンストップで33もの駅を通過していくことになります。
快速特急にプラス丹波橋、中書島、樟葉、枚方市と停まる特急、特急にプラス守口市、寝屋川市、香里園と停まる快速急行を含めると、日中毎時4,5本運行されていますが、
快速特急は今回乗車した日曜日(土日祝日)の出町柳発の淀屋橋行きだと15時53分、16時23分、16時53分、17時23分、17時53分と
1日に5本しか設定されていないため、なかなかレアな種別になります。
3000系と8000系とで運行されていますが、土日祝日の出町柳発だと全て3000系での運行となります。
3000系は2008年にデビュー。
コンフォート・サルーン(COMFORT SALOON)という愛称を持ち、外観は紺色と白をベースに銀色の帯が加わっていて、
1971年~73年にかけて製造された初代3000系と区別して2代目3000系と呼ばれることもあります。
8両編成で6号車がプレミアムカーとなり、プレミアムカー自体は8000系に2017年に導入されたのが始まりで歴史はかなり浅めです。
3000系については2021年に導入されたばかりで、普通車(2008年デビュー)でも十分新しさを感じることができますが、2021年デビューですからまだ1年しか経っていない新車を味わうことができました。
乗車にはプレミアムカー券が必要で、出町柳から淀屋橋まで乗車すると500円、枚方市までなら400円とということで、路線距離は鴨東線・京阪本線と合わせて51.6kmに及びJR東日本の普通列車グリーン券は50kmまで580円(事前購入・土日祝日)ですから、非常にお得な料金といえます。
プレミアムカーに乗ろうと待ち構えて、入線してくると他の車両と異なり1つしかない扉のカラーは金色。
車内清掃が終わり乗りこむと車内は2×1の12列並んでいますが、後ろを振り返ると4席だけが離れ小島のように設置されていて、
通路を挟んだところに広がるスペースは大型のスーツケースを置くためと車いす利用の乗客用の空間になります。
京阪公式サイトによるとプレミアムカーで重視したのは有料の特別車両にふさわしい品格あるデザインと快適性。
座席カラーは漆黒色をベースに白のドットが散りばめられており、
座席幅はJRの新幹線や特急グリーン車に比べると広さは感じませんでしたが、
パーソナル空間を生み出すためか頭部は左右が出っ張りがついていて、
出町柳から淀屋橋までフルで乗車しても乗車時間は1時間足らずで、2時間も3時間も乗るわけではないので、深く倒れなくても良いのでしょう。
背面テーブルには折り畳みテーブルがついていて、
ここまで目に見える快適性について触れましたが、目に見えない快適性としては京阪のフリーWiFiがついている他に
空気清浄装置(ナノイーX)が装備されています。
パナソニック製ということで、京阪本線の沿線沿いの門真市に本店を構える企業の製品を使うあたりはさすがです。
そして、朝晩の一部列車を除いて専属のアテンダントが乗務していて、乗車記念品の発売を行っていました。
乗車時間が2時間くらいになればホットコーヒーの発売ができそうですが、長くても1時間ですから厳しいのでしょう。
そして、車内にはトイレがついていないのも特徴的でこれも乗車時間の短さが反映されているのかもしれません。
出町柳16時23分→淀屋橋17時11分
快速特急の次の速達種別である特急は七条と京橋の間では丹波橋、中書島、樟葉、枚方市と停まるので、
7~8分に一度は乗客の乗り降りが発生するのですが、快速特急はそんなことはなく快適に過ごすことができます。
七条を出発してからはやや騒がしかった車内も時間が経つに連れて静かになっていきました。
京阪本線では主要駅ともいえる枚方市なども颯爽と通過。
かつては快速特急の停車駅が特急だったそうで、京阪本線沿線の街の発展に伴い、停車駅数が増え、
特急なのか?と評される声が多かったわけですが、快速特急を設けたことで往年の走りを取り戻すようになったそうです。
列車は所要時間48分で淀屋橋に到着。
これでもJR西日本の新快速よりは時間はかかるものの、ゆったりとした空間に包まれて京阪間を移動することができました。