2022.09.16
都営車の京成本線乗入れ、増えすぎィ!

都営5500形 5501編成
2018.9.21/実籾〜八千代台
最近、京成本線で都営車をやたらと見かけるようになったと感じることはないだろうか。そうだとしたら、あなたのその感覚は正しい。なぜならば、現行となる2022年2月実施のダイヤで、京成本線に入ってくる都営車は平日14往復、土休日11往復。平日7往復、土休日6往復だった以前のダイヤからすれば、ほぼ倍増という増えっぷりである。そりゃ、見かける機会も増えるわけだ。
現行ダイヤにおいては、都営浅草線でホームドア対応のため全線で所要時間が増加した結果、西馬込での折返しの関係で日中時間帯において西馬込〜泉岳寺の通称:馬込ローカルと都営浅草線〜京成本線直通快速の運用が一体化。この運行系統に入った車両は、成田空港→西馬込→泉岳寺→西馬込→成田空港というふうに走るようになった。都営車の京成本線への大量進出はこのことが原因のひとつとみられるが、いずれにせよ史上最も多く都営車が京成本線を走るダイヤになっているものと思われる。

都営5300形 5320編成
2022.7.4/勝田台〜志津

都営5500形 5524編成
2022.9.13/八千代台
さらに、同ダイヤ改正で京成は平日夕方以降に都営浅草線から直通してくる一部列車の種別格下げを実施。その結果、この時間帯に京成本線に入ってくる都営車は快速特急成田空港行、特急京成成田行、快速京成佐倉行、特急成田空港行、特急京成成田行、通勤特急京成成田行というバラエティに富む布陣となった。一時期の、快速特急京成成田行一辺倒だった時とは大違いである。実に楽しい。
特に、都営車で都営浅草線から特急として京成本線に直通する列車は、2006年12月ダイヤ改正で快特が新設されて以降に設定がなかったため、実に約15年ぶりの復活となっている。都営車の通勤特急が走るのも約7年ぶりで、こちらは2度目の復活。上り列車についても、快速特急西馬込行と通勤特急西馬込行という、いずれも初出の変わり種列車が見られる。こんなことを言っても仕方ないが、5300形がもっと元気なうちにこういう状態だったらよかったのに。
地下鉄の車両にとって、地上を走る直通先の線区はまさに晴れ舞台。同改正では、都営車は京成本線での運用増だけではなく成田スカイアクセス線にも進出したわけだし、都営車からしてみたらたいへんいい内容のダイヤ改正だったのではないかと思う。
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