先日は所用で西高島平まで行っていました。自転車で行こうと思えば行かれなくもないのですが、往復とも都営三田線を利用しました。
都営三田線では車両の置き換えが進行しているし、乗り入れてくる東急の車両も中間車2両を追加して順次8両化が進められていますが、最近三田線に乗ると、私が乗ろうとした際に後続も含めてことごとく6両しか来ないということが続いており、これまで新型車の6500形どころか東急の車両も含めて8両編成自体に乗れたためしがありませんでした。


今回も乗ろうとしたら6両が続いていたので行きは8両を待つことを諦めたのですが、来た車両が今まさに置き換え進行中で遅くとも来春の相鉄直通開始までには引退している可能性が非常に高い従来車の6300形の初期型(6312F)だったので、迷わず乗車。
新車の6500形は先日に今回製造予定分の最終ロットである6513Fが完成し納車されたので、もはやいつ全廃になってもおかしくない状態にあるし、次乗るときにこの編成が走っているという保証もありません。


そして6300形の初期型限定の装備といえば車端にあるボックス型のクロスシートで、結局新型車両にこういう装備は受け継がれなかったし今後他で登場する可能性も低いだけに、都営三田線でも都営地下鉄全体、そして東京の地下鉄全体(乗り入れ車は除く)でも最初で最後の採用となる可能性が高いでしょう。南北線も9000系の初期車はクロスシート装備でしたが、B修繕工事でロングシート化されて一足先に消滅してしまいましたね。
西高島平到着後はしばらく眺めていましたが、やはりこの後しばらく8両の表示は全く出ず、ことごとく6両ばかり来ましたね。


また、後続の電車は東急5080系でしたが、5080系は8両化が急ピッチで進められており、この編成(5182F)に増結予定の分も含めて3編成分の中間車が1週間くらい前に完成してこれをもって5080系の増結がついに完了するため、6両編成の東急5080系を見るのはもしかしたらこれが最後かもしれません。


それにしても、日比谷線で虎ノ門ヒルズ駅開業とナンバリングの改定が行われて久しいですが、何でいまだに車内の液晶画面の上に日比谷線の日比谷駅の番号が変わりますという案内が掲示されているのでしょう?余談ですが、5080系は最初の2編成だけ数年前に交換されるまで車内表示器がLEDスクロール式でしたね。


しばらく眺めた後に改札を出ました。
西高島平といえば都営三田線の終着駅ですが、巨大な団地で知られる高島平団地がある新高島平を過ぎると南側は低層の住宅街、北側は人の住まない倉庫街になるので急に静かになりますし、西高島平から先は延伸計画はあったけど計画倒れに終わり今後も延伸することはまずないと思われ、いきなり線路がぷっつりと途切れているので、いかにも末端というか最果て感すら漂う場所ですね。


また、西高島平駅周辺に店自体が極めて少ないばかりか駅の改札前にはかつて「スリーマート」という鄙びた感じの小型スーパーがあり、店頭にずらりと商品が出してある一方で店内はスカスカで場末感が漂っていたのですが、これがいつの間にかなくなってセブンイレブンになっていました。調べたところスリーマートは一昨年になくなっており、セブンイレブンがオープンしたのは8月末だったとのことで、まだできたばかりのようですね。
鄙びた商店がセブンイレブンになることで圧倒的に便利になるのかもしれませんが、その反面で盲腸線の終着駅らしい場末感やローカルムードが薄れて面白みがなくなりそうです。
なお、この先は数百m、徒歩5分くらいで都県境を越えて埼玉県になりますが、この先への延伸を匂わせておきながら都県境ギリギリ付近で線路が途切れるのは日暮里・舎人ライナーの見沼代親水公園駅でも見られるパターンで、いかにも「東京都交通局」という典型的なお役所仕事の産物ですね。
もっとも、高島平より先は当初「東武高島平線」として大和町(現・和光市)まで作られる計画でしたが頓挫し、その後に都内部分だけが交通局で引き継がれて高島平~西高島平が都営三田線として開通となった経緯があるのですよね。東武の計画だと西高島平の先で、中間駅を2駅作る計画だったそうで、一つは都県境越えてすぐの笹目通り沿いのレインボーモータースクールがある付近、もう一つはその先の下新倉氷川八幡神社付近に作られる計画だったそうです。


また、駅北側は巨大なトラックターミナルがあり、線路沿いの道の北側はトラックターミナルの塀で覆われ、南側の高架下も店は皆無で一部が駐車場として使われているくらいで何もないので非常に殺風景なのは言うまでもありません。


そしてトラックターミナルの入口横に「ひかりのくに」という看板を発見。ウルトラマンの故郷のM78星雲の光の国と同名ですが保育関連の会社だそうで、もちろんここにウルトラマンはいません。


また、帰りがけに駅近くの植え込みで、誰かが蒔いた餌を食べるオッドアイの白猫を発見。威嚇してくる猫でしたし(白猫は特に警戒心が強いと言われていますね)、陽当たりがいいと白い猫は光ってしまいなかなか上手く撮れないのですが、何とか逃げられることなく撮れました。


そして帰りは時間があったので、8両の表示が出るまで待ってみようと思ったのですが、今度はいきなり6500形が停まっていて迷わず乗車。


内外装とも一見すると素っ気ないデザインに見えますが、ドア上の液晶画面が都営地下鉄では初採用の3画面になったり、シートピッチが大幅に拡大されて座り心地が改善されています。


また、ドアの取っ手が角ばった独特の形状ですが、初代の6000形、現在の6300形の後期型で使われているのと同じ形状で、細かいところに三田線の伝統が継承されているというのも印象的です。
東急・相鉄新横浜線は3月頃の開業になると思われるから開業まであと半年になり、そろそろダイヤだとか具体的な開業日の話が出てきそうですが、どうなるでしょうね。
また、相鉄直通開始後もあと10年以上先とはいえ南北線の品川延伸を控えており、都営三田線も現行の白金高輪止まりを中心に直通することになるでしょうから、今後しばらくは何かと動きが慌ただしくなりそうですね。
あと、今回置き換え対象ではない6300形の3次車はB修繕を施工して当分は使うと言われていましたが、今のところ工事らしいことをやっている気配がありませんね。修繕工事をするのだったら6300形の初期車がまだ残存していて相鉄直通開始前である今のうちに始まっていないと後々困る気がするのですが、計画変更で中止になったのでしょうかね?
都営地下鉄の車両置き換えサイクルを考えると、結局このままB修繕は行なわずに30年弱使用して置き換えというパターンに落ち着くのかもしれず、あと5~6年後に6500形2次車の製造を開始して遅くとも品川延伸までには6300形を全て置き換えということになるのでしょうか。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
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