本日は、えちごトキめき鉄道の団体専用列車「夏休み旧北陸本線体験号」に乗車します。

この団体専用列車「夏休み 旧北陸本線体験号」は、直江津運転センターに所属している413系・455系観光急行編成(W01編成)を使用しもので、往路となる上り列車では「本当に急いで行かない急行」として、直江津から市振までの各駅に数分~22分ほど停車、復路となる下りは「本当に急いで行く急行」として、市振から直江津までノンストップで、かっ飛ばすという夏休みの特別企画として設定されました。

料金は、ボックス席2席を利用するプランは大人12,000円(こども6,000円、ロングシート4席を1人で使用するプランは大人1人11,000円(こども1人5,000円)、ドア横の2人掛け座席を使用するプランは学割適用のみで、1人6,000円という値段が設定されています。ボックス席とロングシート席の大人料金には、運賃と指定席券、記念品、お茶、お弁当、夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券がセットされています(こどもと学割席については、記念入場券が添付されていません)

 

まもなく出区する413系・455系観光急行編成(W01編成)

ちょうど全切り試験中でした。常磐線や水戸線などでは、現在でもデッドセクション通過前に運転台を切替えた時や増解結時に全切り試験を行いますが北陸地区では出区点検時のみ動作を確認すればOKのようです。

自分は小山へ往復する際に乗った水戸線のE501系で機器トラブルによる交直セクション冒進や再起動不能を何度か目の当たりにしているので気になる項目の一つではあります(E501系はその後もデッドセクション通過時のトラブルが多発していたようで暫くすると直流区間に入らなくなりました)

 

出区する413系・455系観光急行編成(W01編成)

9時49分、出庫してきます。

413系・455系観光急行編成(W01編成)は一旦、妙高高原方の引き上げ線へ入線、その後、2番線に入ってきます。

そろそろ受付開始時刻なので改札前で待機します。

 

旅行案内書

当日配布された旅行案内書には運転時刻表や注意事項が記載されている他、指定席券、往復分の記念乗車証、お弁当の引換券、夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券、時刻変更のお知らせ等がセットされています。

 

夏休み旧北陸本線体験号の指定席券

No,0118

今回のイベントに合わせて専用の硬券が用意されました。

通常の観光急行とは異なり運賃を含んだものになっています。

 

夏休み旧北陸本線体験号の乗車記念証

往復で異なるものが用意されました。

 

お弁当引換券

お弁当と引き換えなので手元には残りませんでした。

 

入線した市振ゆき急行「夏休み旧北陸本線」(第9550M列車)

えちごトキめき鉄道・直江津運転センター所属のW01編成です。

直江津方からクモハ413-6号車+モハ412-6号車+クハ455-701号車の3両編成になっています。

 

指定された座席

本日は全車指定席として運転されます。今回、選んだ座席は駆動音が良く聞こえるパンタグラフ直下海側車端部2号車15番E~H席です。

モーター冷却風取り入れ口を車内側に切り替えると良い音がするのですが残念ながら車外導風で固定されていました。

413系は車体更新時に種車から再利用されたDT32B形及びTR69B形(ベローズ式空気ばね)を装備していてゴツゴツした乗り心地でしたが、台車枠不具合対応でWDT32形及びWTR69形(ダイアフラム式空気ばね)に換装されしまった事でフワフワな感じの乗り心地になってしまいました。

 

グッズ売り場

限定商品はありませんが455系グッズが飛ぶように売れていました。自分もペンケースなどを購入してきました

ちなみに、今日は鳥塚社長さんも添乗するようです。

 

団体列車の横サボ

今回の団体列車に合わせて専用のサボが用意されました。

今回の「本当に急いで行かない急行」の市振駅までにかかる所要時間2時間48分、表定速度は22km/hです。遅さでは北越急行スノータートルの表定速度14kmには負けますが貨物列車が多く走る路線で極端に遅い列車をダイヤに組み込むのも大変だったかと思います。

「夏休み旧北陸本線体験号」は直江津駅を10時54分に発車して市振駅までの各駅に停車していきます。

修正ダイヤは以下の通りです。

 

直江津駅        10時54分発

谷浜駅 11時01分着-11時11分発[10分停車]

有間川駅11時15分着-11時24分発[ 9分停車]

名立駅 11時30分着-11時45分発[15分停車]

筒石駅 11時50分着-12時07分発[17分停車]

能生駅 12時14分着-12時27分発[13分停車]

浦本駅 12時32分着-12時37分発[ 5分停車]

梶屋敷駅12時40分着-12時41分発[ 1分停車]

※海岸駅12時44分着-12時49分発[ 5分停車]

糸魚川駅12時52分着-13時14分発[22分停車]

青海駅 13時20分着-13時26分発[ 6分停車]

親不知駅13時30分着-13時36分発[ 6分停車]

市振駅 13時42分着

 

豪雨災害で運休していた貨物列車が運転を再開するにあたり筒石駅と能生駅での停車時間が変更されています。梶屋敷駅での停止時間は1分となっていますが同駅停車中は糸魚川駅方にある薬師と浜田などの踏切が鳴動してしまう事から遮断時間を考慮して決められたようです。その他の駅にも隣接する踏切がありますが運転指令所から制御できない有間川付近の歩道踏切等では係員が立哨して歩行者誘導などの対応を行っていたようです。

 

10時54分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は谷浜です。

 

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谷浜駅では約10分ほど停車します。

 

谷浜駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

通常の観光急行では通過となる駅です。

W01編成の営業運転では初めての停車となります。

ホーム有効長の関係で3号車のドアは締め切り扱いになっています。

11時11分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は有間川です。

 

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有間川駅では9分停車します。

 

有間川駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

有間川駅は7月以降に運転されている観光急行の停車駅として設定されている他、バル急行や納涼急行の停車駅になっています。

有間川駅は日本海を見下ろす長いホームと古い瓦屋根の木造駅舎が特徴です。

バル急行や納涼急行運転時の夕焼けも絵になります。

カント上での停車となるため車体が大きく傾いたままとなります。

奥に見える湯殿トンネルが開通する1969年まではトンネルの手前で右へカーブしていた旧線を経由していました。今回の配布及び発売された夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券には旧線に設置されていた郷津駅の復刻入場券がセットされています。

11時15分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は名立です。

 

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名立駅では15分停車します。

 

名立駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

名立駅は下り観光急行の運転停車駅として設定されてきましたが、7月の停車駅見直しによって有間川駅に変更されました。

7月の停車駅変更後は停車していませんが、上り線への停車は初となります。

今後は観光急行の停車駅として復活すると良いですね。

11時45分、定刻通りに発車します。

次の停車駅は筒石です。

 

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筒石駅では17分停車します。

 

筒石駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

筒石駅は下り夜行急行の停車駅となっていますが、上りホームへの停車は初となります。

トンネル内は天然のクーラーが効いていて涼しいです。

17分停車という事で地上に出ている余裕はなのでホームからの撮影だけに留めておきます。地上に出るのは次に乗る夜行急行の楽しみにしておきます。

当駅については大雨災害の影響で運休となっていた貨物列車の運転が設定された事から停車時間が減らされたようです。

 

12時07分、定刻通りに発車します。

次の停車駅は能生です。

 

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能生駅では13分停車します。

 

能生駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

通常の観光急行では運転停車駅として設定されています。

普段は上り本線に停車していますが本日は待避線に入ります。

 

能生駅に到着する直江津ゆき普通列車

直江津運転センター所属のK1車です。

E122-1号車(新製2014年・新潟トランシス)

 

能生駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

12時27分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は浦本です。

 

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浦本駅では5分停車します。

 

浦本駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

浦本駅にはW01編成として初の停車となります。

浦本駅の市振方には停車中に作動してしまう歩道踏切があるため長い停車時間は設定できないようです。

停車時間前後は当該踏切に係員を配置して歩行者を誘導していたようです。

12時37分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は梶屋敷です。

 

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梶屋敷駅では1分停車します。

梶屋敷駅はW01編成として初の停車となります。梶屋敷駅停車中は市振方にある道路踏切が作動してしまうため通常の停車時間と同じ1分停車が設定されました。とりあえずスマホで1枚だけ撮影しました。

 

12時41分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は、えちご押上ひすい海岸です。

 

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えちご押上ひすい海岸駅では5分停車します。

 

海岸駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

413系・455系としては初の停車となります。

ホーム有効長と踏切の関係で1号車はホームから外れて停車、乗降は2号車のみとなりま。

12時49分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は糸魚川です。

 

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糸魚川駅では22分停車します。

 

糸魚川駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

糸魚川駅は観光急行の停車駅です。

ホームではミニ横サボ撮影会が行われていました。

急行「佐渡」号サボですね

 

昼食の幕回し弁当

今回は糸魚川市内の業者が調製したもののようです。

停車時間に美味しく頂きました。

 

糸魚川駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

13時14分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は青海です。

 

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青海駅では6分停車します。

 

青梅駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

通常の観光急行では通過となる駅です。

13時26分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は親不知です。

 

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親不知駅でも6分停車します。

 

親不知駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9550M列車)

当駅も観光急行は通過となりますで始めての停車となります。

親不知駅は過去に貨物列車が発着していた有人駅でしたが1994年に無人化されました。

駅舎工法に見えるのは北陸自動車道の高架です。この周辺は高速道路と国道8号線を設置するスペースがなく海の中に橋脚を設置した海上道路になっています。

13時36分、定刻通りに発車しました。

次の停車駅は終着の市振です。

 

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市振駅では9分停車した後に折り返し直江津ゆきになります。

 

市振駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9503M列車)

観光急行の折り返し駅です。

 

市振駅

当駅も過去には貨物列車が発着していた有人駅でしたが1985年に無人駅になりました。

当駅には危険物庫(ランプ小屋)が残されています。

急行色との相性も良いです。

直江津駅で横断幕を出していた乗務員さんが先回りして帰りの横断幕を掲示してらっしゃいました。

観光急行の運転日には地元の方が来駅記念の石を配っています。

折り返しの発車準備が整ったようです。

 

市振駅に停車中の急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9503M列車)

折り返しは本当に急いで行く急行になり、新幹線が停車する糸魚川駅をとばして直江津を目指します。直江津までの所要時間は42分で表低速度は88km/hになります。

13時51分、定刻に発車しました。

次の停車駅は終着、直江津です。

 

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直江津駅に到着した急行「夏休み旧北陸本線体験号」(第9503M列車)

直江津駅には定刻通りに到着しました。表定速度88km/hという事で急行「ときわ」を思い出す走りっぷりでした。

自分は高校生の時に通学で良く利用していた電車が仙台電車区の451系~457系・717系でした。早朝深夜の水戸~平間1往復が3両編成で日中~夕方の平~水戸2往復が堂々たる9両編成でした。当時はアコモ改良改造が一段落して455系と457系、717系は仙台支社色に代わり、更新対象から外れた451系や453系が原色原型のまま走っていました。

高校から常磐線が見えるので急行形が走る時間になると外を眺めて編成を確認、編成中に451系や453系、717系が組み込まれていると狙って乗ったりもしましたね。


仙台電車区のアコモ改善車は明るくて座席もしっかりしていて居住性が良かったですが451系や453系の草臥れた座席や開閉が遅い乗降ドア、薄暗い車内にも趣があって良かったです。

413系の兄弟である717系にも良く乗りました。常磐線の平(現在のいわき)以北には717系が良く来ていましたが突発的な運用変更で9両編成の真ん中に挟み込まれて水戸まで顔を出していた事もあります。453系or451系+717系+457系なんていう編成が充てられていたら部活をサボって水戸まで乗ったりもしました(笑)

 

最後に夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券を掲載しておきます。

 

夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券(表面)

No,0156

この記念入場券は2022年8月15日に運転される「夏休み旧北陸本線体験号」を記念して発売されたもので団体列車の参加者にも同じものが配布されました。

駅発売分の発売額は1部2,800円、駅発売分の限定数は150枚、発売箇所は糸魚川駅と直江津駅の2駅のみ、発売期間は同年8月15日の始発時から売切れ次第終了となっています。

【追記】9月5日からトキ鉄のネットショップで残部を発売しています。

 

夏休み旧北陸本線体験号運転記念入場券(中面)

台紙はB4の二つ折りで表面は観光急行の写真をデザイン、中面には海岸沿いを走ね観光急行の写真と夏休み旧北陸本線体験号9550Mの運転時刻を印刷、日本海ひすいライン全駅の硬券入場券13枚と新線開業の際に移設される事なく廃止された郷津駅の復刻入場券1枚がセットされています。

全駅入場券はJR西日本の様式ではなくJR東日本の様式に近いものを使用、復刻入場券は国鉄時代の30円券を模しています。

 

次は妙高はねうまラインの全駅に停車したり二本木駅を通過するような企画を考えていただき、妙高はねうまライン全線の入場券セットを発売して頂けたら良いなぁと思っています。

 

本日の乗車はここまでです。

明日は北越急行の未訪駅を巡ります。