相変わらず遅筆ではありますが、前回9月3日のNRE特急ニセコ号乗車記の続篇です。
(※当初の内容に誤りなどがあったため、加筆訂正させて頂きました。ご了承ください)
 
特急ニセコ号初便で函館駅に到着した我々2人(乗車券はLOVEパス利用)ですが、この日から発売開始された記念切符を購入後、どこまで乗るかも決めずに「とりあえず」キハ40 1792単行の長万部行2841D(砂原廻り)に飛び乗りました。既に座席はある程度埋まっており、まずは2人ともデッキで立ちンボ状態(その後空席に在り付く)。
 
 
 
前々回の記事で少し触れましたが、9月30日を以て特急北斗の定期運用から離脱するキハ281系は既に廃車が始まっており、五稜郭車両所で解体が進められています。実は、この数日前の8月28日にも私は函館を訪れており(キハ281系乗車その他目的で)、往路の車窓からこの解体シーンを目の当たりにしたのでした…。五稜郭では否応なしに走行中の列車から見える場所で作業が行われているだけに、流石に心が痛みますね。
解体はキハ280-108から行われ、9月3日の時点では既に跡形もなくなっており2両目のキハ281-4が解体中、そして後に見えるキハ280-4が解体待ちという状況でした。
(※その後他車も解体のため順次入場中)
 
 
 
さて…2841Dは大沼駅から砂原廻りルートを迂回するのですが、池田園、流山温泉、銚子口の各駅が今年3月ダイヤ改正で一挙に廃駅となり、沿線の過疎化が如何に深刻であるかを物語っています。この砂原廻りルートも北海道新幹線の札幌延伸でやがて廃線になるのか…。
写真は旧池田園駅。駅舎やホーム、跨線橋の施設はまだ手付かずでしたが、交換設備も撤去済みで保線要員の詰所の必要もないためか駅舎の事務室部分もベニヤ板で塞がれており、いずれ解体されるのでしょうか。
 
 
 
旧池田園駅を通過するとすぐに『池田園トンネル』をくぐるのですが、コレは道内一短い鉄道トンネル(20m)。車両1両分程の長さしかありませんが、上には道路が通っています。この後20年の短命に終わった旧流山温泉駅の跡を通過するのですが、他の事に気を取られて見逃してしまいました…(汗)。
(写真は後方デッキから撮影)
 
 
 
3連続廃駅のもう1つ・旧銚子口駅は交換設備があるため信号場として機能しており、ホームはいずれ撤去されますが、駅舎は保線や除雪用の詰所として残されるのでしょう。
 
 
 
そして大沼駅から14.6㎞、ようやく1つ目の停車駅となる鹿部駅に停車。鹿部町の代表駅ではあるもののマチの中心である海岸部からはかなり離れており、当駅の『北の大地の入場券』は道の駅『しかべ間歇泉公園』で発売されています(従って列車だけを利用して買いに行くのは最も困難な箇所。流石に私は函館でレンタカーを借りて買いに行った)。
当駅でキハ40 1704単行の長万部発函館行2842Dと交換します。
 
 
 
次の渡島沼尻駅は、信号場時代から客扱いを行っていた停車場。
駅舎は倒壊の危険があるとして昨年11月末を以て待合室が閉鎖されましたが、建物自体はこの時点でもまだ解体されず残っていました。斜めのつっかえ棒で支えられているというのはなかなかヤバい。一般の建築物でもなかなか見ないスタイルですが…。
ちなみに、昨年11月に先述の廃止3駅と併せて当駅も列車で訪問したのですが、その時の事をいまだにブログにしていない私って…(ダメな男ねぇ🙍)。
 
 
 
渡島砂原を経て掛澗駅に到着するのですが、なんと17分も停車するというまさに『バカ停』。この間に2本の上り列車と交換し、まずはDF200-8牽引の貨物が通過、そして後続の森発函館行キハ40 1762単行の5884Dが到着します。
 
 
 
そして16:27、森駅2番ホームに到着。20分停車のこれまた『バカ停』です。
私は3分後に到着する6014D北斗14号で函館へ戻る事にしたため当駅で下車し、らんちゃん女史とバイバイ👋する事になりました。彼女も結局は当駅で下車し、駅周辺の界隈で時間をつぶしてから(但し駅弁の『いかめし』は売切れだったらしい…)後続の北斗17号で旭川への帰路に就いたとの事で、藤城線廻り以外の函館本線全線を1日で乗り通したという事になります。お疲れ様~😉
 
 
 
そしてやってきました!キハ281系による6014D北斗14号(不定期列車)。
 
 
 
この日は所定の5両から指定席2両を増結した7両編成でしたが、私は最後尾7号車自由席のキハ281-901(試作車)に乗車。森駅では時間がなくて撮れませんでしたが、この車両こそ『HEAT281』ロゴとグレースカート(※量産車は車体色と同色に変更)という新製当時の装いを再現した復刻色で、その塗装になってからようやく乗る機会に恵まれました!編成は下記の通り(全車函ハコ)。
函館←①(指)キハ281-3 ②(G)キロ280-3 ③(指)キハ280-2 ④(指)キハ280-105 ⑤(指)キハ280-110 ⑥(自)キハ280-102 ⑦(自)キハ281-901→札幌 (※⑥⑦はオリジナル座席)
 
 
 
ただ…このキハ281-901も製造から30年が経過して流石に寄る年波には勝てず、水漏れなのか?原因は不明ですが、天井はテープやらで応急補修されてみっともない姿をさらけ出しており、引退間近の車両の悲壮感をより一層濃くしたのでした…。さらに旧いキハ183系ですら、外観はともかく内装まではこんな事になっていませんが。
 
 
 
さて…列車は急カーブと急勾配が連続する駒ヶ岳廻りを抜け、大沼駅を通過後は車窓右側に小沼、その奥に駒ヶ岳を望む絶景区間を走行。私はこの後記念乗車券を購入するため新函館北斗駅で降車する予定でしたが、せっかく『HEAT281』塗装の車両に当たったので終着まで乗車する事にし、改めて新函館北斗駅へ向かう事にしました。
 
 
 
17:13、終着・函館駅7番線に到着。ようやく復刻塗装色の写真を撮る事ができました!
車両はそのまま折返し17:52発の19D北斗19号で再び札幌へ戻ります。
 
 
 
新函館北斗駅へは5番線から17:28に発車する1355M普通はこだてライナー(函ハコ 733系B-1003編成)に乗って向かう事にしました。
 
 
 
17:50、新函館北斗駅に到着。
 
 
 
新函館北斗駅もみどりの窓口で並ぶ事10分(函館駅もそうだったが、一般の指定席購入客の対応が長かった…)、ようやく買えた記念乗車券。
当駅は歴代の駅舎(駅名)の写真がそれぞれデザインされています。そして、裏面を函館駅発売分の記念乗車券(上)と合わせると、キハ281系の図柄ができる仕掛けになっているのです。
 
 
 
そのキハ281系に乗って、再び函館へ戻ります。
先程乗った北斗14号の後続となる16D北斗16号も同系による運用です。コチラも7両編成。
 
 
 
そして…ホームの発車標には、キハ281系をあしらったLEDアートが!!う~ん…ニクイねぇ!この演出が👍
 
 
 
ここ新函館北斗駅では1日2回キハ281系同士の交換が見られるのですが、1番線にこれから乗る16号、そして2番線には先程函館まで乗ってきた編成の折返しである札幌行の19号がそれぞれ入線するため、各ホームには同業者の姿がそれなりに見られました。中には私と同様NRE編成のニセコ号に乗ってきた人もいるんでしょうね。
 
 
 
そして乗り込んだ北斗16号も7号車自由席に乗車。ただ、本来の自由席仕様(オリジナルのシート)ではなく、グレードアップ指定席仕様のキハ281-6が充当されていました。先述の解体中車両のキハ281-4(※座席はグレードアップ指定席仕様)も自由席車用だったため、方向転換して幌枠を装着した上で用途変更されたようです。コレはオホーツク・大雪用のキハ183系も同様で、限りある車両をやりくりするために、本来の4号車(通常編成)用が1号車(またはその逆)に充当されていたりします。
この時の自由席はガラガラでしたが、9月後半の3連休や定期運用終了直前ともなると混んでくるんでしょうね…。編成表は下記の通り。
函館←①(指)キハ281-2 ②(G)キロ280-2 ③(指)キハ280-3 ④(指)キハ280-109 ⑤(指)キハ280-106 ⑥(自)キハ280-901 ⑦(自)キハ281-6→札幌(※⑥のみオリジナル座席)
 
 
 
このキハ281-6も、天井と空調吹き出し口をテープで塞いだ箇所が…。
 
 
 
しかし、車端部にはローレル賞受賞記念プレートが残っており、かつての栄光をここに誇示していたのでした。
 
 
 
陽もすっかり暮れた函館駅8番線へは18:26に到着。
 
 
 
今回乗車した編成にも試作車900番台が組み込まれており、先頭車2両より遅れて製作された中間車キハ280-901が6号車に入っていました。
 
 
 
到着後、折返し運転は行わずねぐらの函館運輸所に戻る回送列車となります。隣の7番線に停車中のキハ261系は、札幌へ向かう最終列車である18:48発の21D北斗21号。
 
 
 
さて…私はこの日の乗り鉄を終えて1泊するのですが、宿は毎度おなじみ東横INN(函館駅前朝市)。当初はお部屋が取れなかった事から日帰り旅の予定でしたが、数日前になってたまたま空きが出たため『どうみん割』利用で泊まる事にしたのです。
 
 
 
そして夕食に、ハセガワストア(ハセスト)のやきとり弁当でも…と思っていたのですが、駅前の店舗は19時でまさかのラストオーダー…。仕方なく(?)と言ってはアレですが、ホテル斜め向かい側にあるラッキーピエロ函館駅前店でテイクアウトする事にしました(どうみん割の『ほっかいどう応援クーポン』利用可)。流石に週末だけあって混んでおり、20分位は待たされたのですが、まぁ仕方ない。
実は、前回函館まで来た8月28日にもラッピで食事していたのでした…。
 
 
 
そして翌日(9月4日)。この日は晴天のまさに「乗り鉄日和」。
 
 
 
10時にホテルをチェックアウトした後、ある場所(※敢えて言いません)で時間をつぶし、帰路で札幌まで乗車する8011D特急ニセコ号は自由席に乗るため、時間を見計らって函館駅の改札口を抜け、ホームの乗車口で辛抱強く待つ事にしました。
 
 
 
待っている間に、2番線には道南いさりび鉄道(いさ鉄)の『タラコ』ことキハ40 1807が入線。実はこの車両にも8月28日に少しだけ乗っているのです…。
 
 
 
札幌からの8012Dニセコ号は本来の13:24から少し遅れて到着。
 
 
 
到着後、北海道クリーン・システムの作業員が車内清掃等の折返し整備を行うため、乗車まではまだおあずけ。
 
 
 
ようやく車内整備が終わって乗り込む事ができたのは13:40頃でした。
できるだけ折返し整備の手間を減らすため、降車の際は座席のリクライニングやカーテンを元に戻し、車内で出たゴミは自席に残していかないなど、乗客一人一人の協力が必要ですね。
 
 
 
昨年のトンボ返り乗車時とは逆パターンで、帰路に自由席を選択したのですが、やはり今回もダブルデッカーの3号車キサハ182-5201に席を確保。
貴重なダブルデッカー車がまた1つ消えてゆくのは残念でなりませんが、キハ261系に連結できる付随車扱いでJR東日本の普通列車用グリーン車的な構造の車両を新たな観光列車に…なんて夢のまた夢か…。
 
 
 
早くから乗車口で待っていたので、余裕で右側の窓側席を確保。実は自由席車、2号車のほうから先に並び列ができており、やはりエンジンの音を聴きながら…なのでしょうか。しかし3号車は付随車のため、車内には空調の音がちょっと耳障りな位で、走行音も静かでなおかつ乗り心地も快適なダブルデッカー車に北海道で乗れるのもあとわずかなのです…。
 
 
 
NRE車両の特徴として、荷棚がちょっとした薄いモノしか置けないため(ダブルデッカーの3号車除く)、窓側足元にハンドバッグ程度の荷物を置ける台があるのですが(かつて『スーパーとかち』用として製造されたキサロハ182-550と同様のモノ)、大きな荷物は車端部の荷物置場(荷物棚)に置かなければなりません。最後部席を取ればその問題も解決しますが。
 
 
 
函館発車前の3号車ラウンジ。 
 
 
 
発車を待つニセコ号。 
 
 
 
下り列車の自由席はだいたい乗車率60%位で、全ての窓側席が埋まってはいましたが思った程混んではいませんでした。この状態で13:52に函館駅を発車。『アルプスの牧場』オルゴールが鳴り「皆様、 今日もJR北海道をご利用頂きましてありがとうございます。札幌行・臨時特急ニセコ号です…」から始まる若い車掌のアナウンスが流れ、次の五稜郭駅発車後改めて「列車は、異国情緒あふれる港町・函館を後に致しまして、この先、長万部駅からは羊蹄山を望み、ニセコの山あいを運転する事から、通称『山線』と呼ばれる函館本線を進み、歴史とロマンの薫る運河の街・小樽を経由致しまして、北海道の中心都市・札幌へと進んで参ります…」 に続き通常の車内放送が流れます。
 
 
 
しかし…意外な事に(?)14:13着の新函館北斗駅で下車してしまう乗客も少なからずおり、2つとも空席になった処も(但しその後の停車駅で埋まる)。
 
 
 
下りニセコ号も昨年から運転時刻の手直しが行われており、仁山駅では10D北斗10号と交換のため運転停車。この後の赤井川駅でも、森発函館行普通4834Dとの交換のため運転停車します。
 
 
 
仁山峠からチラッと見える函館山と函館平野。写真中央付近には、先程停車した新函館北斗駅が見えます。 
 
 
 
やがて大沼国定公園内を走行、車掌による解説アナウンスが流れます。写真撮影1枚目は進行左側に見える小沼と駒ヶ岳、2枚目が進行右側の大沼。但し、ニセコ号は日中に定期特急が停車する大沼公園駅を上下とも通過してしまいます。 
 
 
 
駒ヶ岳駅付近の駒ヶ岳。山頂が雲に覆われているものの、まずまずの眺め。 
 
 
 
やがて森駅を過ぎ、内浦湾沿いに出るのですが3月ダイヤ改正で廃駅となった石谷(現信号場)を通過。同時に廃駅となった隣の本石倉と同様、ホームなどの駅施設はそのまま残っていました。
尚、この日の内浦湾の車窓風景は、対岸の景色が望めなかったため掲載を省略させて頂きます(前回の往路ニセコ号乗車記事をご覧ください)。
 
 
 
さて…ここで遅い昼食として、函館駅の『四季彩館』(どうみん割の『ほっかいどう応援クーポン』使用)で予め買っておいた『はこだて大沼黒牛めし』、オヤツとして前日のニセコ号車内で買った『あんこカスタードパウンドケーキ』も食べちゃいました😋
 
 
 
15:42、長万部駅に到着。
この日も『まんべくん』が登場ですが、なんと!ベテラン車掌(ニセコ号は2人乗務)の方も歩み寄ってきて一緒に記念撮影大会!なかなか粋な事してくれましたね~。 
 
 
 
昨年と同様、長万部停車中に1番ホームにはキハ281系による6014D北斗14号が発着していきます。思えば…2000年の有珠山噴火で『海線』ルートが不通になった際、寝台特急や貨物列車と共にキハ281系も『山線』迂回した事がありました…。
 
 
 
発車を待つニセコ号。
ホームでは、「発車1分前には車内へお戻りください…」という放送が流れており、早々と自席に戻る事にしました。
 
 
 
長万部駅を発車、分岐する室蘭本線を右に見ながら、山線区間に入ります。
この辺りでは先月から突然噴き出して最近マスコミでも話題になっている『水柱』(※正体はガス試掘のボーリングを埋めた跡から圧力に耐え切れず噴き出したのではないかといわれている温泉成分を含む地下水だが、天然ガス成分も含むため非常に危険!)が進行左側に見えるのですが、車内放送でもその事についての解説がありました。ただ、付近住民は突然の噴出によって洗濯物を外に干せないとか、車が汚れたりとかの被害を被っており、さらにはこの現象を一目見ようとする似非観光客による路駐問題といった弊害も浮き彫りになっており、住民に対してあまりにも不謹慎なので写真を撮るのは控えました。
 
 
 
山線区間は初め長万部川沿いの田園地帯を進みます。 
 
 
 
二股駅手前で、その長万部川を渡ります。 
 
 
 
2017年3月ダイヤ改正で廃駅となった蕨岱駅跡を通過。旧駅前には神社が…。 
 
 
 
黒松内駅に停車。 植物界の『ブラキストン線』は黒松内町あたりで、同町はブナの北限の地として有名なマチ。それ以北は北海道特有の品種が生育する事になります。
この後通過する熱郛駅から先は、険しい峠越えを経て蘭越町に入ります。
 
 
 

蘭越町唯一の停車駅・昆布駅から先は車窓から羊蹄山が見えるようになり、転車台とSL9633、ニセコエクスプレスが眠る車庫を見ながらニセコ駅に到着。当駅では所定7分程の停車時間がありますが、この日は到着遅れのため4分程度に短縮。そのためホームには降りず車内に留まる事に。

当駅からは往路と同様に俱知安駅までの間、『㈱ニセコリゾート観光協会』のスタッフが乗り込んで車内販売が行われます。私は先述の『あんこカスタードパウンドケーキ』をまた買ってしまいました😅
交換するH100の長万部行2948Dの到着を待って発車します。
 
 
 
ニセコ駅を発車後、本格的に羊蹄山と尻別川の景観を見ながら倶知安へと進みます。
写真は全て車窓右側からの景色ですが、逆に左側はニセコアンヌプリをはじめとするニセコ連峰の山並みを望め、尻別川の流れも車窓左側のほうが見える機会が多いため、どちらに席を取るかはお好み次第です。
 
 
 
『駅の宿』として無人化した駅舎を宿泊施設に活用している事で有名な比羅夫駅を通過。 
 
 
 
蛇行する尻別川を幾度か渡り、羊蹄山の眺めを楽しみながら俱知安へと向かいます。車内放送でも、羊蹄山についての解説がありました。
山線区間の特にハイライトともいえるニセコ~俱知安だけでも嵯峨野トロッコみたいな保存鉄道(勿論冬季は運休)にできないモノか?むざむざと廃線にしてしまうのは実に勿体ない。新幹線との相乗効果も期待できると思うのですが。
 
 
 
そして17:27、俱知安駅に到着。
 下り列車はホーム先端ギリギリで停車するため、停車中に先頭車両の顔を撮る事はできません。
 
 
 
ホームでは昨年に続いて『豪雪うどん』などの倶知安の特産品と特製弁当の販売(町内のホテル『第一会館』が開催)が行われました。 
 
 
 
俱知安駅を発車後、保線基地の建物にある灯油タンクには『ドラえもん』の顔が!
そして、昨年発車シーンを撮影した踏切を通過。 
 
 
 
そして見えるのが、北海道新幹線の工事事務所。 
 
 
 
俱知安峠へ向かう途中にある踏切は、羊蹄山をバックに列車を撮れる有名な撮影地。私も一度ここで撮ってみたいと思うのですが…プロ顔負けの機材を駆使する撮り鉄の姿を見ると流石に気が引けてしまいます。  
 
 
 
さて…備え付けの車内誌『The JR Hokkaido』の9月号には特急ニセコ号も含む「キハ183系車両で運転する特急列車に乗ろう!」という記事が掲載。また、眞船直樹氏(彼は山線、いや北海道撮り鉄界の『ヌシ』ともいえる方)による連載記事の「北の鉄道風景」には山線とニセコ号についての事に触れられていました。 
 
 
 
倶知安峠を越え、沈みゆく夕陽に包まれた小沢駅で運転停車し、 H100形2連の俱知安行普通1952Dと交換。  
 
 
 
そして稲穂峠を越え、銀山駅を経て余市川沿いに走行。 
 
 
 
通過する然別駅では、当駅止まりの1956D(折返し小樽行1951D)を退避。
 
 
 
然別~仁木で余市川を渡ります。 
 
 
 
そして日没も過ぎた余市駅に到着。やはり下り列車は停車時間が短いです。
 
 
 
余市から先はもう闇の中で、いよいよ車窓風景を楽しむ事はできず、そんな中オタモイ峠の難所を越えて18:41、小樽駅4番線に到着。 わずか2分の停車時間しかないため、ホームに降りての撮影は諦めざるを得ませんでした。
 
 
 
ニセコ号の旅もいよいよ終盤、小樽駅発車後の3号車車内。
 
 
 
列車は暗闇の中の石狩湾沿いを抜けて札幌市内に入り、最後の途中停車駅・手稲に到着。
札幌圏の過密ダイヤ区間では、先行列車の絡みもあって特急とは名ばかりのノロノロ運転となります…。
 
 
 
そして『アルプスの牧場』オルゴールが鳴り、車掌による札幌市についての解説、そして通常の車内放送が流れます。 
街の灯りを見ながら、札幌駅に進入。
 
 
 
19:26、終着・札幌駅5番線に到着。距離にして286.3㎞ながら、特急オホーツク並みの約5時間半の旅が終わりました!
先頭車両付近には、NRE編成が苗穂に向かって回送されるまでカメラを持って取り巻く鉄道ファンの姿が絶えませんでした。
 
というワケで、NRE編成によるニセコ号と、キハ281系を絡めた乗り鉄記事を紹介させて頂きました。北海道内には引退車両に加えて廃線が決まった留萌本線と根室本線の富良野~新得に乗るために全国から多くの鉄道ファンが押し寄せていますが(LOVEパス再発売もその一助であろう…)、くれぐれも迷惑行為にならないよう、趣味活動を楽しんで頂けたらと思います。
本記事に長々とお付き合い頂きありがとうございました。
 
おわり