2022.9.5 ラストワン・5300形5320F③波瀾万丈な周りに囲まれつつ、我が道をゆく | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

▶︎まだまだ5300形と旅を共に


印旛日本医大まで、北総鉄道線を走り抜いた5300形5320Fは…

成田空港方の引上線に引き上げられ、エンド交換のためしばらく停車。

ここで上野行きのスカイライナーを先に通し、通過してから入線してくる。


9:52。

発車5分前を期して、1番線に入線してきた。

この時点で行き先表示は既に「普通 西馬込」に変えられている。


始発を待つ利用客はさほど多くはなく、パラパラと乗り込んでいくとすぐ閑散となる。


印旛日本医大駅は、副駅名に「松虫姫」が。


しばらくすると、北総鉄道7500形による普通が到着。


その到着と入れ替わるように、9:57に発車する。


5月、8月と印西牧の原から乗っているため、基本的には変わり映えなく走りを進めていく。


停車時間を気にしながら、周りの様子を伺いつつ数カット記録を残していく。


西白井駅では、変わらず展示中の北総鉄道7001号車の姿があったが…


北総車で快特三崎口行きの運用なんてあったっけ!?


羽田空港や京急川崎行きは折々に見かけた記憶があるのだが、さてどうだったのだろう?

まして快特なぞ、品川〜横浜間では性能的には厳しかったはずだが。


そんな疑問を抱きつつ、ひたすら来た道を戻っていく。


新鎌ヶ谷は、今度は少しの停車のみで発車。

乗り換え客も受け入れつつ、少しずつ乗客を増やしていく。


しかし、東松戸では待避線に入り停車。


ここでは、上野行きのスカイライナーが追い越していく。

5300形は、都営地下鉄の車両としては3世代のスカイライナーと唯一共演した形式となった。

成田空港界隈の激しい移り変わりも見つめてきた、実に波瀾万丈で濃い車歴だったか。


波瀾万丈なのは、北総鉄道線とて同じ。

今や成田空港への主要ルートとはなったが、沿線開発の遅れや運賃の高さ、利用伸び悩みもあり

なかなか突き抜けたところまではいっていない、という印象が根深い。

次の半世紀に向けてどのように飛躍していけるのか…その推移を今後も見守っていきたい。


…そんな複雑な思いの交錯する北総鉄道線を、5300形5320Fは各駅に停まりつつ走っていく。