旅行初心者がゆく 旅ぶろぐ

鉄道旅行を中心に旅行の記録を載せます。 不定期更新(主に休日に投稿します)。

【近鉄】新春 寅年 臨時信貴準急に乗車!

信貴山への参拝客(と近鉄ファン)を運ぶ上本町発の信貴準急

寅年 臨時信貴準急

2022年ももう9月に入ったというのに新春!!とは何事か・・・と今更感が否めませんが、今回は今年1月に運行された寅年記念の信貴準急の記録です。

 

2022年は寅年ということで、寅に縁が深い信貴山朝護孫子寺の参拝客のために、近鉄では2022年1月1日、2日、3日、8日、9日、10日に各日3本ずつ、大阪上本町発・信貴山口行きの準急の運行が行われました。私はこのうち8日10時発の列車に乗ってきました。

大阪上本町駅 地上ホーム

信貴準急がやってくるのは大阪上本町大阪線地上ホームです。普段、信貴山口行きの列車は河内山本-信貴山口間の信貴線の中だけで運行されています。そのため、上本町から信貴まで直通することはめったにありません。

上本町発の信貴準急は1967年(S42)までは運行されていましたが、近年では2010年(信貴線西信貴鋼索線開業80周年)、2018年(八尾市制70周年・信貴線開業88周年)に臨時運行されただけとなっています。

 

今はなき復刻塗装

向こうにエリアキャンペーン記念復刻塗装がいました。2250系の復刻塗装をまとった5200系です。今年の春まで毎日大阪線を使っていたので、朝に会えたらラッキーな車両でした。人の少ない先頭車に行けばほぼ座ることができるのでクロスシートで特急気分を楽しんでいました。

残念ながら今年5月に元の塗装に戻され、今は見ることができません。

 

発車標に信貴準急の案内あらわる

発車標に10時発信貴山口行き準急の案内が出ました。

8番のりば

列車は8番のりばにやってきます。足元には信貴準急のために乗車位置を示した目標が貼られています。

乗車目標

いよいよ信貴準急がホームに入ってきました。

信貴準急が入線

信貴準急到着!

行先表示板を取り付ける様子

今回やってきた車両は2410系2両編成です。この編成は1970年に製造されたもので、引退した、最後まで生き残っていた新スナックカー達と同い年、もしくはそれより年上の車両です。

信貴臨時準急 完全体!

普段の列車は行先表示幕で行き先を乗客に知らせますが、信貴準急は臨時列車のため幕が用意されず、白幕となっています。

幕の代わりに行先表示板が掲示されていました。隣には寅の絵柄のヘッドマークも掲げられています。どちらも今回の臨時列車のために新造したものです。気合が入っていますね。

行先表示板とヘッドマーク

反対側には違うデザインの行先表示板が掲げられています。

反対側

それでは乗車したいと思います!

上本町を出発

坂上本町を発車。この時点では乗客のほとんどは近鉄ファンといった様子ですが、最前面以外はそれほど混雑していません。この列車は普段の大阪線ではありえない2両しかない列車なので混んでくるかもしれません・・・

玉造筋

列車は最初に鶴橋に停車。ここで人が乗ってきましたが思っていたより少なく、車内もそこまでの混雑とはなりませんでした。見たことのない行先の列車に乗るのを躊躇したのかもしれません。鶴橋からはリュックサックを背負った参拝客の方が多く見られるようになりました。

大阪線を2両だけで疾走

鶴橋を過ぎると布施まで複々線区間を2両だけで疾走します。大阪市街の車窓です。2両なので気のせいかいつもより軽く感じます。

途中、通過する今里には何人かこの列車を撮影されている方もいました。

車内は混雑まではいかないにしても人は多いので車窓の撮影などは少し控えました。

布施駅に到着

布施に到着。ここで列車の通過待ちのためしばらく停車します。一旦車外に出て撮影される方もいましたがここは譲り合いの精神で、非常に穏やかな雰囲気でした。臨時列車のことを知らない、偶然居合わせた方も物珍しそうに写真をとっているようでした。

しまかぜ

反対側のホームにはしまかぜの回送列車が停まっていました(暗くてすみません!)。しかし皆の注目はやはり信貴準急のほうに集まっています。近鉄の顔のしまかぜでも今日は信貴準急に注目を譲ります。

 

大分ゆっくり走る

布施を発車すると次に停車するのは近鉄八尾です。この区間は先ほどとは打って変わって、とてもゆっくりな走りに変わりました。臨時列車なのでダイヤの網目をくぐりながらの運行なのでしょう。

信貴・生駒山系が近づいてくる

八尾を発車すると信貴・生駒山系が前方に迫ってきます。ここからは信貴山口まで各駅の停車となります。

河内山本駅に停車

河内山本に到着。この駅で10分以上の長めの停車をします。ここからはいつも通り、信貴線を各駅停車(といっても途中駅は1つしかない)するので、パタパタの発車標は「普通 信貴山口」と表示しています。

発車標はいつも通り

やっぱりこのたぬき顔が良い

河内山本を発車

河内山本を発車。ここからは沿線に列車を撮影されている方が踏切毎にいました。

右へカーブしていく大阪線と分岐、信貴線区間となります。

近鉄信貴線

 

山本を出てすぐは住宅街が広がっています。

しかし環状線を越えると勾配がいよいよキツくなります。服部川駅手前の勾配は40‰もあり、近鉄で最も勾配の大きな区間です(ケーブル線除く)。山がどんどん近づいてくるのを体感できます。急勾配のカーブは車輪もキイィイィイィと音を立てるので山を登っている感がすごいです。

環状線国道170号

近鉄最強の40‰勾配区間へ!

まるで登山鉄道

信貴線唯一の途中駅、服部川駅に到着。信貴線信貴山への観光客が乗るイメージの路線ですが、沿線は住宅街が広がり、通勤通学客も多い路線です。普段はけっこうこの駅で降りる人が多いですが、今日は終点まで行く人がほとんどです。

服部川駅に到着

服部川駅(別日に撮影)

勾配のあるカーブはかなり迫力がある(別日に撮影)

服部川を出ると、線路は山と並行して走るようになり、山に張り付いているような感じになります。信貴山口はもうすぐです。

山に張り付くように走る

そして上本町から40分ほどで終点の信貴山口に到着しました。木造の駅舎が登山鉄道感を増しています。写真の駅舎は朝の光を浴びて何か神々しい感じになっています・・・

信貴山口駅に到着!

歴史を感じる木造屋根

参拝客でにぎわう駅

駅は信貴山への参拝客で賑わっています。参拝客はこの後、ケーブル線に乗り換えていきます。

近鉄は記念の信貴準急の行先表示板のキーホルダーなどをすぐ横で販売しているようです。さすがは近鉄、抜かりない(笑)

行先表示板は各停のものに付け替え

行先表示板はいつの間にかに普通(各停)のものに付け替えられていました。この列車はすぐに河内山本に向けて折り返し出発しました。

 

寅年 臨時信貴準急の記録は以上です。読んでいただきありがとうございました!