9月5日月曜日、平日45T運用に就く都営浅草線5300形5320Fを追う夏の終わり。
京成高砂から北総鉄道に入り、アプローチの勾配を駆け上がると次第にスピードが上がる。
5300形のデビューと、当時の北総開発鉄道京成高砂〜新鎌ヶ谷間が開通した日は同じ。
この日から、都営浅草線を中心とした直通ネットワークは5社局に拡大した。
他方、北総開発鉄道は北初富〜新鎌ヶ谷間の連絡線を介し新京成電鉄との直通を継続していたが
それは2期線開業から1年3ヶ月余経った1992年7月に廃止。
現在は新京成電鉄に新鎌ヶ谷駅を設置、後に交差する東武野田線も新設し一大乗換駅となった。
列車は、アクセス特急に抜かれることもなく淡々と、かつ確実に歩みを進めていく。
時に100km/h近い高速走行を魅せるのも、また魅力的。
そして、2期線を走り抜け今や東松戸と共に重要拠点駅の一つになる新鎌ヶ谷へ。
ここから、京成高砂までとは違うのんびりモードに転化する。
新鎌ヶ谷では列車待避は無いが、約5分もの停車時間がとられている。
都営浅草線内などでの遅延を想定しているのか、不定期列車のスジがあるのか?
北総線内で、違う社局の車両が並ぶ。
特に京急とは、この北総線内で出会う機会は昔から多かった印象が強い。
成田スカイアクセス線開業以降は一時その傾向が更に顕著になったが、都営浅草線に5500形が
導入開始されてから都営車のアクセス特急運用が増え、以前よりは減ってきている様子。
但し5300形は、5327Fの1編成を除き120km/h運転対応では無かったため、これまでに一度も
成田スカイアクセス線には入線したことがないはずで、今後もないと思われる。
ただ、京成電鉄はツアーで非対応形式を次々入れた時期があり、期待感は少々あるのだが。
思いの外停車時間があったため、前から後ろに歩いて撮影する余裕があった。
ただ、仕事などで左膝を痛めてしまっているため、ホームの移動は控えることに。
そして、再び乗り鉄再開。
次第に利用客の姿は少なくなりつつあり、穏やかに走る。
そして、小室駅でも3分ほど停車。
ここはなんと船橋市である。
ここでは、成田空港行きのスカイライナーを待避した。
いつしか車内は、乗客が1両数人程度まで閑散としていた。
北総鉄道は近く運賃の大幅値下げを実施すると聞いているが、利用回復の起爆剤となるか?
やがて電車は、千葉ニュータウンを走り抜け…
特徴的な時計塔の建物が見えてくれば…
印旛日本医大、副駅名「松虫姫」。
日本橋から1時間13分かけて、走り抜いてきた。
ここでは、成田空港方の引上線にすぐ回送されるが…
陸橋下で暗いのが、大きな誤算になってしまう。
しかも、上下線間に建物もある。
到着から2分くらいで、引き上げられていくが…
実に中途半端で、むむむっ!という結果に。
とりあえずトイレを済ませ、5300形と共に折り返すためにこちらも準備を進めていく。