美瑛駅【北海道】(富良野線。2015年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
北海道中央部、旭川と富良野の中間に広がる丘陵地帯に位置する美瑛町の中心市街地にある富良野線の主要駅で、観光客の利用が多い駅である、
美瑛駅 (びえいえき。Biei Station) です。
  
 
駅名  
美瑛駅 (F 37)
 
所在地  
北海道上川郡美瑛町  
 
乗車可能路線  
JR北海道:富良野線     
 
隣の駅  
旭川方………北美瑛駅  
富良野方……美馬牛駅     
 
訪問・撮影時  
2015年9月  
 
 

美瑛駅は地平駅で、南東側に駅舎があります。
北西側に駅舎や出入口はなく、北西側から駅へアクセスするにはすぐ北東側にある自由通路(跨線橋。バリアフリー対応)を渡って南東側へ回る必要があります。
駅舎は平屋建てで、新しくも見えますが、実際は1952年改築と古いです。美瑛軟石を使用した石造りで、古さを感じさせない駅舎となっていて、美瑛の地に馴染んでいます。この駅舎はCMや「モーニング娘。」のプロモーションビデオのロケ地として使用されています。
出入口に段差はありませんが、駅舎と反対側のホームへ向かう跨線橋が階段のみなのでバリアフリー非対応です(但し、駅舎に面したホームに対してはバリアフリーに対応しています)。
ロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
また、駅裏の北西側にもロータリーが設置されています。
写真は北西を望む。
 
 

駅前です。南東を望む。後方に駅舎があります。
駅南東側は美瑛町の中心市街地で、景観に配慮して電柱が地中化された美しい市街地は観光地にもなっています。駅前には商店も多いです。
約200m北東(左)には「ホテルラヴニール」と道の駅びえい「丘のくら」があり、約600m南東には美瑛町役場があります。
また、天気の良い日は遠方に十勝岳や上富良野岳などを望めます(訪問時は霞んでいて見えませんでした…)。
 
一方、駅北西側は住宅地が広がっているものの、すぐ近くまで丘陵地が迫っています。丘陵地には北海道らしい大きな畑が広がっており、波状丘陵も見られます。
駅北西側には国道237号が富良野線と並行する形で延びています。
そして、約2.4km北の丘陵上には昭和期に日産スカイラインのCMで登場して、観光名所になった「ケンとメリーの木」があります。
 
 

改札口です。西を望む。左手に出入口があります。
美瑛駅は有人駅ですが、18:30~翌朝6:30は無人になります。
改札口は自動化されておらず、改札ラッチが存在します。ICカード『Kitaca』は利用できません。
また、北海道名物(?)の列車別改札になっていて、列車の到着直前にならないと改札を開始しません。
ラッチの左右に通路があり、右が車いす対応幅です。左端には改札窓口兼精算窓口があります。
改札口の左手前に『みどりの窓口』があり、さらに手前には近距離きっぷの自動券売機があります。
改札口の右手前のスペースは待合室になっています。
トイレは改札外、駅舎の北東側にあります(多機能トイレの有無は不明)。また、改札内にトイレがあるかどうかは不明です。
そして改札口の先は駅舎寄りホームで、段差なく移動できます。ホームに出て左へ進み、跨線橋を渡ると駅舎と反対側のホームに到達しますが、この跨線橋には階段の設備しかなく、バリアフリー非対応です。
尚、美瑛駅構内に売店・コンビニはありません。駅前に「ヤマザキショップ」があり、約200m南西に「セブンイレブン」があります。
 
 

建植式駅名標です。今では珍しくなった上から蛍光灯で照らす電照式です。
JR北海道の標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (F 37)。
左側の柱には縦型の駅名標があり、下部はサッポロビールの広告になっています。
 
 

美瑛駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。互いのホームの位置がずれています。
番線は設定されていません。下り富良野方面、上り旭川方面ともどちらのホームにも発着しますので、乗車前に改札口の上に設置されている発車標で発着ホームを確認する必要があります。
右側のホームは駅舎に面しています。左側ホームの左手には側線がありますが、かつては左側一帯に貨物設備がありました。現在は保線用で使用されていると思われます。
また、駅舎の手前には貨物ホームがありました。現在は右後方に保線用側線があります。
ホーム有効長は駅舎側ホームが3両分、反対側ホームが4両分と短いですが、線路有効長は昔に貨物列車が運転されていた名残で長くなっており、客扱いをしなければ10両編成の列車も停車可能です(まぁ、長編成の列車が走る事はありませんが…)。ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は全くありません。駅舎に面した部分で雨宿りが可能ですが、乗降の際は傘が必要になります。降雪時は駅舎内でお待ちください(反対側ホームから発車する列車にご乗車の場合は早目にホームへ移動して下さい)。
少なくとも駅舎側のホームにはベンチがあります。
両ホーム間は屋根付きの跨線橋で結ばれています。
写真は跨線橋より旭川方を望む。
 
 

こちらは駅舎前より富良野方を望む。
反対側ホームは駅舎から少し離れていますので、ご乗車の際は時間に余裕を持って駅へお越し下さい。
 
 

駅舎側ホームより旭川方を望む。正面の洒落たデザインの跨線橋は駅正面と駅裏を結ぶ自由通路です。
この先、美瑛の市街地や住宅地の中を北東へ走りますが、やがて左へカーブすると農村部の風景へと変わり、丘陵地の中を北へ進みます。しばらくすると国道237号が左から寄り添いますが、すぐに離れると程なくして北美瑛駅へと至ります。
 
 

駅舎側ホームより旭川方を望む。
駅南西側は保線基地になっています。
この先、美瑛の市街地の中を南西へ走りますが、左へカーブして美瑛川を渡ると市街地が終わって農村部の風景へと変わり、憩川に沿って丘陵地の谷を南下します。しばらくすると右へカーブして憩川と離れ、畑や森に囲まれた中を南西へ走ります。そして左へ右へS字カーブを描くと住宅地に入り、美馬牛駅(びばうしえき)へと至ります。美馬牛駅は「北の国から '89帰郷」のロケで使用されたとの事です(Wikipediaより)。
 
 
あとがき  
私が美瑛駅で下車(乗車)したのは2015年の1度きりです。『富良野・美瑛ノロッコ号』と普通列車を乗り継ぐ際に下車しました。そのほか、2005年に付近をドライブした際に駅に立ち寄っています(当時は写真撮影をしていませんでした…)。相対式ホーム2面2線ですが、千鳥配置です。駅舎は南東側にあり、石造りで一見新しいように見えますが、1952年に改築されたものを大事に使っています。駅前は美瑛の中心市街地で、いかにも北海道といったインスタ映えする街並みです。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線『はやぶさ』と函館本線・室蘭本線特急『北斗』を乗り継いで札幌駅まで行き、函館本線特急『カムイ』『ライラック』に乗り継いで旭川駅で下車します。そして富良野線列車に乗り継いで当駅下車です。当日中に到達できますが、日帰り訪問は不可能です。最低1泊は必要です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。何とか当日中に到達できますが、やはり日帰り訪問は不可能です。宿泊が必要になります。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前に「ヤマザキショップ」が、駅の約200m南西にコンビニ「セブンイレブン」があり、駅の約200m北東にある『道の駅 びえい「丘のくら」』内にレストランがあります(営業時間は事前に要確認)。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、
富良野線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は美瑛駅でも途中下車されてみて下さい!
そして美瑛を観光される際は富良野線をご利用になり、美瑛駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)