みなさんこんにちは。今日の話題です。
朝日大阪朝刊 2022(令和4)年9月6日付け 21面(大阪東部・河内面)より。
1970(昭和45)年にデビューした日本初、そして奇しくも日本最後となった「多扉車(たとびらしゃ)」こと「京阪電車5000系」。
この車両についての記事でした。
平日朝ラッシュ時、側面に並んだ5枚の扉をすべて使用することにより、激しい混雑輸送の切り札として、デビューから50年以上活躍した車両でした。淀・中之島にて。
今年で「開業150年」を迎える日本の鉄道史においても、大げさでなく、足跡を残すほどであろう他には見られない特徴があるこの車両。
詳しくは、先日のこちらの記事もどうぞ↑
記事より。記載にあるように、惜しまれながら昨年9月を以てすべての車両が引退してしまったのですが、最後まで走った1編成7両は、いまだ「寝屋川車両基地(大阪府寝屋川市)」で保管されています。
デビューから10年間、さまざまな事情が重なり激増する乗客に効果的な対策が取れない中で、
扉数を増やし、列車遅延の最たる要因だった乗客の乗り降り時分を劇的に短縮させた立役者。
京阪電車のみならずですが、監督官庁(国土交通省)の許認可を得なくとも、設備のバリアフリーを進める目的での運賃値上げが可能になるという制度です。
コロナ禍による乗客の減少、しかしながら、設備のバリアフリー化は社会の潮流。
公益性の高い鉄道事業は、運賃値上げなどにおいても厳しい手続きが必要なのですが、これはあたらしい考え方、やり方だと感心します。
この数年を経て、鉄道業界というものもその環境や、素地というものはすっかり変わってしまったように感じます。
少なくなった需要を如何に自社ブランドに取り込みファンを増やすか、ということにも思えますし、これまさに価値観の転換かと感じます。
「5000系」の復元展示は、来春だとのこと!
楽しみに、期待したいと思います。
今日はこんなところです。