第1500回('22) 福塩線非電化区間の駅を訪問(2)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2022年5月21日、前月に引き続き、中国山地方面(岡山県西部~広島県東部)をドライブしました。
今回は芸備線の超閑散区間である(新見~)備中神代~三次の未訪問駅を中心に立ち寄り、さらに福塩線の非電化区間(塩町~府中)の府中駅を除く各駅も訪問しました。
本来ですと列車で訪問したいところですが、芸備線閑散区間や福塩線非電化区間は列車本数が少なすぎるために効率的な降り鉄が不可能で、私も仕事の関係などで何度も現地に足を運べないため、今度も自動車での訪問になりました。
私は3月に3回目のワクチンを接種済みでしたが、もちろんマスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底した上で、今回のドライブを決行しました。
 
今回は終盤の内容です。
前回に引き続き福塩線非電化区間の駅を訪問していきました(府中駅を除く)。日没までに全駅を訪問できました。最後は山陽自動車道経由で帰宅しました。
  
今回の日程 2022年5月21日  (土)   【その3】  
 
上下1512(国道432号)1521備後矢野1547(国道432号→県道56号)1555備後三川1611(県道56号)1638河佐1658(県道56号→県道24号)1705中畑1727(県道24号)1735下川辺1752(国道486号→尾道道→山陽道→姫路西BP→太子竜野BP→姫路BP→加古川BP)自宅2105    
  
【帰宅】  
  
上下駅を後にして、次は備後矢野駅を目指しますが、上下町の中心部は白壁の建物に象徴される古い町並みが有名で、その中心部へ寄り道してから国道432号線に戻り、福塩線に並行する形で山間部を南下しました。途中で西側を通る旧道に逸れて福塩線をくぐり、左手に線路を見ながら南下を続けると備後矢野駅に着きました。無人駅ですが木造駅舎が健在で、うどん店「かすりや」が入居しています。ホームは1面2線で、幅が狭いです。訪問時に列車がやって来たので撮影しました。また、メディアでもよく取り上げられる駅なので訪問客がちらほら見られましたが、私を含めていずれも車での訪問でした。まぁ本数が少ないので列車での訪問が難しいのは確かですが…。
 
 

 

 
また、備後矢野駅には左脇腹のハート型の模様が特徴的な猫がいました。撮影成功しましたww

この猫は有名みたいです。
 
 

 
備後矢野駅からは再び国道432号を南下しますが、今度も福塩線が並行しています。世羅町に入り、谷が広がると伊尾交差点を左折して県道56号線へ、そして備後矢野駅付近の谷を形成していた矢多田川を渡ると備後三川駅に着きました。無人駅ですが、ログハウス風の立派な駅舎が鎮座していました。また、1面1線のホームはカーブしていますが、かつては直線状でした。これは当駅から河佐駅まで八田原ダム建設に伴い新線へと切り替えられた影響です。現在、当駅~河佐駅はダムを避けるようにトンネル主体の線形になっています。
 
 

 

 
備後三川駅を出発し、次は河佐駅を目指します。県道56号線を走りますが、旧線の痕跡は見られません。芦田川を渡ると急に山深くなり、八田原ダムにより形成されたダム湖の芦田湖に沿って走ります。折角ここまで来たので、途中寄り道して芦田湖を見物しました。八田原ダムも見えました。以前はこのダム湖の下に沈んだ谷に福塩線が通っていて、そこには八田原駅もありましたが、余程の水量不足にならない限りは旧線跡を見ることはできないでしょうね…。
 
 

 

 
寄り道後は再び県道56号線を走り、連続下り坂を経由して、ダム下の谷に広がる住宅地に出ると河佐駅に到着しました。2面2線で、北側に減築されたと思われる古い駅舎があります。駅前は住宅地で、夕方の時間帯だったためか結構人の往来が見られました。
 
 

 

 
もう17時前ですが、時期的にまだまだ明るいため、もう少し駅巡りをしますw 河佐駅を後にして、県道56号線を東へ走りますが、再び山間部に入ると県道は蛇行する芦田川に沿って北へ逸れます。一方、福塩線は蛇行部分をトンネルでショートカットしています。蛇行部分の途中で県道24号線に合流しますが、なおも蛇行に沿って走ります。そして進路を南に変えてしばらくすると芦田川の対岸(右側)を福塩線が並行するようになります。最後は県道を右へ離れて車が行き違いできないほど幅員が狭い橋で芦田川を渡ると中畑駅に着きました。中畑駅は芦田川に張り付く山の斜面にある1面1線の小さな駅で、駅舎すらありません。福塩線非電化区間においては、結構開けた場所にある駅が多いのが特徴的ですが、意外なことに福山・府中寄りにあるこの中畑駅が一番ローカル度が高く、秘境駅ムードを醸し出していました。周りに民家も少ないです。
 
 

 

 
中畑駅の次は下川辺駅を目指します。芦田川を渡って県道24号線へと戻り、山間部をひたすら南下すると谷が開けてきました。そして県道から右へ逸れて芦田川を渡り、集落内の狭い路地を走ると踏切を渡って下川辺駅に着きました。1面1線の駅で、国鉄時代に建てられたと思われる鉄筋コンクリート製の小さな駅舎が特徴的でしたが、駅舎内にツバメの巣があり、床面はフンだらけでした…。また、昭和時代の一時期、府中駅から当駅の間が電化されていましたが、その設備の痕跡は見られませんでした。
 
 

 

 
18時前になり、この日はこれで駅訪問を終了としました。なので、これから帰ることにします。駅前で福塩線と踏切で交差する国道486号を御調川(みつぎがわ)に沿って南西へ走り、しばらくすると高架橋が見えてきて尾道北インターチェンジ(IC)に差し掛かりました。ここから尾道自動車道(有料区間)に乗り、トンネル主体の対面通行区間を南下すると程なくして尾道ジャンクション(JCT)に到達し、左へ曲がり山陽自動車道(山陽道)へと入りました。今や山陽道は中国道に取って代わって中国地方の大動脈へと躍り出ました。そのため渋滞はしなかったものの通行量が多かったです。夕暮れ時の山陽路をしばらく東へ進み、私は山陽本線の備後赤坂駅から遠くない距離にある福山サービスエリア(SA)に入りました。ここで夕食休憩です。
 
 

 
福山SAなど山陽道のSAは中国道並行区間のそれと比べて明らかに設備が充実しています。しかも利用者数も中国道よりかなり多いです。福山SA(上り線)には「マクドナルド」も入っていましたが、私はフードコートで尾道ラーメンを注文して食べました。背脂が特徴的な醤油ラーメンで、私は現地(尾道)でも食べたことがあります。
 
 

 
食事後は売店で眠気防止のキャンディを購入してから車へ戻り、運転を再開しました。ほとんど暗くなり、すぐに岡山県に入っても夜の山陽路をひたすら東へ進みます。途中、吉備SAでトイレ休憩しましたが、ほぼ寄り道をせず走り続けました。そして兵庫県に入り、赤穂、龍野西、龍野と進み、私は山陽姫路西ICで山陽道を降りました。そして接続する自動車専用道路・姫路西バイパス(無料区間)を南下し、さらに無料区間の太子竜野バイパス→姫路バイパス→加古川バイパスと走りました。最後は下道に降りるとガソリンスタンドで給油して、21時過ぎに帰宅しました。
 
今回の訪問で芸備線(一部は伯備線)の新見~三次間(三次駅は過去に訪問済)、福塩線の府中~塩町間(府中駅は過去に訪問済)の全駅を制覇できましたが、いずれも列車本数が少なすぎるため、自動車での訪問になってしまったのは残念でした…。本当は列車で降り鉄したかったのですが、効率よく多くの駅を回るにはこの方法しかありませんでした……。しかし利用状況を見ると、今後も増発どころかさらに減便されそうで、今回訪問した各線区の今後が心配です…。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)