NO.2728 セミクロスシート車で運行、「415系長崎本線横断号」撮影記(その1・小長井駅編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでもご紹介しておりますように、来る9月23日に武雄温泉~長崎間で西九州新幹線が開業します。

 

 これに伴いまして、長崎線の肥前山口駅(9月23日より江北駅)~諫早駅間が佐賀県・長崎県が管理します「上下分離区間」となりまして、それとともに肥前浜駅から長崎駅間が非電化区間に変わる事になっておりまして、この区間の形態も大きく変わる事になるようであります。

 

 そのため、肥前浜駅から以南では電車も運行されなくなりまして、その区間では普通列車では上の画像の817系電車・415系電車、特急列車では「かもめ」として現在運行されております、787系電車・885系電車が運行されなくなります。

 

 (787系電車)

 

 (885系電車)

 

 また非電化となります9月23日以降は「有明線」とも称されます「上下分離区間」を中心にキハ47形気動車が運行される事になっておりますし、小長井・諫早~長崎間では、元々非電化区間であります大村線、電化区間の佐世保線の早岐~佐世保間でも運行されておりますYC1系気動車が中心となって運行される事になっております。

 

 

 さて、今回からご紹介しますのは、去る8月20日・21日の両日に415系電車を使用しました団体臨時列車が運行されておりまして、私自身も8月21日に撮影を行っておりまして、3駅で撮影を行っておりました。今回から3回に分けましてその模様をご紹介しますが、その1であります今回は長崎県諫早市の小長井駅での撮影の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回運行されておりました団体臨時列車は、「415系長崎本線横断号」と呼ばれる団体臨時列車でありまして、8月20日に門司港→長崎間、8月21日に長崎→門司港間で運行されておりまして、令和3年にも同区間・同時刻で運行されておりましたが、途中複数の駅で運転停車を行っておりまして、その都度撮影などが行われておりましたし、幕回しのサービスなども行われておりました。

 

 この団体臨時列車に使用されておりましたのは、大分車両センターに所属します415系電車Fo117編成でありまして、現在は数少なくなりましたセミクロスシートであるのが特徴であります。そんなセミクロスシート車も、9月23日の改正を機に離脱する事も考えられますし、他のロングシート車も同様に離脱車両が見られる事も考えられますので、現在3か所に所属車が見られます九州の415系電車全体でも大きな動きが見られる事にもなるようでもあります。

 

 

 さて、今回撮影に訪れましたのは小長井駅でありますが、この駅は長崎線では長崎県最北端の駅でありまして、隣(肥前山口方面向け)は佐賀県の肥前大浦駅と言う事にもなります。

 

 この駅は島式ホーム1面2線でありまして、長崎線のそれ以外でも肥前鹿島・肥前飯田・肥前大浦・長里・小江・市布の各駅でしか見られないつくりでもあります。尚、後述のようにこの駅発着列車も存在しますが、折り返し設備がなく、折り返しは肥前大浦駅の間にあります土井崎信号場で折り返すようになっております。

 

 停車列車は、この駅から鳥栖方面はわずか7本、諫早・長崎方面も9本しか停車がありません(うちこの駅始発で長崎行きが2本)。実際に9時~12時、20時~22時は駅に停車する列車はなく、特に長崎方面はこの駅始発でもあります最終列車が19時55分発と早いのも特徴でもあります。

 

 また、この駅に関しましては1月に夜間でありましたが訪問しておりまして、その模様はNO.2623もご覧いただければと思いますが、この駅の愛称は「ハートフルこながい」とも称されておりまして、地元の方のコミュニティスペースとしての姿も見られておりますが、そんなこの駅は無人駅でありますし、駅舎内には駅窓口と言ったものもなく、待合室・トイレが存在する程度であります。

 

 尚、2月18日までは自動券売機も存在しておりましたが、その日をもちまして使用が停止されておりまして、現在は車内で購入・収受する形へと変わっております。

 

 (1月撮影、自動券売機設置時)

 

 

 そんなこの駅ではありますが、ホームのそばには有明海も見られております。この海も普段荒天時以外は穏やかな姿が見られておりますが、この日もそう言った姿が見られておりました。

 

 

 さて、ここからはそんな穏やかな有明海の姿も見られるこの駅ホームでの撮影の模様をご紹介してまいります。この日長崎線では、未明に佐賀県内~福岡県内で降った大雨の影響で、博多方面からの列車が大幅に遅れておりまして、ダイヤも乱れておりました。

 

 

 そんな中ではありますが、この駅に着きましてしばらく、YC1系気動車の試運転列車(205番ユニット)が小長井駅を通過して行きました。この9月23日ダイヤ改正では、先述のようにこのYC1系気動車も定期ではこの小長井駅発着(折り返しで土井崎信号場)の列車は運行されますが、それ以北での定期運行は見られないとの事で、長崎県内での活躍がメインとなる事が伺えるようであります。

 

 この数分後には、787系電車「かもめ14号」が小長井駅を通過して行きました。この時点では、上り列車は遅れはそうなかったようでしたが、下り列車と行き合う場では遅れにかかる事にはなってしまっていたようであります・・・。

 

 

 そして、Fo117編成によります団体臨時列車「415系長崎本線横断号」がやってまいりました。この415系電車自体は冒頭ご紹介しましたように長崎地区にも運用が見られておりますが、それは南福岡車両区による運用でありまして、大分車両センターに関しましては運用はありません

 

 ただ、大分車両センターによる代走運用が時々見られておりまして、当ブログでもNO.2702でもご紹介しましたように、このような鋼製車による代走も見られておりまして、この日もFo520編成が代走運用を行っておりました(詳しくは後日ご紹介します)。

 

 

 さて、この駅でしばらく停車する事になりますが、このFo117編成の車体を見ますと錆が複数見られてもいまして、正直痛々しいような姿が見られておりました。恐らくは修復する事はないようですが、こういった姿もまさに現状が伺えるような姿ではなかったかと思います。

 

 

 ご紹介しておりますように、このFo117編成はセミクロスシートでありまして、そう言った事から定員も114名となっております。そんなこのセミクロスシート車の運用も、大分車両センターでは現在稼働しているのは3編成(他Fo112・Fo118各編成)のみで、日豊線大分地区限定で存在してはいるようですが、そう言った姿も9月23日の改正では姿を消す事にもなると思いますと正直残念ではありましょうか・・・

 

 (窓越しから撮影)

 

 (定員118名)

 

 

 ホームでは撮影会が停車直後から行われておりました。私自身もその下の画像にありますように収める事ができましたが、収める際もそれぞれがマナーを守りまして、収められましたら次の方に代わると言った姿が見られておりました。最近では、マナーが悪いとも言われる撮り鉄」ではありますが、自分の事ばかりだけではなく周りの方の事も考える事をしますとそこまでは言われないのでは?とも思う所ではありましょうか。

 

 (順番が回って来て撮影)

 

 こちらはホームの長崎方であります。この際も、順番を守りまして撮影を行っておりました。やはり、この場合はツアー参加者の方が優先でもありますので、順番を守るのも当然の事ではないかとも思います。

 

 

 しばらくしますと、遅れておりました787系電車「かもめ9号」が小長井駅を通過しました。この撮影時には、本来ならば諫早駅を発車していないといけなかった訳でしたが、それ所かまだ諫早市最初の駅を通過していた所でしたので、どれだけ遅れていたかが伺える所ではありました。

 

 

 「かもめ9号」が通過しまして、415系電車「415系長崎本線横断号」も発車が迫っておりまして、乗客は全て乗車されておりました。その後「新型コロナウイルス」で聞く事ができなかった車掌さんの笛でドアが閉まるに至っておりました。

 

 

 ドアが閉まりますと、発車となりまして、次は多良駅に停車する事になります。ご紹介しておりますように、この時点では数分の遅れが見られておりましたが、正直ダイヤが乱れていた事は致し方ない所ではあります。

 

 所で、この発車の際には親子連れの方が見られておりまして、私は子供さんの後ろで収めておりましたが、子供さんもお父さんのスマホで撮影されている姿が印象的でした。今後はこの子もより鉄道好きになるのかな?とも思わせるような姿が印象的でした。尚、この画像とその下の画像は私自身もスマホで収めたものでもあります。

 

 (スマホで撮影、小長井駅を発って行きます)

 

 

 今回は、「415系長崎本線横断号」の小長井駅での撮影の模様をご紹介しましたが、正直9月23日の改正で見られなくなってしまう事を思いますと正直残念かなと思います。それでもこのような企画を設けて下さった事に関しましてはこうして収める事ができていた訳でもありますのでより感謝する所ではあります。それにしても、このように長崎線の肥前浜駅以南で電車が見られるのももう1ヶ月を切っている訳でもありますので、それを考えますと早いなとも思う所でしょうか。次回は、その電化・非電化の境となります肥前浜駅での模様をご紹介しますので、次回もご覧いただきたいと思います。