(9月4日)宇高連絡船が復活運航されます。 
 

   嘗て本州と四国の国鉄路線を繫いでいた、宇高連絡船が、9月4日に一往復だけ復活運航されます。9月4日に急行鷲羽が復活運転されるのに合わせて、運航されます。嘗ての宇高連絡船の情景が再現されるとのことです。
 予約なしで乗船出来るようです。但し、満員になる場合もあるかもしれません。
(復活運転される急行鷲羽は団体列車として運転されますので乗車は出来ません。)

 宇高連絡船は、昭和63年に瀬戸大橋の開通、本四備讃線の開業に伴い廃止されました。鉄道連絡船はなくなったものの、それ以外の宇高フェリーは、その後も運航されていました。然し、利用客の減少により、宇高フェリーは令和元年以降、運航が休止されています。



 現在、宇野・高松間を直接結ぶ航路は休止されていますが、宇野・直島、直島・高松間の航路は通常運航されています。直島経由でしたら、宇野から高松迄、瀬戸内海の光景を眺めながら、船で移動出来ます。
 生活や産業での岡山・高松間の移動、荒天時の移動に関して、瀬戸大橋の存在が大きな意味を持つことは言う迄もありません。荒天時の船の航海には危険が伴います。昭和30年に、紫雲丸の遭難で大惨事が起こりました。瀬戸大橋の存在は、輸送力の増強にも資していると思います。
 瀬戸内海の観光には、瀬戸大橋を通行するバスで、塩飽諸島の島に下車して咸臨丸顕彰碑などを見学すると云うことがあります。瀬戸内海を見渡すのでしたら島からの見学、見物の他、船に乗るのがよいと思います。鉄道でも見渡せますが、瀬戸内海の海上を15分程で通過してしまいます。瀬戸内海をじっくり見ることは難しいと思います。
  岡山や高松などの観光が中心で、瀬戸内海の見物を短時間だけにとどめたい場合は鉄道での移動が有用でしょう。瀬戸内海の見物に時間をかけたい場合は船での移動が有用です。船ですと、瀬戸内海の海面や、島々、両岸の情景を眺めながら、宇野・高松間を移動出来ます。
 瀬戸大橋の開通で、観光の選択肢も増えました。
 岡山県や香川県に住んでいる人にも、瀬戸大橋の開通以降は、従来のように、船上から瀬戸内海の情景を眺めながら、そして、名物のうどんを食べながら、宇野・高松間を航行出来なくなったと勘違いしている人が多いのかも知れません。
 宇野・高松間の交通手段には船もあることを記憶にとどめておいて下さい。
 
 岡山・高松間を移動する機会がありましたら、船に乗ってみて下さい。