2014年8月30日の乗り鉄旅も、いよいよ最終章。

日本一長い区間を走る各駅停車の普通列車「2429D」は、終着・釧路駅を目指し音別海岸を東へ進む。

 

写真は音別海岸を走る札幌発釧路行「特急おおぞら1号」。

 

※写真1・2:車窓からの太平洋の眺めは、旅人の心をつかみますね。(音別~古瀬信号場)

 

では動画でどうぞ。

(撮影時間:36秒)

 

列車は音別海岸に別れを告げ、左に急カーブ。

馬主来(ぱしくる)湿原にやって来た。

※写真3:秋の馬主来湿原を走るキハ40(音別~古瀬信号場・後方から撮影)

 

進行方向右側に、広大な湿原が出現!

うわ~これぞ道東の大自然!

旅愁をかきたてられるね・・

8月末は秋の気配を感じるが、盛夏(7月下旬)の湿原は緑が濃いんですよ。

※写真4~6:馬主来湿原を横切る根室本線。釧網本線の釧路湿原(塘路~茅沼)、花咲線の別寒辺牛湿原(厚岸~茶内)に並ぶ絶景区間である。

 

湿原エリアを過ぎると列車は右にカーブしながら傾斜地を上り、トンネルへ。

※写真7:古瀬トンネル(後方から撮影)

 

午後5時17分、2429Dは白糠駅に到着。

貨物列車との列車交換のため7分停車。

 

疲労がピークとなり、かなり「ぼ~と」としてきた。

気分転換のためにプラットホームに降りたものの、車両の写真は撮り忘れ、13回目の列車交換となると、どこでどんな列車交換をしてきたか、もうわかならい。(笑)

 

では、冬の釧路行キハ40をどうぞ。

貨物列車通過!本州に行くのかな?

※写真8・9:白糠町の東隣が釧路市。釧路駅まではあと約27kmだ。

 

午後5時24分に白糠駅を発車した2429Dは、白糠の市街地を過ぎると平坦な区間を時速約85kmで快走。

疲れてきたせいか、スイスイ進んで欲しいと思うが、午後5時40分頃、東庶路信号場に到着。

 

え~!また列車交換?(苦笑)

「帯広行普通列車との待ち合わせのため4分停車します。」と車内放送が流れる。

 

本日14回目の列車交換。

まぁ・・急ぐ旅ではない。お陰様で夕陽をゆっくり眺めることができた。何事もプラスに考えよう。

釧路発帯広行普通列車通過。

※写真10・11:3本の線路を運用している東庶路信号場。2429Dは中央線に停車。車窓から、進行方向左側後方の夕陽と、右側後方に去っていく帯広行普通列車をパチリ。

 

午後5時52分、2429Dは新大楽毛(しんおたのしけ)駅を発車し、高架橋を渡り、

※写真12:昔はなかったロングレールの高架橋。ガタン・ゴトン~♬の走行音が消え「幹線」を走っている感じだ。

 

午後5時58分、釧路駅のひとつ手前の新富士駅に到着。やっとリーチ!

釧路発白糠行普通列車と本日最後の列車交換(15回目)をする。

 

メモリアルな列車交換だが、なぜか写真がない。きっと、列車を降りる準備でバタバタしていたのだろう・・残念

※写真13:駅付近に大きな製紙工場がある新富士駅には、コンテナが積まれ貨物列車がスタンバイ。遠くに見える右カーブを曲がると、新釧路川鉄橋はもうすぐだ。

 

午後5時59分、新富士駅を発車した2429Dは、新釧路川鉄橋を通過。

日が落ちて暗さが増し、長旅の終焉をしみじみ感じる。終わっちゃうんだね・泣

次の写真は、鉄橋を通過する釧路行普通列車と「特急おおぞら1号」(後方から撮影)

この鉄橋を通過すると、いよいよ釧路駅へ。

※写真14~16:新釧路川鉄橋を通過する列車たち(新富士~釧路)

 

旅を少し巻き戻して「特急おおぞら1号」の、新大楽毛駅付近から高架橋までのシーンを、車内動画でどうぞ。

(撮影時間:58秒)

 

キハ283系釧路行「特急おおぞら」には何度も乗ったな~

オルゴールが鳴ると身支度を始めるお客さん、もちろん自分もそうだった。このメロディーには、たくさんの想い出がありますね。

 

そして、高架橋に入ると唸るエンジン。室内で聞こえるその音は独特の低音なんです。ここが最後の見せ場。ここから一気に新釧路川鉄橋へ疾走します。

 

さて、乗り鉄旅に戻って・・

午後6時3分、2429Dは遂に釧路駅2番ホームに到着!

やった~!バンザーイ!もう、ヘロヘロだ~笑

みんなお疲れ様!早速、記念写真をパチリ!

このサボは忘れないね・・

改札口で駅員さんから「2429D」完全乗車証明書をいただきました。これはビックリ!

裏面は停車駅名が印刷。一生の宝物だ。

おや?駅改札口にJR北海道釧路支社さんからの、お知らせがあるぞ・・

 

え~!今日は特別にタラコ2両編成だったんだ!全然知らなかった・・笑 

仕事が忙しかったけど、今日乗って本当によかった!みんな、もってるわ!

そして、極めつけはこれ!

何と、旅男5人衆が翌日の「北海道新聞釧路・根室版」に、ドーンと登場!(笑)

 

実は2429Dから降りて記念写真を撮ろうとしていたら、「写真撮りますよ」と声をかけてくれたのが北海道新聞社の記者さんで、その後、ホームで取材を受けたんです。だから私たちの記念写真と新聞の写真が同じなんです。

最高の記事を書いていただき、本当にありがとうございました。

※写真17~23:サプライズ・ゴール!釧路駅

 

「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1000km」の初日は、午前7時1分札幌駅を出発し各駅停車(20駅)で滝川駅に到着。

滝川駅からは憧れの「2429D」に乗り、各駅停車・47駅、停車した信号場・4カ所、列車交換15回、追い越され1回を経て、全走行距離391.9kmを所要時間11時間2分でミッション終了。

もう体内は「鉄分」だらけです。(笑)

 

旅日記の閉めは、旅の1か月前に釧路駅で出会ったこのシーン。「キハ40・Wタラコ」と「キハ283系特急スーパーおおぞら」とのツーショット!

 

※写真24・25:タラコ君、おおぞら君、ありがとう。またどこかで逢えたらいいね・・(釧路駅)

 

 

 (終わり)

 

 

*追伸

「北海道ローカル線旅日記・夏の根室本線」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

根室本線・東鹿越~新得間は2016.8月の大雨により代行バスとなり、また、2022.3月のダイヤ改正で、根室本線(新得~釧路)の普通列車はH100系に、「特急おおぞら」はキハ261系に入れ替わりましたので、もう、この旅を再現することはできません。仕方ないことですが、とても残念です。

 

旅の初日は、その後、私たちを待っている釧路の知人と再会し、地元の海産物など美味しいものを堪能し、ホテルで温泉に入り翌日に備えました。

 

「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1000km」の2日目は、

・花咲線:釧路~厚岸~釧路

・釧網本線:釧路~網走

・石北本線:網走~旭川

・函館本線:旭川~札幌

で、636.8kmを乗り鉄です。初日の約1.6倍・・どうなることやら・・笑

花咲線・釧網本線の旅日記は来年ご紹介いたします。

 

次回からは「夏の室蘭本線(東室蘭~小幌)」乗り鉄旅です。