鹿児島中央駅前停留場【鹿児島県】(鹿児島市電第二期線、唐湊線。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
鹿児島県の県庁所在地である鹿児島市の市街地西部に位置する路面電車・鹿児島市電の主要駅の一つで、第二期線と唐湊線(とそせん)の境界駅であり、JR九州新幹線や在来線との乗換駅である、
鹿児島中央駅前停留場 (かごしまちゅうおうえきまえていりゅうじょう。Kagoshima chuoeki-mae Station) です。 
 
尚、写真はほとんどが2011年撮影のもので古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
鹿児島中央駅前停留場 (N 11)   
(※) 記事内では「鹿児島中央駅前駅」「鹿児島中央駅前電停」と表記する場合があります。    
 
所在地  
鹿児島県鹿児島市  
 
乗車可能路線  
鹿児島市交通局 【鹿児島市電】:第二期線 (鹿児島駅前方面)唐湊線 (郡元方面)    
 
隣の駅  
鹿児島市電第二期線   
高見馬場方……高見橋停留場    
 
鹿児島市電唐湊線  
郡元方…………都通停留場  
  
乗換可能駅  
JR九州:九州新幹線……鹿児島中央駅まで徒歩5分  
JR九州:鹿児島本線指宿枕崎線、(日豊本線列車)……鹿児島中央駅まで徒歩5分  
 
訪問・撮影時  
2011年10月、2016年9月  
 
 

鹿児島中央駅前停留場はJR線・鹿児島中央駅東口駅前広場の東寄り、東側を南北方向に延びる県道24号線との境界部分に設置されています。
写真右奥にあるビル(鹿児島中央ターミナルビル。1階に高速バスとリムジンバスのバスターミナルあり)の手前に停留場があります。
手前の撮影地点がJR鹿児島中央駅で、JR鹿児島中央駅と鹿児島中央駅前電停の間は屋根付き通路で結ばれていて、また車道を渡らずにアクセスできます。
一方、駅東側の鹿児島中央ターミナルビルやイオン方面からはバリアフリー対応の地下道経由でアクセスする事になり、県道上に電停があった時代と比較してアクセスが不便になってしまいました…。
ちなみに電停手前のロータリーはタクシーと一般車用です。電停への通路を挟んで左側には路線バスのバスターミナルが設けられています。
写真は東を望む。駅前は市街地です。
 
 

東口バスターミナルより南西を望む。左側に鹿児島中央駅前電停があります。
電停西側にはJRの鹿児島中央駅東口があります。
東口は再開発され、駅ビル「アミュプラザ鹿児島(JR九州系の商業施設)」が鎮座しています。右側は2004年9月完成の本館で、観覧車が乗っかっています。左側は2014年に完成したプレミアム館で、以前はこの場所がJR駅の出入口で、大階段がありました。プレミアム館の奥にJRの橋上駅舎があります。
電停が移設された結果、市電とJR線の乗換はスムーズになりました。また、「アミュプラザ」の威力は絶大で、古くからの鹿児島の繁華街である天文館地区の空洞化に拍車がかかったとも言われています。
 
 

駅出入口です。東を望む。2011年撮影。
当時は奥の鹿児島中央ターミナルビルが工事中でした。
鹿児島市電の電車は車内精算方式(車内収受方式)であり、駅に改札設備はありません。直接ホームに出入りする形になります。
ICカードは鹿児島市交通局などが発売する『RapiCa』およびバス会社のいわさきコーポレーショングループが発売する『いわさきICカード』しか利用できず、『SUGOCA』『Suica』などの全国相互利用交通系ICカードは利用できません。注意が必要です。
出入口の後方左右はJR鹿児島中央駅で、左には駅東側(鹿児島中央ターミナルビル、イオン方面)への地下道階段があります。左後方には交番があります。
構内踏切を渡らずに右のスロープを登ると高見馬場・天文館通・鹿児島駅前方面のりば、構内踏切を渡って右のスロープを登ると郡元方面・谷山方面のりばです(谷山方面は郡元電停で乗換)。
尚、構内踏切は遮断機がありませんので、通行の際は電車にご注意下さい。
 
 

郡元方面ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
路線図、お知らせ等と一体になっており、上部に自駅のみが表示されています。
現在は駅ナンバリング「N 11」が導入されており、駅名標に追加されているかもしれません。
 
 

鹿児島中央駅前電停は相対式ホーム2面2線で、南北方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、左ホーム(東)が唐湊線・郡元方面、右ホーム(西)が第二期線・高見馬場方面です。一部の例外を除き、2系統のみが発着します。
谷山方面は唐湊線に乗り終点の郡元電停で1系統に乗換です。天文館通・鹿児島駅前方面は第二期線に乗って下さい(基本的に乗換なしで行けます)。
ホーム有効長は単車1両分・連接車1編成分で、ホーム幅は広くもなく狭くもありません。
上屋はホーム全体に設置されています。各ホームにはベンチがあります。
高見馬場方面ホームの高見馬場方(手前側)には出入口があり、出入口と郡元方面ホームを結ぶ構内踏切があります。
また、高見馬場方面ホームの郡元方(奥)にも出入口があり、駅南側とのアクセスが可能です。ちなみに郡元方面ホームの郡元方には出入口がありません。
軌道はタイル敷になっています。線路間は緑化されています。
写真は構内踏切より唐湊線・郡元方を望む。
 
 

こちらは郡元方面ホームより第二期線・高見馬場方を望む。
郡元方面ホームの右側には県道24号線が並行しています。2004年までは県道24号線の中央部に電停があったセンターリザベーション方式でしたが、JR線との乗換利便性向上のため、上下線をまとめて道路の片側(西側)に寄せるシングルサイドリザベーション方式に変更され、電停が移転しました(Wikipediaの本文を一部引用)。
そして高見馬場方面ホームの左側にはタクシー・一般車用のロータリーが設置されています。さらに左にはJR線の鹿児島中央駅があります。
 
 

構内踏切より第二期線・高見馬場方を望む。
軌道敷は緑化され、架線はセンターポール化されています。
この先、右へカーブすると県道24号線に入り、左へカーブして中央部を走るようになります。そしてバスターミナル(左)とイオン(右)を見ながら右へカーブして進路を北北東に変え、市街地の中を走ると高見橋電停へと至ります。
 
 

郡元方面ホームより唐湊線・郡元方を望む。
こちらもセンターポール化や軌道敷の緑化が実施されています。
また、郡元方は県道24号線の方が大きくクランクするため、線路は大きくカーブせずに県道の中央部に入ります。
この先、沿道の再開発が進む県道24号線の中央部をひたすら南へ走ると都通電停へと至ります。
 
 
あとがき  
私が鹿児島中央駅前電停で下車(乗車)したのは2003年、2004年、2011年の計3度です。2003年と2004年は市電の乗りつぶしのため、2011年は市電の車窓風景撮影のため、それぞれ乗降しました。2003年は道路中央に電停がありましたが、2004年に駅前広場脇へと移設され、JRとの乗換が楽になりました。反面、東側からは電停が遠くなりました。
 
東京からですと東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線を乗り継いで終点の鹿児島中央駅で下車すぐです。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間……4時間少々)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線・九州新幹線の『みずほ』『さくら』に乗り、終点の鹿児島中央駅で下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間……10時間弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前やJR駅構内に複数のコンビニがあり、飲食店も駅前やJR駅にチェーン店を含めて多数あります。JR駅では駅弁も販売しています。事前に用意しなくても大丈夫です。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、鹿児島市電第二期線および唐湊線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鹿児島中央駅前駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)