能登川駅【滋賀県】(琵琶湖線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
滋賀県東大見氏北西部、旧・能登川町の中心部に位置する東海道本線【愛称:琵琶湖線】の駅で、新快速が停車するため利用客が多く、駅前もそこそこ栄えている、
能登川駅 (のとがわえき。Notogawa Station) です。
 
  
駅名  
能登川駅 (JR-A 17)   
 
所在地  
滋賀県東近江市 (旧・神崎郡能登川町)   
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:琵琶湖線】    
 
隣の駅  
米原方・東京方……稲枝駅  
京都方・神戸方……安土駅    
 
訪問・撮影時  
2021年4月
 
 

能登川駅は地平駅で、2003年に完成した橋上駅舎を有しています。駅舎は旧・能登川町のシンボルであった水車をモチーフとしたデザインです。
東西に出入口があります。両方の出入口に階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されており、バリアフリーに対応しています。
橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
 
写真はかつて唯一の駅舎が存在した東口です。西を望む。両側に階段出入口があり、左側は上りES併設です。中央にはEV出入口があります。
東口には横方向に長い駅前広場があり、駅舎前にバスターミナルの区画が、右側(北)にタクシー乗り場の区画と交番があります。
 
 

東口駅前です。東南東を望む。後方に東口があります。
こちらの東口駅前は古くからの市街地が形成されており、奥の東方向をはじめ線路と並行する北方向、南方向には狭い道路沿いに商店街が延びています。
旧・能登川町の中心市街地は駅の東側~北東側になりますが、再開発が進行しておらず古い町並みが残っています。
約600m南の山麓には滋賀県立能登川高等学校があります。
 
 

こちらは西口です。南東を望む。
東口と同じく両側に階段出入口があり、左側は上りES併設です。中央にはEV出入口があります。
西口は東口とは違い用地に余裕があったため、駅前広場が広く取られています。
駅舎の正面が歩行者用の広場で、正面には噴水用(?)の池があります。
左側(北)にはロータリーがあり、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

西口駅前です。北を望む。右後方に西口があります。
ロータリー内には水車のモニュメントや水車をモチーフとした時計があります。
元々西口は存在せず、駅裏として田園が広がっていて、南側一帯には大きな工場(日清紡能登川工場)がありました。
2001年の工場閉鎖、そして西口開設に伴い、駅前では区画整理および再開発が行われ、整然とした新しい市街地が形成されました。
西口駅前には郊外型店舗や駐車場が多く、マンションや一戸建ての住宅も混在しています。
駅から離れると住宅地になり、さらに離れると田園地帯になります。
約700m北西には元の能登川町役場であった東近江市役所能登川支所があり、約2.1km西には観光スポットでもある伊庭内湖があります。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南西を望む。
左手に東口が、右手に西口があります。
能登川駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外に乗車券確認カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番左の自動改札通路が幅広通路です。窓口に面した左端には有人通路があります。
改札口の左手前にはオペレーター対応タイプの指定席券売機『みどりの券売機プラス』がありますが、以前この場所には『みどりの窓口』があったかもしれません。能登川駅は琵琶湖線で初めて『みどりの券売機プラス』が導入された駅だそうです。さらに左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機ではICカードのチャージが可能です。
改札口の右手前には売店「セブンイレブン キヨスク」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
トイレと多機能トイレは改札内にはなく、「セブンイレブン キヨスク」の右側にあります。多機能トイレも男女別です。改札内にはAED(自動体外式除細動器)があります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
 
 

下り1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部は琵琶湖線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
能登川駅の駅ナンバリングは「JR-A 17」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

 

能登川駅は単式ホームと島式ホームの双方を有する計2面3線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
右(東)の単式ホームが1番のりばで下り京都・神戸方面、中線(下り待避線)を挟んで左(西)の島式ホームは上り米原・東京方面で、右が2番のりば(本線)、左が3番のりば(副本線・待避線)です。1番のりばから見て2番・3番のりばのホームは多少東京方(奥)にずれています。
ホーム有効長は12両少々ありますが、神戸方の端(手前側)は使用されておらず、嵩上げされていません。ホーム幅は全体的にあまり広くなく、1番のりばの東京方の端(奥)は相当狭いです。但し、1番のりば東京寄りの桜の木の部分(後述)はやや広いです。
上屋は1番のりばがホーム中ほどの、2・3番のりばがやや神戸寄りの、いずれも8両分に設置されています。10両編成や12両編成の列車に乗って当駅で下車される際は要注意です。ホーム中ほどは橋上駅舎に覆われています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は2枚とも米原方・東京方を望む。
 
 

また、1番のりば東京方の東側には保線用の側線が延びていますが(スイッチバック構造の保線基地あり)、かつては貨物側線だったかもしれません。
ホームに切欠構造の跡を確認できました。
そして、左側には東近江市の防災貯水槽があります。かつての能登川駅には給水塔があったそうですが、給水塔の跡に防災貯水槽が建てられたのでしょうか?
写真は京都方・神戸方を望む。
 
 

そして、1番のりばの保線用側線終端部の先(神戸寄り)には桜の木が2本植えられています。
幹の周りだけアスファルト舗装されていません。
私の訪問時は4月中旬で、既に葉桜になってしまっていました…。
桜が満開の時期は、ホームで花見の宴会をする者がいるかもしれませんw
写真は神戸方を望む。
 
 

1番のりばより米原方・東京方を望む。
右から保線用側線が合流します。右側にはスイッチバック構造の保線基地があります。
この先、住宅や工場と田園が混在した郊外を北東へ走り、愛知川(えちがわ)を渡ると彦根市に入ります。その後も田園主体の風景の中を北東へ走ると稲枝駅へと至ります。
 
 

2番のりばより京都方・神戸方を望む。
ホーム端に構内踏切跡と思われる構造物が残っています。
この先、住宅地の中を南西に走り、やがて左手に山並みが接近すると左へカーブして、右手に田園風景を見ながら南南西へ走ります。しばらくして右へカーブすると前方に山が迫り、トンネルで峠(北腰越)を通過して近江八幡市に入ります。その後は右手に安土城跡がある安土山を見ながら広大な田園風景の中を南西へ走り、やがて右へカーブして住宅地の中に入ると安土駅へと至ります。
 
 
あとがき   
私が能登川駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。滋賀県を乗り鉄した際に立ち寄りました。新快速停車駅で立派な橋上駅舎を有しています。東口側は古くからの町並みが広がっており、西口側は新しい街並みが広がっています。以前は米原駅、野洲駅とともに数少ない郡部にある新快速停車駅でしたが、各停車駅とも平成の大合併で市域に所在するようになったため、米原~姫路の通過運転区間において現在、郡部にある新快速停車駅が存在しなくなりました。
 
東京からですと東海道新幹線で米原駅まで行き、琵琶湖線電車(京都方面)の新快速列車or普通列車に乗り換えて当駅下車です(新快速には乗らないで下さい)。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…13時間弱)。
一方、大阪からですとJR京都線の上り新快速電車or快速電車に乗車すれば乗換なしで当駅に到達できます。新快速にご乗車の場合は野洲駅・近江八幡駅で後続の普通に乗り換えればOKです。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…16時間少々)。
 
食料・飲料について、駅構内にキヨスクがあり、東口の東約450m、西口の西約450mにそれぞれコンビニ「セブンイレブン」があります。西口駅前にはスーパー「フレンドマート(平和堂系)」もあります。一方、駅前に飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店は西口駅前の「フレンドマート」内にある「ミスタードーナツ」のみです。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京からの到達難易度がやや高いですが、琵琶湖線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は能登川駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、地理院地図、Wikipedia)