みなさんこんにちは。前回からの続きです。


先日、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。



まずは、お目当てだった鉄道模型各メーカーの新製品展示を拝見しながら、その車両にまつわる思い出を中心に項を進めているところ。


「マイクロエース」の展示に移っています。
前回に引き続きまして、こちらでも近鉄特急。
「吉野特急」として親しまれている「さくらライナー(26000系)」でした。しかし…



まだ試作品の段階のようで、無塗装のまま。ただ、造形の緻密さは十分に感じられるものです。



さて、ここはすっかり大阪のあらたな名所になった「あべのハルカス」。「JR天王寺駅(大阪市天王寺区)」からは、道向かいです。




その、ハルカスの真下にあるのが「大阪阿部野橋駅(同阿倍野区)」。「さくらライナー」はここを発着しています。



この「大阪阿部野駅」を起点にしているのは「近鉄南大阪線」という、基幹路線です。
それに付随する「長野線・御所線(ごせせん)・吉野線」はまとめて「南大阪線系統」と称されています。近鉄ホームページより。


ところで「近鉄特急」と言うと「難波・上本町・鶴橋」といった市内主要駅から「奈良・伊勢志摩・名古屋方面へ向かうもの」…というイメージがありますが、どっこいここ阿部野橋も近鉄特急の、立派なターミナルのひとつです。



ここを発着している「吉野特急」は、橿原神宮前や飛鳥、吉野方面へ向かうもの。
そのうち2編成8両が「さくらライナー」。
もちろん「花の吉野」から取られた愛称です。



デビューは1990(平成2)年、2011(平成23)年からリニューアル工事を施された姿がこちら。模型化が予定されているものもそうです。

デッキからは全面展望が楽しめるワイドな窓に傾斜がかかった顔つき。どこかで見たような…


2年前の1988(昭和63)年3月にデビューした、名阪ノンストップ特急専用車両「アーバンライナー(21000系)」。「さくらライナー」は、これを参考にした「南大阪・吉野線」バージョンなのだそうです。大阪上本町にて。


リニューアルに際しては「デラックスシート」も新設されました。1×2席のゆったりしたものです。


先ほども触れましたが、飛鳥や吉野と、著名な観光地へ向かう列車、というイメージが強いのですが、伊勢志摩・名古屋方面のそれとは異なり、割合にこまめに停車駅が設けられているのが「南大阪線系統」特急の特徴でしょうか。

そういったことで通勤、通学などの用途にも広く利用出来るようになっているというのも、近鉄特急の特徴だと言えるかと思います。


以上、2018(平成30)年3月撮影。そういえば、こちらにも長らく乗り鉄していないことに気づきました。


車両もさることながら、路線自体も趣味的には興味深い出自だったり、他の近鉄路線とは趣きが異なる、独特なものだったりします。

殊に「南大阪線・吉野線」と「橿原線」が接続する「橿原神宮前駅(奈良県橿原市)」などが最たるものなのですが、また機会があれば…

次回に続きます。
今日はこんなところです。