東武鉄道 C11形123号機営業運転記念乗車券 ~その2

前々回エントリーにて東武鉄道が発売した「C11形123号機営業運転記念乗車券」を御紹介いたしましたので、今回は封入されている硬券の子細について御紹介いたしましょう。


封入されている硬券は、下今市駅から東武ワールドスクウェア・鬼怒川公園間ゆき(260円区間ゆき)と鬼怒川温泉駅から260円区間ゆき、南栗橋駅から480円区間ゆきの3枚で、ちょうど発売額の1,000円分の券になっています。

まず、1枚目の券です。


   

下今市駅発行の東武ワールドスクウェア・鬼怒川公園間ゆきの260円区間ゆき片道乗車券になります。黄褐色TRCとぶてつ自社地紋のB型一般式大人・小児用券になっています。小児断片の表記は「ワ 130」とシンプルです。
かつて同社で硬券が一般的に使用されていたころ、一般式券の着駅が2駅以上あるものについては行間に横線が引かれている特徴的な券が発行されておりましたので、この券はその時代のものを再現しているものと思われます。
同社では栃木県にあります足利印刷で硬券の製造をしておりますが、この券が足利印刷で調製されたかどうかは不明です。


   

裏面です。券番の他、有効期間の表記と下車前途無効の文言および発行駅名の記載があります。表面に有効期間の文言がありますと、いかにも記念乗車券チックに見えてしまいますので、このような記載が裏面にあるのは、蒐集家にとってはありがたいです。


次は2枚目の券です。


   

鬼怒川温泉駅発行の260円区間ゆき片道乗車券になります。黄褐色TRCとぶてつ自社地紋のB型金額式大人専用券になっています。
同社の金額式券については硬券末期に高額券についてのみ大人・小児用券が設備されたことがありますが、一般的には大人専用券と小児専用券が別々に設備されておりましたので、この券は当時の様式を踏襲したものと言えます。


   

裏面です。発行駅が鬼怒川温泉駅になっている以外、一般式券のものと同様ですが、こちらは大人専用券になっていますので、小児断片を閉じる編綴穴があります。


最後は3枚目の券です。


   

南栗橋駅発行の480円区間ゆき片道乗車券になります。黄褐色TRCとぶてつ自社地紋のB型地図式大人専用券になっています。
管理人は同社の硬券による社線完結の地図式券は見たことありませんが、存在するのであればこのような様式になっていたのかもしれません。

裏面です。


   

大人専用券となっておりますので、発行駅が南栗橋駅となっている以外同一であると思いきや、地図式券になりますので、「表面太線区間内の1駅ゆき」の文言がきちんと入れられています。

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