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オランダ架線柱の下をオランダ列車が行く
DIRGAHAYU RI ke 77, PULIH LEBIH CEPAT BANGKIT LEBIH KUAT !!

と、いうわけで本日、終戦記念日から2日経ちまして、インドネシア独立77周年記念日です。周年の節目節目でお祝いイベントも盛大になる傾向があり、2015年の独立70周年では205系ほぼ全編成の前面に記念HM(ステッカー)掲出、2年前の75周年では、電車では初となる「お召し」仕様の国旗掲出が実施されています。そういう意味で、今年はキリ番ではありませんが、77というゴロの良さから、なんらかのサプライズが期待されていましたが、国旗掲出は例年通り、というか縮小傾向・・・。





もしかして、社長退任も見据えた最後の出血大サービス
でしょうか・・・

が、既に紹介している通り、独立記念日当日、オランダ時代の生き残りの客車と電気機関車を組み合わせた特別列車の運行が計画されており、晴れて本日、8月17日ジャカルタコタ11:20発(当該の定期列車運休)でタンジュンプリオクまでの記念祝賀列車の運行が決定しました。独立記念日における特別列車の運行は、ここ10年間では実績が無く(Bon Bonを使用したイベント列車を走らすとしたら、鉄道記念日です)、異例と言えます。どうも、鉄ヲタ界隈で語られている話では、2007年の独立記念日にバンドン地区で運転された「独立か死」号以来の模様です。この「独立か死」号、塗装こそ、当時のKAI一般色ですが、客車にスローガンを書きなぐり(所謂アジ電化)、CC201のデッキ部、機関車次位の貨車には銃を構えた兵士(コスプレ)を乗せるというこだわりで、独立記念日の鉄道イベントとして伝説になっているようです。ですので、今回も、鉄ヲタの中では、この「独立か死」号の再現を期待する声も多かったのですが、貨車の連結も却下、CC201とのプッシュプルも案としてはあったようですがこれも無し。
残念ながら、2016年に設定された鉄道記念日臨と同じ正調なBon Bon+Djoko Kendil編成に落ち着いてしまいました。イベントのメインは、社長と一緒に国歌斉唱、そして有難いお言葉を頂戴するといった感じでしょうか。せめて、Bon Bon先頭部に大きなメラプティを設置してくれれば良いのですが。本番は蓋を開けてのお楽しみにしておきましょう。


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本日のイベント状況は随時アップいたします

そんなわけで、この特別列車の運行に先立ち、連日試運転諸々実施されています。既報の通り、8月11日にはCC201牽引でDjoko Kendilの修繕明け試運転が実施されていますが、続いて8月15日には大本命とも言えるBon Bonの試運転が設定されています。長らくBalaiyasa Manggaraiを門外不出だったBon Bon、実に6年ぶりの本線走行です。この間に運輸省令が変更されており、Bon Bonの日中本線上試運転の実施可否が注目されていましたが、なんと白昼堂々、補機なしの完全自走を果たしています。ドイツ製のBB級液体式機関車すら、本線回送時は営業用機関車による牽引として運輸省規定を厳格に守っており、線路閉鎖を行うタンジュンプリオク線以外はてっきり牽引になるのかと思っていました、というかこちらの方がよほどネタになるので期待していたのですが・・・。

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6年ぶりにBalaiyasa Manggaraiから出場するBon Bon

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マンガライ2番線に据え付け
1925年製の電気機関車が未だに本線走行出来るってのが、凄いですね

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この6年で鉄ヲタ人口が倍くらいに増えてますよね・・・
しかも、写真じゃなくて皆、動画を撮っているという・・・

とは言え、6年前の鉄道記念日は仕事で走行を撮れておらず、私もリベンジです。とにかく、面白いのは、この試運転の設定区間で、環状線の西側は運行本数が多く、万が一トラブルが発生した場合に収拾がつかなくなるため、マンガライ~ジャティネガラ~パサールスネン~カンプンバンダン~ジャカルタコタ~タンジュンプリオク往復で設定されていることです。6年前は、記憶が間違っていなければ、タナアバン経由で夜間送り込みでしたので、環状線の日中走行は本番では見られないかなり貴重なものになります。また、前回のDjoko Kendil試運転ではラジャワリ短絡線経由でタンジュンプリオクまで走行しましたが、短絡線区間の電化設備が使えないため、カンプンバンダン経由になっています。

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発車

よって、マンガライ発時刻は前回の試運転とほぼ同一ながら、ラジャワリ短絡線経由でないため、クマヨランの撮影地が使えるなと思い、マンガライの発車を確認してから、ジュアンダまで出て、クマヨランに先回り。考えることは皆同じなのか、先客多数でしたが、マンガライに比べたらマッタリ。なんだかんだで、30分くらい待ちましたが、この間に1本も上り列車が通過しておらず、もしかすると線路閉鎖をかけているのかもしれません。それにしても、この経路、ジャティネガラ、ジャカルタコタで機回しが必要で、手間がかかっています。国鉄色のCC201とでプッシュプルにすりゃいいのにねぇ。

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ようやく通過、曇り・・・

残念ながら本番は曇りという結果でしたが、冒頭画像の通り、モノクロにして誤魔化すことにします・・・。全体的に曇天で、もはや回復の見込み無かったので仕方ありません。

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機回し用に後部にもBon Bonの朝顔型連結器の
アダプタが設置されています

ひとまずこれで独立記念日前の試運転は終了と言いたいところなのですが、本番に登板しないことになったCC201 83 31(CC201-69)が何故か、この日の明朝に所属先のスマランからジャカルタに送り込まれてきたのです。単なるド平日、この日だけスマラン~ジャカルタで臨時列車(Tawang Jaya Premium)が1往復設定されており、明らかに怪しかったのですが、予想的中。しかし、イベント当日に復刻罐は展示されないと公式ガセで出てしまいましたので、イベントとは別のプロモ動画撮影用?とも見え、では、折り返しのTawang Jaya Premiumで再び返却されるのではと思い、実はBon Bon試運転の前にわざわざそれを撮りに行っていたのですよ・・・。

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しかし、やってきたのは白罐
まぁ旗が大きいので良し!!

では、果たしてCC201-69は一体何の為にジャカルタにやってきたのか。試運転のバックアップで後ろから追いかけけてくるわけでもなく、チピナン機関区で寝たまま・・・。これがまた現地鉄の様々な憶測を呼ぶことになります。結局、15日は1日寝たまま、16日も午前中も全く動き無し、イベント当日のサプライズに賭けるしかもはや無い状況だったのですが・・・。

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突如、シナオク運用に充当!!
国鉄色にはメラプティがより映えますね

明日に備え、今日は非鉄と決め込み、買い物、掃除洗濯を午前中に済ませ、後は仕事だ!!とパソコンの前に座ろうとしたところ、JAKGにCC201-69がいるという情報を頂きまして、仕事は中止(笑)結局、線路際に急行というね・・・。国鉄色には本当に振り回されっぱなしですよ、毎回毎回。

このシナオク運用、要するにチピナン、スネン、コタ、タナアバンといった環状線内に点在する客車区同士間の配給、及びBalaiyasa Manggaraiとの入出場配給で、毎回チンドコ組成が楽しめる例の列車で、環状線内を行ったり来たりしています。おかげで、頑張れば複数回撮影出来る美味しい運用でもあります。そりゃ、出撃しないわけには行きません;;前日に続いて、どこも真っ暗で諦めようかとも思いましたが、ピンポイントで晴れてくれたのが何よりでした。

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2周目(3周目??)は方転しており2エンド側を賞味
客車も長く、銀白緑とガドガドの極みです

それにしても、このシナオクの為に、臨時列車を仕立ててまでわざわざスマランから機関車を借りるとは思えず、一体何を考えているのか。やっぱり、本番サプライズを仕込んでくるのか、社長!!

さあ、タンジュンプリオクへ急行だ!!

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