佐世保駅【長崎県】(松浦鉄道西九州線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
長崎県北部の軍港都市として発展した佐世保市の中心市街地南端部に位置する松浦鉄道西九州線の終着駅で、JR九州の佐世保線との乗換駅でもある、
佐世保駅 (させぼえき。SASEBO Station) です。
 
今回は松浦鉄道線の駅のみ紹介させて頂きます。JR線・佐世保駅の記事につきましては以前紹介いたしました⇒記事はこちら
尚、写真は2012年撮影で古く、現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
佐世保駅 (駅番号なし)   
 
所在地  
長崎県佐世保市  
 
乗車可能路線  
松浦鉄道:西九州線   
 
隣の駅  
有田方……佐世保中央駅  
 
乗換可能駅  
JR九州:佐世保線 ……佐世保駅まで徒歩3分  
  
訪問・撮影時  
2012年12月
 
 

佐世保駅は高架駅で、2001年12月に完全高架化されました。
高架下1階にJR駅舎、ホームのある2階に松浦鉄道(MR)の駅舎があり、高架下は東西自由通路を兼ねています。出入口に段差はありません。
写真は正面口に相当する東口で、出入口前にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
右側に見えるビルは現在、JR九州系の商業施設「えきマチ1丁目佐世保」になっています。
写真は南西を望む。
 
 

東口駅前です。北東を望む。後方に東口があります。
駅前広場のすぐ先を国道35号線が左右方向に延びていて、そのすぐ先に佐世保バスセンターがあります。
駅前は市街地ですが、中心市街地からやや南に外れているため商店はさほど多くありません。マンションやホテルが多い印象です。
また、佐世保も長崎と同じく平地が少なく、駅前(写真奥)に迫る山地にも住宅街が形成されています。
 
尚、西口に相当する「みなと口」と駅前につきましてはJR線・佐世保駅の記事で紹介いたしました。
 
 

こちらは高架下1階北東側にある松浦鉄道・佐世保駅の出入口です。北西を望む。
松浦鉄道の駅舎機能は高架上にあるため、1階には出入口しかありません。
階段と上りエスカレーターがありますが、エレベーターは未設置です。
車いすなどEVを利用される場合、2012年の時点で7:00~18:50の間はJR線・佐世保駅のエレベーターを利用して2階へ上がり、2階にある両社の乗換改札口を経由して松浦鉄道ホームへ到達可能です(下車の場合はその逆)。その際はJRの有人改札でその旨を説明して下さい。また、時間外は乗換改札が閉鎖されるため、乗降される場合は事前に松浦鉄道へお問い合わせ下さい。
 
 

そして階段・ESを登ると松浦鉄道ホームに到達します。
階段の近くには松浦鉄道の自動券売機がありますが、稼働時間外は車内精算になります。自動券売機横にはインターホンがあります。
写真右奥には窓口とJR線のりかえ改札口が設置されています。
尚、松浦鉄道単独の改札口は設けられていません(車内精算方式です)。
松浦鉄道では『nimoca』などの相互利用可能交通系ICカードに対応していますが、ホームには改札機がなく、運賃支払い、チャージとも車内にあるカードリーダーでの対応になります。ちなみに、JR九州・佐世保駅はICカードのエリア外で、ICカードの面では松浦鉄道の方が進んでいます。
後方に松浦鉄道線ホームがあります。
 
 

階段の右側を前方へ進むと松浦鉄道の駅舎・窓口とJR線のりかえ改札口があります。
自動化されていません(有人改札です)。車いす対応幅になっていて、JR線ホームにあるエレベーターをご利用の場合はこの改札を通過する事になります(利用できる時間帯に制限があります)。改札口の先はJR線の2番のりば・1番のりばです。3番・4番のりばへは一旦1階へ下りる必要があります。
改札口の手前にはJR線の近距離きっぷ券売機があります。
松浦鉄道からJRへ乗り換える場合は松浦鉄道列車を下車時に貰う精算証明書とJR対応きっぷを乗換改札で提示する事になります。
逆にJRから松浦鉄道へ乗り換える場合は乗換改札でJRのきっぷを渡すか精算してから松浦鉄道構内へ入り、自動券売機または窓口で松浦鉄道のきっぷを購入する事になります。
 
 

吊下式駅名標です。電照式と思われます。
JR九州タイプに類似のデザインです。
駅シンボルイラストは地元の景勝地である九十九島でしょうか?
ちなみに、松浦鉄道西九州線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

 

松浦鉄道西九州線の佐世保駅はJRの終端部東側にあり、島式ホーム(頭端式ホーム)1面2線の高架構造です。北西~南東方向にホームが延びています。
左(東)が1番のりば、右(西)が2番のりばで、ともに上り伊万里・有田方面です。快速は2番のりばに発着します。
ちなみに、のりば番号はJRとの通し番号ではなく、松浦鉄道も1番から付番しています。
また、2番のりばの左側には松浦鉄道とJRの連絡線があり、JR線の2番のりば(後方)に通じています。松浦鉄道(MR)とJRを直通する列車がJR線2番のりばに発着していましたが、2020年3月のダイヤ改正以降、両社を直通する列車は設定されておらず、現在は松浦鉄道の全列車が自社線の1番・2番のりばに発着します。
ホーム有効長は1番のりばが3両分、2番のりばが4両分です。ホーム幅は全体的に狭く、有田方の端(奥)は相当狭くなっています。
上屋は1番のりばが3両分、2番のりばが約3.5両分に設置されています(有田方の端約0.5両分のみ雨ざらしです)。まぁ4両編成の列車は設定されていないと思われるので、普段は全列車が上屋内に収まります。
1番のりば終端部の手前にはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
左後方には自動券売機と1階とを結ぶ階段・上りESがあり、右後方はJR線との連絡改札口とJRホーム・エレベーター方面です。
写真は2枚とも伊万里方・佐世保方を望む。
 
 

こちらは終端方を望む。
左から1番のりば、2番のりばの順で、2番のりばの右に松浦鉄道とJR線・2番のりばを結ぶ連絡線があり、奥に2番のりばがあります。2番のりばの左前方に切欠構造の1番のりばがあります。
連絡線の右側にはJR線の3番のりば~6番のりばが見えますが、現在、5番・6番のりばは使用されておらず、閉鎖中です。
松浦鉄道の1番・2番のりばの終端部(奥)に、1階への階段・上りESとJR線乗換改札があります。
 
 

2番のりばより伊万里方・有田方を望む。
右から松浦鉄道1番のりば、2番のりば、両社の連絡線(JR2番線)の順で、その左でJR3番線~6番線の線路が収束して1線の引上線になります。連絡線はこの先で松浦鉄道線とJR引上線の双方に接続していて、引上線はその少し先で途切れます。
松浦鉄道西九州線はこの先、左側を走る西九州自動車道の高架橋と並行して高架のまま市街地を北西へ走ります。その後、右へカーブすると西九州道と分かれ、丘陵地に突っ込む形でトンネルに入ります。トンネル内でも右カーブが続きます。そしてトンネルを出るとすぐに佐世保中央駅へと至ります。尚、もう1駅先の中佐世保駅との距離は0.2kmしかありませんが、カーブ区間で建物が密集しているため佐世保中央駅から中佐世保駅を確認する事ができません。
 
 

終端方を望む。
左の1番のりば、右の2番のりばとも車止めがあり、線路が途切れています。2番のりばの右側を並行する連絡線のみがJR線の2番のりばに繋がっています。さらに右にはJR線の3番~6難のりばがあります。
ホーム端の先にはベンチ・飲料自動販売機と自動券売機があり、1階駅外とを結ぶ階段・上りエスカレーターがあります。
階段の右側を前へ進むとJR線乗換改札があり、その先はJR線の2番のりば・1番のりばです。1階行きのエレベーターもあります。
 
 
あとがき  
私が松浦鉄道の佐世保駅で下車(乗車)したのは2007年、2012年の計2度です。2007年は松浦鉄道西九州線の乗りつぶしのため、そして2012年は松浦鉄道西九州線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅のため必然的に駅の外に出ました(JRとの乗換改札は利用せず)。綺麗な高架駅でしたが、改札口がないところに第三セクター鉄道である事を実感しました。駅前は東口側が市街地で、みなと口側はその名の通り港でしたw また、駅のすぐ近くまで丘陵地が迫っていました。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、佐世保線特急『みどり』(佐世保行き)に乗り換えて終点下車すぐです。尚、時間帯によっては『かもめ』で肥前山口駅(2022年9月23日以降は江北駅)まで行き、普通列車に乗り継いだ方が佐世保駅に早く到着します。結構タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約3時間半)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約8時間)。
(西九州新幹線開業前時点。飛行機の利用は考慮していません)  
 
食料・飲料について、JR駅構内改札外にコンビニがあり、駅前にも複数あります。飲食店もみなと口側の「させぼ五番街」などにチェーン店が多数あります。また、駅周辺に佐世保バーガーの店舗もあります。事前に用意しなくても大丈夫です。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、松浦鉄道西九州線およびJR佐世保線を乗り鉄の際は、佐世保駅をスルーせずに一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:松浦鉄道のHP、JR九州のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)