50代父、休日鉄旅に出る。

令和4年6月、齢50になりました。22で就職し、仕事に子育てに忙しい毎日を過ごし、40代では単身赴任や管理職昇進も経験、気がついたら50です。昨年末に単身赴任も終わり、子供もあと2年ちょっとで社会に出るし、そろそろ子供の頃好きだった”鉄旅”に出ようかな、と。50代父ならではの休日の愉しみ方を同世代のお父さん方にお届けしたいと思い、そんな記録を綴っています。

鉄印ゲットの旅 with 青春18きっぷ①

お盆休みに入って早々、日帰り鉄印旅に行って参ります。

勿論、「青春18きっぷ」を使って。

 

今回、目指す先は新潟県十日町市北越急行の鉄印をゲットしに、普通電車で日帰り旅に出かけます。

最初にちょっとだけウンチクを。北越急行ほくほく線」は、六日町(越後湯沢)〜犀潟(直江津)を結ぶ第三セクター路線で、1997年3月の開業と歴史は浅く、当時、越後湯沢〜金沢(福井)間に特急電車を走らせて東京〜北陸間の高速輸送を担っていたが、2015年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸開業した事でその役割を終え、今は、特急電車は廃止されローカル列車のみの営業という、ちょっと悲しい私鉄路線であります。しかし今では、イベント列車を走らせたりして、積極的に誘客を頑張っている、といった状況です。

hokuhoku.co.jp

 

という訳で、まず青春18きっぷを購入するため高田馬場駅へ。JR線の「指定席券売機」(以下のような端末)が設置されている駅であればどこでも買えます。

クレジットカードもご利用可能!領収書も発行できます!窓口に並ばずカンタン・便利・スピーディ!

 

券売機のタッチパネル「おトクなきっぷの購入」→「在来線のおトクなきっぷ」→「青春18きっぷ」→「人数」とガイドされるまま打ち込んでいけば、あっという間に購入完了です。きっぷは、券面に5回分のスタンプが押せる形式になっており、高田馬場駅有人改札で本日の日付入りスタンプを押印してもらい、改札の中へ。これ以降は、途中下車する場合は、駅員さんに券面を見せるだけで出入りが可能、という訳です。

 

では、普通電車の旅、スタートです。

今回の旅のスタートは、池袋より。ルートは以下の通り。

池袋→高崎(湘南新宿ライン)、高崎→水上(上越線)、水上→六日町(上越線)、六日町→十日町ほくほく線)で、乗り換え時間含め片道約5時間の旅です。

行ってきます!

今回の旅は、さすがに夏休み期間のせいか、どの電車も結構混んでます。座れないという事は無かったですが、人の目も気になるのであまり写真をパシャパシャ撮りまくるという訳にもいかず・・・

まず到着した高崎駅では、乗り換え時間が30分以上あったので、途中下車してちょっと駅前を散策。高崎は20年前に住んでいた街なので、懐かしいところもあり、駅前がだいぶ様変わりしたので知らない街に来たようなところもあり、変な感覚でした。

西口はあまり変わってなかったが、東口は激変してました。

続いて、高崎から水上行き上越線に乗車。ロングシート4両編成、ほぼ満席。最後尾の4両目に乗車し、あっという間に水上へ到着しましたが、ちょっとやらかしました。上越線は全列車、水上駅で乗り換えになるのですが、水上以南は1番線、水上以北は2番線を用いて折り返し運転をしており、1〜2番線の間に1つしかない歩道橋は、1番線はホーム最前部(4両編成なら最前部近く)にあるため、4両編成最後尾からの乗り換えは、かなりの「出遅れ」状態。。辛うじて水上始発の長岡行き列車に座れたものの、これは豆知識として知っておいたほうが良いですね。

 

さて、列車は新清水トンネルに入り、途中、トンネル内の駅としてプチ観光化している土合駅を通過(3〜4時間に1本なので、なかなか途中下車するには勇気がいるが)。

トンネルを抜け、越後湯沢で新幹線への乗り換え客で少し空いた車内は、夏季休業中のスキー場や魚沼の田園風景を横目に、六日町に到着。ここで、北越急行のきっぷを購入して、いざ、十日町を目指します。

ボックスシートが1人座りで埋まってました。

懐かしの紙きっぷ。これが無いと、鉄印を入手できません。

ほくほく線に乗ること14分、もともと高速列車用に作られた線路形状でもあり、普通列車なのに特急電車並みのスピードで魚沼丘陵を走り抜け、あっという間に十日町に到着。なかなか爽快な走りっぷりでした。

さあ、お待ちかねの鉄印ゲットの時間です。ほくほく線改札を出たところの、めっちゃ目立つ位置に「鉄印帳 承ります」の立て看板が。そのご厚意に反し、鉄印を求めに来た人は、私ともう1人少年の2名だけ。。。

こちらの鉄印は、鉄印帳に直接記帳(正確には、スタンプと直筆の併用)のスタイルとなっており、駅員さんに鉄印帳を手渡し、しばしロビーで待機。待つこと5分ほど、ようやく北越急行の鉄印をゲットしました。

5枚目の鉄印。真ん中の文字は、梵字で「ほくほく」だそうです。

次の列車まで30分以上空いているので、少し駅前を散策後、ここでランチにします。

駅前は、北越急行側とJR側で別々の顔を持っていて、北越急行側はかつての新興住宅街的な面持ち、JR側は昔からあったのであろう商店街(アーケード)が。

また、十日町駅には、駅そば屋さんがあります。新潟では有名?な、雪中庵さんです。冬は雪深いところでしょうから、駅ホームではなく、駅コンコース横の室内にあり、立ち食いではなく座り食いで、座席数は10席程度。

tabelog.com

汁はやや甘だが塩辛くなく飲みやすかったが、麺はコシが弱くマズマズ・・・

一通り目的を終えたので、ここから帰路に発つ訳ですが、六日町へのほくほく線が1時間待ちなので、ほくほく線ではなくJR線で帰る事にしよう。十日町にはJR飯山線が通っていて、終点・越後川口上越線に交わるので、そこから水上を目指す、というもの。飯山線は、キハ110系というボックスシートの元特急用ディーゼル列車で、乗り心地が何ともいい感じの列車です。

早速、飯山線ホームに降り立つも、街散策やランチでのんびりし過ぎたのか、この度2度めのやらかし。なんと、飯山線は1両編成でほぼ満席状態、しかも同じような「乗り鉄」様たちが既に何人も特等席を陣取り(2名席を1人占め)しているではないか。まあ、こちらもロングシート部に一応座れたので良しとするが、、、

十日町駅。右手の高架が北越急行、左手の平地がJR飯山線

キハ110系。オフシーズンにのんびり乗りたい列車である。

そうこうしているうちに、列車は越後川口に到着。ここから上越線に乗り換えて、水上を目指します。越後川口から水上までは1時間36分と、なかなかのロングラン。今度こそボックスシートを・・・と祈りながら、長岡始発の列車が到着。しかし残念ながら、こちらもほぼ満席状態で、ボックス席で進行方向後ろ向きの席を辛うじてゲット。しばし、コシヒカリが生い茂る魚沼の田園風景を眺めるのであった。

見渡す限りの田園風景。心が洗われます。

湯沢中里スキー場の、ブルートレイン無料休憩所。15年前に来たっけなー。

そして清水トンネルを抜けて、最後の鬼門・水上駅の乗り換えへ。行き同様帰りも乗り換え用の陸橋は大混雑で、プチカオス状態でした。ちょっと改善したほうが良さそうですよ、JRさん。

水上から高崎行き上越線は、行きと同じく4両オールロングシートで満席状態。旅情感ゼロです。約1時間ガマンして高崎へ。高崎でトイレ休憩の後、池袋への湘南新宿ラインボックスシートでビールで1人乾杯。これにて青春18きっぷ1回目は終了となりました。

最後はまったり出来ました。

さて最後に、鉄印ゲットの旅 in 十日町の、実際の料金との比較で締めたいと思います。

 

【実費】2,750円

 (内訳)青春18きっぷ1回目          2,410円(12,050円÷5)

      ほくほく線(片道)              340円

 

【本来額】8,920円

 (内訳)高田馬場→六日町(JR線)       3,740円

      六日町→十日町ほくほく線)          340円

      十日町越後川口高田馬場(JR線)4,840円

 

今回得た教訓は、ハイシーズンに乗り鉄旅をするのは、ガマンが必要ということ。

青春18きっぷは、9/10までにあと4回使わないといけないが、果たして使い切れるのか・・・