2022-08-07 リゾートビュー諏訪湖号 | シーラカンスと僕

シーラカンスと僕

ちょっと空いた時間に読むブログを目指し、ちょっと空いた時間に更新します。



乗り鉄をしてきました。



なんだか「乗り鉄をする」という動詞が久しぶり。


そのために早起きをして、18切符片手に家を飛び出してきました。





列車を乗り継いで向かった先は中央東線の富士見駅。




で、目的の列車がこちら。





この夏、数日間だけ富士見駅と長野駅の間に設定された"リゾートビュー諏訪湖号"。


そのうち18切符期間中に走るのは8月7日のみ。





そこそこの倍率を覚悟していたけれど、呆気なく切符を確保できてしまいました。


やったね。






2両編成の全体に亘ってアルクマが散りばめられています。


なんか車内に変なのがいるな……。






この車両は普段"リゾートビューふるさと号"と名乗り、長野と南小谷の間を走っています。


以前から気になってはいたんだけど、

いかんせん南小谷まで乗り通したとて終点で途方に暮れることは目に見えていたため、なかなか足が遠退いていました。





今回は編成の最後列に陣取ります。





足元が広々。


前の人がリクライニングを最大まで倒してもパーソナルスペースが侵害されることはありません。





そして写真左端から分かるように、座席が通路より一段高くなっています。


ちょっとしたハイデッカー構造なのかな。


2010年代に新造された観光列車だけありますな。







1車両につき3台のモニターが天井に備えられていて、前面展望を座席から楽しむことができます。



停車中から走行中まで運転台からの視点をライブ中継。


修学旅行臨のときは、これにドラえもんの映画でも流すんかな。











始発駅である富士見を出たのは13:38。


だいたい6割程度の座席が埋まっていました。



そしてその大半が同業者。

俺くらいになれば一目見ただけで判別できちゃうんだよね。




アテンダントさんの観光案内付き。


くそ長台本を小脇に抱えて、車内放送をしていました。





ちなみに"リゾートビュー諏訪湖号"は走るのに電気を必要としないハイブリッド車両。


そのくせ本業の"ふるさと号"でも、この"諏訪湖号"でも架線の下しか走りません。



なんでハイブリッドで造ったんだろな。










富士見から2駅進んで上諏訪に到着。



ここで早速20分ほど停まります。


その隙に"あずさ号"が追い越し。



みんな立ち上がってホームへと飛び出していきましたが、僕はこういうときにスカしてしまうという病を抱えているので、当然のように車両に留まってしまいます。




指定席券を提示して、駅構内の売店で買い物をすれば缶バッジを貰えるという案内を受けますが、ここは愛想笑いで。




あれっ俺、観光列車乗るの向いてない?











上諏訪駅を出ると、列車名にもなっている諏訪湖の湖畔を走ります。





その先の岡谷駅では見慣れたオレンジの電車が。



まさかこんな所でも見かけるとはな…。


後の小旅行記でも触れる筈ですが、この日既にオレンジの電車に3時間ほど乗車済み。




そしてこれまた余談ですが、車内から諏訪湖は殆ど確認できません。


下諏訪の前後で湖面らしきものが一瞬チラッと見えるくらい。


だけど「それで"諏訪湖号"を名乗んなよ」なんて言うのは野暮ってもの。











松本を出ると、いよいよ山間部へと分け入っていきます。






途中明科駅で"しなの号"の通過待ち。



ここから先はトンネルが続く上に、山間を走るだけなので正直なところ見所は薄め。


そのせいか乗客の9割近くが寝落ちされていました。



新しい車両だから音も静かだし、眠くなる時間だから仕方ないな。









"諏訪湖号"最後の見所となる姨捨駅が近づくと、おやすみ中のみなさんが俄に起き始めます。



とにかく眺望が素晴らしいことでバズった姨捨駅。



この列車も勿論立ち寄ります。


進行方向左側の席を確保したのは、座席から景色を眺めるため。


ちょうど駅名標がフレームインしてくれました。







列車からの眺めを動画にてお裾分け。



ここから隣駅までの間で一気に山を駆け下りていきます。


改めて地図を見て分かったんだけど、
姨捨駅から見える善光寺平に目指している長野市があるんだね。


流石に長野駅は迫り出した山に隠れて見えないけれど、その一つ手前の篠ノ井駅から見える(はず)。

肉眼なら北陸新幹線の高架も見えたし。





最後の停車駅、篠ノ井駅でこれまた見慣れた車両と行き違い。



水色の211系=中央東線=山梨県のイメージだったけれど、コイツ長野まで来てるんだよな。


で、反対側の列車に限ってボックスシートなんだよね。



富士見までも、前に富士急行ったときもロングシートだったのに。。。










篠ノ井駅からの複線区間を快調に飛ばし、



終点長野駅の7番線に滑り込みました。


なんと富士見から実に3時間。


しかし快適な車両だったことと、松本出たあとの寝落ちゾーンのおかげでなんの苦もなく。




同じ区間を走る"あずさ号"や"しなの号"よりも安価なので、上手く使えば汎用性のある列車にもなり得るのでは。





もし列車から諏訪湖が見えないことを指摘されたら"リゾートビュー諏訪湖沿い号"とでもしておきましょうか。








完。