かれこれ10日前。このような謎の投稿をしてそのままにしていたんだがついに今年の夏山山行について書いていこうと思う。
つーか山から帰ってきてからというもの、隙あらば甲子園に行き、その記事が間にはさまったのでなかなかこの記事までたどり着かなかった。
 
8月2日のことである。僕は白馬三山に出かけるべく出社した。この日仕事はかなりの激務。しかし僕は半月前からホワイトボードに休みの日程を書いていた。8/3-8/5。土日を含めると5連休である。
うちの仕事は予定を立てにくい。その日にならないとどれだけ忙しいのかがわからんのである。だからこそ半月も前からでかでかと「休み」と書いていた。そして二日前から朝礼で「え~8/2は定時で上がらせてもらいますんで」と先手必勝で宣言していた。
もうね、帰るったら帰るの。何が起ころうと俺は定時で帰るんですよぅと全力で主張していた。「どんだけ君らが残ろうと俺は定時で帰るから」と鉄の決意で当日を過ごす。
今回はバスで白馬まで向かう。梅田発21時20分発のさわやか信州号である。トラブルがあって会社を出る時間が大幅に遅くなる可能性もなきにしもあらずだったのでザックを背負って会社に行くことにした。ただ前日も仕事が終わったのは22時過ぎ。残業続きの部下の前で全力で「俺は山に行くんですよぅ。だから定時ダッシュですよぅ。」というのもどうかと思ったのでザックは通勤途中の大阪駅のコインロッカーにぶち込んできた。
 
今回の山行だが、去年の霞沢岳ほどの思い入れはなかった。今年の春くらいから「今年の夏はどうしようかねぇ」と考えていた。案としては色々あった。ロードバイクで北海道。12,3年前にやった旭川から宗谷岬まで走るのをもう1回やってみるか?とか釧路あたりから開陽台まで走ってみるか?とか。
はたまた久々に夏の北海道を乗り鉄の旅でやってみるか?とか。函館線の山線や留萌線も廃止になるし、久々に釧路湿原にも行ってみたい。宗谷線にも乗りたいなぁとか。
で、思うばかりで全然行動に移すことなく、とりあえず抑えていた休みの日が近づいてくる。結局飛行機やフェリーを抑えることもなく7月も下旬を迎えた。最終的には北海道ではなく山に行くことにした。行き先は何となく白馬大雪渓をもう一度登りたいなということで白馬。で、鑓温泉にも入ってみたいということで猿倉から白馬岳、鑓温泉を周回してくることにした。バスを予約したのは7月30日。ダメならレンタカーで行こうと思った。(嫁が車を使わせてくれない(泣))
で、運よくバスも予約できいざテン場の予約というときに白馬山荘がコロナで閉めることを知った。

 

まぁ貧しい僕はテントだし頂上宿舎のテン場だから影響は無し。ちなみに二日目も鑓温泉のテン場泊りである。
7/31の段階でその週の大町はすべて晴れ予報。降水確率もどの日も30%以下。いやはやこの2年の山行は天候に恵まれている。さすが梅雨明け10日である・・・と思ったんだが今年に限っては梅雨が6月に明けてしまった。
 
で、山の準備なんだがこれがまたいい加減で7月30日の日曜日にその辺にあるものをぽいぽいぽ~いとザックに詰め込んだ。今年に関しては石井スポーツにもモンベルにも行くことなくその辺にあるもので済ませてしまった。
 
しかしザックはずっしり思い。60Lのザックがパンパンである。背負ってみると・・・あ~やっぱ20kgはあるな。毎年の課題である軽量化ができていない。で、いつもバテるのである。
 
で、仕事の方なんだが定時直前の17時過ぎにトラブル発生。「もぉ~なんでこうなるの!?」と思いながらも力技で解決。そして17時半のチャイムとともに退勤・・・と見せかけてトイレへ。ここで山の格好へ変身するのである。スーパーマンのような早業で着替えてH野君をトイレに呼ぶ。着替えたYシャツやスラックスなんかを僕のデスクへもっていってもらうのである。残業時間に突入し部下たちが「き~っ!!!!」となってるフロアへなんか戻りたくない。というわけで抜け殻をH野君に託し会社を脱出した。
 
まず向かったのは会社近くの銭湯。くそ暑い下界でかいた汗を流してから山に向かいたい。というわけで会社を出て数分後にはすっぽんぽんとなって風呂に入っていた。いや~定時上がりの風呂は気持ちがいいねぇ。サウナには入らなかったけど大好物の水風呂は存分に堪能した。
 
その後駅に向かう。営業担当の観音高校登山部出身、M田とバスの時間まで飲もうと約束していたのである。奴とは19時に梅田集合と約束していたんだが、福島にいるというので集合場所を福島に変更した。が・・・福島についても奴はいない。「どこにおるんじゃい?」と電話すると「まだかかるかと思って立ち飲み屋に入った。頼んだホルモンがまだ来ないので少し待ってくれ。」とか言うではないか。もぉ~なんでこいつはこうなのだ???このアル中野郎が!今から飲むって言ってんだからちょっとくらい我慢せえよムカムカ
 
奴が飲む店に行くもなかなか出てこないので乗り込んでいった。すると「まだ揚げ出し豆腐が出て来んのよ」とか言うではないか。おらぁぁぁ~!!!20時半には福島を出ると言ってんのにもう19時回ってんだぞ!!!いっそのことここで飲んでやろうかと思ったんだがじじいなので立ち飲み1時間半はしんどい・・・。これから山に行こうという人間なんだが街では足腰が弱いので飲むときは座って飲みたい。
瓶ビールを飲むM田をとっとと店から連れ出さねばならんので、グラスを持ってきてもらい僕が瓶ビールを空ける。そしてホルモンと揚げ出し豆腐もむさぼり食べて強制的に精算。立ち飲み屋からアル中M田を連れ出し、駅を挟んで反対側にある広島風お好み焼きの店へと移動。そこは店の中もカープで染め上げ、テレビではカープ戦を見せてくれるのだが、なぜかメニューには広島焼きの文字が。この広島焼きというのがめちゃくちゃ気になる。広島でお好み焼きのことを広島焼きなんて呼び方では呼ばない。そんな食べ物はないので広島焼きというのはめちゃくちゃ違和感。
ただ、僕は広島風好み焼きと呼ぶんだが、この「広島風」もダメだなんてケンミンショーでは言っていた。「広島風」ではなくただのお好み焼きだと。でも僕は思うんだが僕が広島にいた四半世紀前までは普通に広島風お好み焼きって言ってたけどなぁ。
 
お好み焼きを食いながらビールも飲んでいい感じに出来上がると時刻は20時半を回る。店を出て福島から環状線で大阪駅へ。構内のセブンイレブンでハイドレに入れるお茶(ほんとはあまりよくないらしい)と翌朝のご飯を購入。コインロッカーからザックを引っ張り出しハイドレにどぼどぼとお茶を注いで準備完了。
 
飲んだら安全のために阪急で帰るというM田(JRだと果てしなく遠くへ行く危険があるので)と阪急方面へ向かう。ちなみにこのM田も会社の定期は僕と同じ川西池田である。
M田と別れ僕は三番街のバスターミナルへ。
おぉ~いたいた。
白馬・栂池。間違いない。
山のぼらー御用達、アルピコ交通のさわやか信州号である。
おぉ~10分後には上高地行き、20分後には松本行き、30分後には長野行きが出発。この時間帯、長野祭りである。
21時50分には富山行き、22時10分には静岡行きのしずてつジャストラインのバスと山のにおいがプンプンするバスが出発する。
僕が乗るさわやか信州号も乗客の9割5分は山のぼらー。僕も荷物を預け車内の人となった。  続く