凸凹ものがたり~海陽編~(22LT-04) | いきもの快速 旅青年T

凸凹ものがたり~海陽編~(22LT-04)

 阿波海南駅からこんにつあー!!引き続き、毎年恒例?の夏旅の報告をします。今回は海陽編です。

 阿波海南駅でJR四国の線路はおしまいです。この先はバスを利用します。ただし、このバスはかなり特殊なものとなります。特殊なバスは国内にたくさんあります。まずは廃線を専用道路にしたBRT。

 

 

 

東北だけでなく、茨城県などにもあります。今後は九州にBRTひこぼしラインが誕生します。名古屋にはさらにパワーアップした?ガイドウェイバスがあります。

ガイドウェイバスはBRTと新交通システムを混ぜた感じになっています。

 今回は四国にある世界初のかなり特殊的なバスを紹介します。こちらです!!

 

 

 

 

線路の上をバスが走っている!!一番最初の写真で気づいた方もいると思いますが、今回の夏旅では阿佐海岸鉄道DMVに乗ることに挑戦したのです。DMV(デュアル・モード・ビークル)とは列車が走るための軌道と自動車が走るための道路の双方を走行できるよう、鉄道車両として改造されたバス車両だそうです。これを運転するためにはマイクロバスの免許と気動車の免許の両方が必要だそうです。牟岐線の運転士の場合、マイクロバスの免許を取得すれば、DMVの運転が可能になります(理論上は)。ひむバスでおなじみの日村勇紀さん(バナナマン)の場合は気動車の免許を取得すれば、DMVの運転が可能になり、史上初のDMVが運転できる芸人となります(多分実現しないと思いますが・・・)。徳島県には電車が走っていません(電化区間がない)が、世界初の鉄道とバスが走っています。次回の魅力度ランキングに影響を及ぼすのでしょうか?このDMVは阿波海南文化村行きで、この先鉄道区間はありません。しばらく待ちます。その後、このDMVが文化村から戻ってきました。

 

実際に乗りました。阿佐海岸鉄道DMVは事前予約制で、事前に予約をしないと乗ることはできません。ただし、座席に余裕がある場合には飛び入りで乗ることができます(運賃後払い、Suica非対応)。この日乗った客は・・・4名。うち親子1組(2人)は飛び入り乗車でした。DMVは定刻通りに阿波海南停留所を発車しました。そして、少し先のモードインターチェンジに入りました。ここで、バスモードから鉄道モードへと変わります。モードチェンジスタート!!(♪BGM♪)

フィニッシュ!!運転士が車輪がレールの上に正しく接地されていることを確認したのち、発車しました。次の停車駅は海部です。阿波海南から海部まではJR四国・牟岐線から移管された区間となります。海部駅ではモードインターチェンジの場所を確保できなかったため、地上駅の阿波海南駅が新たな乗り換え駅になったのです。DMVは山がない町内トンネルを通過し、海部に到着しました。海部駅にはかつての阿佐海岸鉄道の車両が保存されていました。その先へ進みました。トンネルだらけですが、左側の車窓から海も見えました。

DMVは阿佐海岸鉄道の拠点・宍喰に到着しました。宍喰駅近くにはかつての阿佐海岸鉄道の車両が保存されていました。その先へ進みました。DMVは高知県東洋町に入りました。信号エリアでいったん停止した後、甲浦モードインターチェンジに入りました。ここで、バスモードに変わり、立体駐車場みたいな坂を下り、甲浦に到着しました。ここから先はバスとして終点の道の駅宍喰温泉へ向かいました。鉄道モードは加速が鈍いのですが、揺れが少ない。バスモードは揺れが結構あるのですが、加速は優れている。同じ乗り物で2種類の乗り心地が体験ができます。DMVは海の駅東洋町に到着しました。高知県はここまでです。そのあとは再び徳島県海陽町に入り、終点の道の駅宍喰温泉に到着しました。結局、DMVが満席になることはありませんでした。

 滞在時間は10分くらいあったので、道の駅宍喰温泉を回ってきました。中には阿佐海岸鉄道の模型がありました。

 

 

ちなみに、DMVのNゲージはまだ存在していません。近い将来、ジオコレ(トミーテック)あたりが商品化しそうな気がします。牟岐線の時間が近くなったので、再び阿佐海岸鉄道DMVに乗りました。行きは緑に乗りましたが、帰りは赤に乗ることができました(青は宍喰の車庫でお休みしていた)。戻りのDMVは乗る人が結構多かったです。ただし、予約した人は私と途中駅から乗車のもう1人だけで、それ以外のお客さんは飛び入り乗車でした。かなり豪華な車内となりましたが、次の海の駅東洋町で10人近くが下車し、再び車内が寂しくなってしまいました・・・(3人だけ)。DMVは甲浦の立体駐車場みたいな坂を上り、鉄道区間に入りました。宍喰で運転士が交代し、海部を通り、定刻通りに阿波海南駅に戻ることができました。

本当は阿波海南文化村にも行きたかったのですが、牟岐線の列車の本数が少ないので、阿波海南駅までにしました。なお、阿佐海岸鉄道DMVでは土休日の1往復限定で室戸岬経由海の駅とろむまで行く便があるそうです。こちらは完全予約制となります(飛び入り乗車不可)。次回は室戸岬方面に行ってみたいと思っています。そして、私が乗った牟岐線の列車(また1200形だった・・・)は定刻通りに阿波海南を発車しました。フィニッシュ。