ご覧の皆様もご存知の方もいらっしゃるのではないかと思いますが、福岡市内よりわずか数キロに浮かぶ島に、能古(のこ(の))島と呼ばれる島があります。
ここは福岡市西区に属します島でありまして、そんなこの島には「のこのしまアイランドパーク」と呼ばれます観光施設がありまして、シーズンになりますと多くの観光客がこの施設にやってくるほど賑わう場所でもありまして、その理由としまして福岡市内より近い所にあるのが多くの観光客が集められる理由ではないかと思います。
また、この島には海水浴場も存在しておりますので、海水浴シーズンでもあります現在は海水浴場へ行かれる方の利用者も多いようでもありまして、多くの方が本土より海水浴に来られる方もいらっしゃるようです。
そんなこの能古島への交通機関は、姪浜駅よりバスで10分ほど行った所にあります、以下画像の能古渡船場より福岡市営渡船の能古・姪浜航路(フェリー)で10分ほどで行く事ができております(画像はフラワーのこ)。
(福岡市営渡船能古・姪浜航路、フラワーのこ)
また、能古島内では西鉄バスが龍の宮~渡船場~アイランドパーク間で路線バスを運行しておりまして、島内には11箇所にバス停が設置されております。尚、「のこのしまアイランドパーク」のコスモスなどの見頃の時には臨時バスも運行されておりますし、本土より応援のバスも出るほどでもありまして、画像の能古渡船場向かいの愛宕浜営業所に所属します中型車両がメインで使用されております。
(渡船場前バス停)
(時刻)~平日10本・土日祝日11本が運行
(使用車両、8410・日野PDG-KR234J2)
さて、今回ここからご紹介しますのは、今からちょうど10年前の平成24年8月に訪問しました際に収めておりました、能古島内の西鉄バスの姿に関しまして皆様にご紹介してまいります。
上の画像1~7に関しましては令和2年に訪問しました際の模様でありまして、この時初めてバスを利用しましてアイランドパークへと訪問しておりました(NO.2338・NO.2339参照)。しかし、この時は初めての訪問でありましたが、この時は自宅からバイクでやってきておりまして、バス走行シーン等を収めるにも至っておりました。
さて、まずは能古島側の渡船場からご紹介します。この渡船場では待合スペースもありますし、ジュース・お茶の自動販売機、そして姪浜への自動券売機も備わっているなど、フェリーが来るまでのわずかな間でも休む事ができるようになっております。
一方、この渡船場の隣には能古島の案内所や土産物屋などがありまして、能古島へ来られた方、逆に能古島を楽しまれて離れる方が寄られるようになっておりまして、その姿は現在まで変わりはありません。私自身も、2年前訪問時にはアイランドパークで土産物を購入しようとしましたらバスの時間が迫っておりまして、残念ながら購入できませんでしたのでこの案内所を利用していたほどですので、アイランドパークで買い忘れた方は利用してみてはいかがかと思います。
(現在)
そして、渡船場前はロータリーとなっておりまして、送迎の車などが入港時には賑わうようにもなっております。ちなみに、この島にはタクシーと言うものは1台しか存在していないとの事でもありますので、主の交通機関は西鉄バスが中心である事が伺わせております。
さて、主の交通機関でもあります西鉄バス能古島内線は・・・
龍の宮~渡船場前~能古学校前~展望台入口~アイランドパーク
を結ぶ路線でありまして、この5箇所を含め11箇所のバス停が存在しておりまして、渡船場前~アイランドパーク間で現在まで平日10往復・休日11往復のバスが運行されておりまして、系統は無番であります。尚、龍の宮~アイランドパークに関しましては当時は平日5往復・休日6往復しか運行されておりませんでした(現在は平日9往復・土日祝日10往復です)。
また、島内に使用されております車両は、当時は画像の車が3台中1台で運用されておりまして、それぞれ交互に使用されておりました。ちなみに、現在も多客期には臨時便を出すなどしてフル使用されるようですし、本土からも応援の車がフェリーでやってきて運行されております。
当時これら島内で使用されておりました車は、いずれも西日本車体(西工)58MC架装の日産ディーゼルスペースランナーRMのKC-規制車(KC-RM211GSN)でありまして、所属は愛宕浜営業所でありました。またこの訪問時の時点で能古島に駐車していた車は5115~5117の3台でありましたし、本土に予備車である5118が愛宕浜に所属しておりましたが、当時福岡地区にはこのタイプはその4台しか存在しておらず、あとはグループ会社所有で北九州・筑豊・筑後地区でしか見る事ができなかったタイプの車でありました。
これら車も、導入時は幕式でありましたが、後にLED改造を施しておりました。やはり本土の流れもこの離島でも見られるようになっている事がわかる姿なのではないかと思います。
(前面)
(側面)
この島内へは、現在もそうですが西鉄バスの運転士もフェリーでやってまいります。ちょうどこの撮影時には本土愛宕浜営業所よりフェリーでやって来られる姿を見る事ができました。尚、渡船場から龍の宮バス停の先にあります上の画像の折返場へは、渡船場の前の駐車場に駐車しております社用車で向かう事になります。
ここからは当時撮影していましたバス停の姿です。画像は、この能古島の中心バス停であります渡船場バス停でありますが、よく見ますとバス停も電光式となっておりまして、まさに中心バス停である事を伺えるようなバス停であると言えるのではないでしょうか。ちなみに、このタイプは能古島では現在もこの1箇所のみであります。
島内のバス停に必ずあります、「能古島探索」のイラストです。ここには島内のバス停をはじめ、バス停から最寄の観光施設が詳しく書かれております。それにしても、能古島と言えば「のこのしまアイランドパーク」の印象が強いですが、それ以外にも島内各地に観光地がある事がわかるのではないでしょうか。
以下画像では、渡船場前バス停から西側にあたります、龍の宮バス停から漁協前バス停までをご紹介しますが、この3つのバス停では当時は平日5往復・土日祝日6往復しか運行されておりませんでした。現在は先述のように平日9往復・土日祝日10往復ですから、隅の方も増えている事が伺えます。
(龍の宮バス停)
(同、当時の時刻)
(浜崎バス停)
(漁協前バス停)
龍の宮バス停を収めますと、渡船場前バス停の先へと来ましたが、渡船場前バス停を出ますと、次のコーヒー園入口バス停まで画像のように海沿いの道を走る事になります。ですから、バスに乗車しておりますと、博多湾の眺めがいいのではないかと思います。
(コーヒー園入口バス停)
そのコーヒー園入口バス停を出ますと、これまでの眺めとは一変しまして、坂道が続く事になります。以下画像はその前のコーヒー園入口バス停を出ましてすぐ左に曲がる所でありましたが、大きく右に寄って左折する事になります。それにしても、道幅もそれほど広くはない事が見ていてわかるのではないでしょうかね。
その坂の途中にあります、能古学校バス停であります。このバス停の前には、能古小学校・中学校がありまして、ここまでバスで通われている方もいらっしゃるようでありまして、現在は区域外で本土からも通われている方もいらっしゃるようであります。
それからも、画像のように延々と坂が続いておりまして、バスからも黒い排気ガスを出しながら登っておりました。その坂道も、緩やかな所を含めても終点まで続く事になりますので、思ったよりも過酷である事がわかるのではないかと思います。
坂の途中にあります、展望台入口バス停です。その名称通り、画像の上り線(右)側のバス停のそばから展望台へと行く事ができますが、自転車やバイクなどと言った車両は坂が急である事から登る事は不可能のようで、徒歩しか登る事ができないようでした。そのため、後述のようにその後思索の森バス停付近にあります道路から展望台へは足を運びました。
展望台入口~次のバス停である小平谷バス停間の坂道での撮影です。それにしても、撮影時この車も福岡市内で運行している中型車では比較的古い分野ではありましたが、元気に延々と続く坂道を登っている事が見ていてわかるようでした。
その次のバス停であります小平谷バス停へやって来ました。この付近も民家も少ないようでしたが、島民の足である事を思えば、このバス停の存在も大きい事もわかるのではないでしょうか。
小平谷バス停の次のバス停であります思索の森入口バス停です。先述の展望台へはバイクや自転車で行かれる際にはこのバス停の所にある道から、思索の森を経て行くと便利であります。私自身、この時はその下の画像でもありますように展望台へと足を運びましたが、展望台にはくまん蜂がいるとの貼り紙がありましたし、実際に蜂が展望台の周りを飛んでおりましたので、残念ながら少々離れた所でしか展望台の撮影をする事ができませんでした。
(展望台)~蜂がいたため、少々離れた所で撮影
思索の森バス停の次のバス停が、教会前バス停です。ここには実際に教会があるようで、この教会を利用される島民の方もいらっしゃるようです。
こうして、この能古島内線の最北端であります、アイランドパークバス停にやって来ました。
このバス停には、その名の通り「のこのしまアイランドパーク」がありまして、ご紹介しておりますように、シーズン中にはこのバス停付近も観光客で賑わいます。この時の訪問では、残念ながらそういった姿を見る事ができませんでしたが、実際は中に入りますと、南北に花畑やレストラン、アスレチック場やバーベキュー場など、広大な場所で一日過ごす事もできるような施設となっております。
(入口)
(出口)
(令和2年訪問時撮影)
(案内図)
さて、バス停を見ますと渡船場方面が一日に平日で10本、休日で11本運行されておりまして、本数は現在と変わりません(ただ先述のように龍の宮行きの本数が当時と異なります)。また、フェリーの時刻も記載されておりまして、その先までがわかるようになっているのがいいのではないかと思います。尚、画像でもわかりますように、「nimoca」などICカードも使用できる事もわかります。
アイランドパークから下る際に収めたものであります。今回の撮影時は残念ながら天気もあまり良くない中での訪問でありました。まだ天気がよければ、画像のような「シーサイドももち」付近の画像もきれいに撮る事ができていただろうに、この時ばかりは正直残念でなりませんでした・・・。
今回は、10年前の平成24年訪問時に収めました西鉄バスの能古島内線の姿をご紹介しましたが、本当に、このバスに関しても島民にとっては重要な交通機関である事もわかったこの時でもありました。この時は、各便あまり乗客はいらっしゃいませんでしたが、それでも先述のようにタクシーも1台しかいない訳ですのでわからなくはない所でもあります。とにかく、現在は車両も変わりましたが、これからも島民や観光客の足のために、フェリーやバスも運行を続けていただきたいですし、ご覧の方で初めて知った方も是非とも利用していただきたいと思いますし、私自身も今後改めて足を運んでみようとも思っております。
(参考)~「のこのしまアイランドパーク」HP ・・・