2021年 初秋の北海道・東北旅行④大雪 森のガーデン | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

層雲峡への玄関口・上川駅

上川町の中心駅・上川駅。

…といっても上川町にはこの駅しか存在しません。

旭川寄りの東雲駅が2021年に廃止されたのが理由です。

 

今回は行きませんが、次の白滝との間には北見峠が広がる鉄道の難所。

ということは人口希薄地帯でもあるということで、この区間に設けられていた駅は次々と廃止となりました。

 

上川~白滝~丸瀬布間の駅を記すと、

 

上川 - 天幕 - (中越信号所) - (上越信号場) - (奥白滝信号所) - 上白滝 - 白滝 - 旧白滝 - (下白滝信号所) - 丸瀬布

※信号所はすべて元は駅

 

という惨状。

「白滝」が入った駅名が5連続の「白滝シリーズ」も今は昔。そのうち「白滝」以外は消えてしまいました。

このように駅が次々と廃止されたことから上川~白滝間は定期旅客列車が運行する在来線区間では日本最長駅間(37.3km)となっています。

 

そんな歴史に思いを馳せつつ、改札外へ。

上川駅は層雲峡温泉への最寄り駅ということでみどりの窓口設置の比較的大きな駅となっています。

層雲峡まではここから25km。最寄りとはいえ、かなり離れています。

 

 

私も以前2回ほど層雲峡を訪れた記憶がありますが、どちらもバスツアーだったのでこの駅は利用していません。

 

↑2019年9月訪問時

 

↑2020年2月訪問時

 

 

みどりの窓口があるということは…「北の大地の入場券」!

 

 

さっそく買ってみました。

なんか長い…

キハ183系が前面に押し出されたデザイン。

石北本線といえばキハ183ですが…まもなくその姿を消すこととなります。

 

入場券を買ってふと振り向くと、温泉むすめの看板が。

 

層雲峡温泉の温泉むすめは「雪・キャニオン・層雲峡」という名前らしいです。

前に層雲峡温泉に泊まったときは見かけなかった気がしますが…

 

最近はいろんな温泉地に温泉むすめがいて楽しいですよね~

 

 

駅の外へ。

 

上川駅と書かれた木製看板の下で記念撮影。

よく見ると…

 

クマもマスクしていました(笑)

 

 

 

ワゴン車に揺られて

さて、今回行くのは層雲峡ではありません。

バス乗り場へ行くと、すでに目的地へのシャトルバス(というかワゴン車)が待っていました。

 

 

車体には「大雪 森のガーデン」と書かれています。

そう、今から向かうのは北海道ガーデン街道のひとつ、「大雪森のガーデン」なのです。

 

前回の記事でもちらっと出てきた北海道ガーデン街道。

 

それは、北海道の中央、大雪~富良野~十勝の全8つのガーデンが集中するエリアを結ぶ全長約250kmを結ぶ街道のこと。

 

北海道ならではの気候と景観を活かした8つのガーデン。その起点、一番北に位置するのが今から向かう「大雪森のガーデン」です。

前から一度行ってみたかったのでとても楽しみ。

 

シャトルバスに揺られてガーデンへと向かいます。

 

石狩川を渡って…

 

旭川紋別自動車道の上川層雲峡ICを通過。

 

しばらくすると左側に雄大な山並みが見えてきました。

大雪山連峰です。

この辺りは大雪山連峰を眺める絶景スポットとなっているのだとか。

 

バスに揺られること20分。大雪 森のガーデンの入り口に到着です。

 

車を降り、さっそく中に入っていきましょう。

 

 

大雪山の懐に抱かれたガーデン

入り口へとやってきました。

 

大雪森のガーデンと書かれた看板の下にはたくさんのかぼちゃが…!

秋を感じさせる演出ですね。

 

 

入場料を払ってさっそく中へ…!

 

入ってまず出迎えてくれたのがかぼちゃたち。

北海道の収穫の秋をイメージしたのでしょうか?

 

 

さらに進んでいくと…

森の中に色とりどりの花が咲き誇っている、そんな「森の花園」が広がっていました…!

 

 

道の両側に咲いている花々。その美しさに目を奪われます。

 

ふと見ると…

 

 

蝶が花の香りに誘われ、やってきていました。

それも1匹2匹ではなく、十数匹も…!

ふわふわと舞う蝶の姿に癒やされます。

 

さらに、耳を澄ますとかすかにブンブンという音が。

ミツバチも蜜を吸いに来ているのです。

 

しばらくの間、目と耳で虫たちの営みを感じていました。

 

先に進みます。

 

ところどころの木々の下にはなぜかかぼちゃが…

 

ここにも。

草むらの中にちょこんとかぼちゃがおいてある姿はなんだか可愛らしいです。

 

少し先で、こんな看板を見つけました。

森の妖精と呼ばれる花…気になりますね。

 

これ…ではないです。

これは百合(植物)。

当ブログで百合というともっぱら違う意味なのはみなさんご存知でしょうね(笑)

 

10m先、木々のこもれびの中にそれはひっそりと咲いていました。

レンゲショウマというのがこの花の名前だそうです。

日本特産の花で、夏に可憐な花を咲かせます。

ちなみに野生での分布は東北地方南部から近畿地方の山の中なので、本来北海道には咲かない花。

ガーデンならではの光景です。

 

 

元の道に戻って森の中を歩いていきます。

 

するとまたまた看板が。

地上で最も大きな葉をもつ植物」…?

 

これがその植物、グンネラです。

ブラジル原産で、大きなものになると葉の直径が3mにも達するとか。

 

周りの植物と比べるとその巨大さがわかります。

熱帯の植物ですが耐寒性があるため、こうしてここ大雪山の麓でも育つことができるのだとか。

 

さらに歩いて「癒しの谷」という場所にやってきました。

 

木製のテラスになっていて、チェアが2つ置いてあります。

テラスの向こうには田園風景が広がっています。

 

しばし椅子に座って景色を眺めることに。

木々の間を流れる風を感じながら北海道らしい風景を眺めてゆっくりと…!

贅沢な時間を過ごしました。

 

 

森のアクティビティ

大雪森のガーデンの最深部、「遊びの森」エリアにやってきました。

ここでは、様々な体験ができるようです。

 

中に入っていくと、なにやら長い木製の物体が現れました。

ローラーコースターかなにかと思いましたが、それにしては小さすぎるかも。

 

こちらは「森の木琴」。

 

10年以上前に、森の中に設置した巨大な木琴を奏でる印象的なドコモのCMがありましたが、それと同じ仕組み。

斜面に巨大な木琴が設置されており、木のボールを転がすことで曲が流れます。

 

さっそくやってみました!

木琴は長く、スタート地点までは結構斜面を登らないといけないため大変…

 

ボールが転がっていき、静寂な森の中に軽やかな音色を奏でます!

癒やされますね~

 

さらに奥に進んでいくと、森の中に大きな輪っかが…

 

こちら、リング型揺れるベンチ…ということなのですが、残念ながらあまり大きく揺れないようにチェーンで固定されていました。

 

他にも交流体験棟やハンモック、バトミントンコートなど楽しい施設が備わっている遊びの森でした。

 

 

名前はわかりませんが小さいきのこも生えていました。

 

 

一旦入り口の方へ戻ります。

 

その途中で紫色のかわいい花をつけた植物を発見。

かわいいのですが、その葉っぱを見ると特徴的な……

 

 

そう、これは猛毒のトリカブト(エゾトリカブト)なのです。

その中でも北海道固有種のこちらはトリカブト属の中で最強とも言われるほどの毒性を持っているのだとか。

 

 

入口近くに戻ってきました。

そろそろおやつどきなのでカフェに入ります。

 

園内にある「緑丘茶房」です。

 

 

 景色を見ながらソフトクリームを…!

 

 

園内マップを見返していたらまだ行っていなかった場所があったのでもう一度遊びの森へ。

 

 

それがこちら、「鳥の目になるテラス」。

木々を取り込むように作られたテラスからはまるで鳥の目線のような風景を楽しむことができるのだとか。

 

床から木が突き出しています。

 

これが鳥の目から見た景色…!

下から見た風景とはずいぶん違いますね~

 

再び入り口に戻る途中、またキノコが…!

この特徴的な色とイボ(の成れの果て)は有毒のテングタケでしょうか…

 

 

 

戻ってきました。

日はすでに傾いています。そろそろ帰りましょうか…

 

大雪山連峰の絶景

最後に、シャトルバスの運転手さんから教えてもらった絶景スポットに向かいます。

 

ガーデンを出て、裏手の坂を登ります。

 

レストランの横から山々が見えました。

上川岳・比布岳・愛別岳・安足間岳・永山岳…とまるで駅の名前をトレースしたかのような山々が見えます。

 

ちなみにこのレストランは「フラテッロ・ディ・ミクニ」という名前。

北海道ではおなじみ三國シェフのプロディースだそうです。

 

 

 

レストランの近くに石碑がありました。

山越えて ゆく白雲も 涅槃かな

説明文によるとこの大雪森のガーデンがある地・旭ヶ丘から見た風景を詠んだもののようです。

 

 

レストランから少し離れた場所に丘があったので登ってみました。

帰りのバスの時間があったのでちょっと急ぎ気味です。

 

登ってみて正解!

疲れと引き換えに、平原の向こうに広がる雄大な大雪山連峰を眺めることができました!

 

そろそろシャトルバスの時間。

急いで戻ります。

 

それでは、次回へ続きます。

 

 

 

次回

 

 

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最初から

 

 

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