特徴のある前面窓を前回に図面化した御殿場線のクモハ73902ですが、図面寸法を元に加工中のボディ前面を修正することにしました。

 

図面化した前面窓の寸法面で、左側が加工ベースにしたTOMIX 製のクハ79920番台、右側が当該車両のクモハ73902です。横並びの窓ガラス3枚の中心線位置は変わらず、横方向に等間隔(5mm)になっているのがポイントです。

 

加工中の前面窓を寸法図と見比べると、右側の白色プラ板を嵌め込んだ運転席窓の形状が全く異なっていますので、先ず嵌め込んだプラ板部分を撤去します。

 

運転席窓の嵌め込んだ部分を削り取りました。図面から、中央窓の右半分が僅かに広過ぎることも判明。運転席窓との間にある窓柱の左側を、加工当初に削り過ぎたのが原因です。この窓柱の左側に薄板を添わて修復することにします。また、運転席窓には改めてプラ板を嵌め込み、正しい形状の穴を開け直します。

 

一方、前面窓の外枠の左右には、すり鉢状の傾斜を設ける必要があり、運転席窓にプラ板を嵌めてしまうと作業がし難いので、先にすり鉢加工を済ませることにしました。

前面窓の外枠の左右部分は、0.5mmずつ広げてすり鉢状の傾斜を設けますので、削り代となる箇所に、市販の0.4mm幅のマスキングテープを貼ってガイドラインとします。

 

幅広のマスキングテープをその外側に貼り、細いテープを剥がすことで削り代が明確になりました。更に、外枠の上下にも貼って、外枠の上下線を傷付けないようにしておきました。

 

左右の削り代を鉄ヤスリで斜めに削って、すり鉢状にしていきますが、途中で何度も写真撮影して拡大することにより、削り具合を確かめながら仕上げていきました。

 

左右の傾斜部分は、まずまずの仕上がりです。併せて、運番と行先の表示窓の四隅にあった丸みも削って、実車の角ばったタイプに変更しました。

 

深夜作業で目の焦点が合わなくなってきたので、今回は此処までにします。(続く)

 

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