EF510のその6です。
解説長め…
501
吹田駅
500番台は2009年にJR東日本が上野~札幌間で運行していた、
寝台特急北斗星と、
寝台特急カシオペアで牽引を担当していたEF81の置き換え用として誕生しました。
同時に常磐線の貨物列車もJR東日本が受託しており、
こちらもEF81を使用していましたので、
こちらの置き換えも兼ねています。
JR東日本としては独自設計で一から作るより、
すでに実績もある交直流両用機関車がすでにあるため、
こちらをそのまま転用しています。
当然JR東日本仕様とされ、
JR東日本用の保安装置、
上野~尾久間の回送時における推進運転用装備、
(上野に到着した列車をバックで尾久駅まで回送する際や、
尾久から上野に回送で入れて営業用に使う時用)
黒磯駅通過時の対策、
(当時の黒磯駅は駅構内で電源切り替えを行っており、
通過する場合はそれに対応した対策が必要でした)
機関車運転士と車掌との連絡用設備。
(発車時などの連絡は基本無線ですが…)
そして塗装は青を基調に車体側面に飾り帯を施していました。
JR東日本は他社のそれを転用して投入するケースが結構あり、
レール輸送用にJR東海のキヤ97を耐寒耐雪仕様にしたキヤE195を入れており、
JR九州ではななつ星の牽引用にJR貨物のDF200をアレンジした車両を入れており、
結構他社の先発品を自社仕様にアレンジしたものを投入する例は増えています。
特に電車は多く、
JR東日本の車両をベースに大手私鉄が投入しているケースがよくみられます。
さて、
2013年ごろに常磐線の貨物列車は受託終了でJR貨物の機関車に置き換わったため、
車両があまりはじめ、
2015年には北斗星は運行終了、
カシオペアは2016年で終了しました。
2013年ごろから余った機関車はJR貨物に売却され、
順次運用終了次第売却が行われました。
JR東日本仕様の特殊装置はなくなって、
JR貨物用の保安装置に取り替えられ、
飾り帯も撤去されました。
2016年ごろまでにすべてJR貨物に売却され、
他のEF510と同様の運用をこなしています。
なおこれから紹介していく写真は、
JR東日本時代は自分自身が寝台特急にあんま興味なかったころゆえに、
一枚もなく、
常磐線の貨物列車は住んでいるとこゆえに撮る機会なく終わったため、
一枚もありません。