115系1000番台高崎車両センター3連×4本 その11(屋根) | 城南鉄道模型工房

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3Dプリンタではできない加工に注力します。主に国鉄型Nゲージの加工記録です。

115系1000番台高崎車両センター3連の続きです。

実車の屋根のざらざら感やまだらな感じをいかに表現するかを考えてみましたが、かなりリアルな感じになる方法を思いついたので実践しました。

今回は、屋根板の加工全般を紹介します。

 

1 T1022編成のランボード垂直化

TOMIXの115系の屋根板のランボードの側面は斜めになっていますが、T1022編成のランボードの側面は垂直なので、それを実車に合わせて垂直化します。AU720用の更新車の屋根板は、TOMIXの屋根板もランボード側面垂直、実車も垂直なので加工しなくて済んでいます。

(1)使用した道具

↓トレジャータウン製TTP265-81AU75ランボード垂直化テンプレートを使用します。

↓そのほかの切削用工具です。

(2)作業途中の画像

屋根板には爪が付いていて安定しないので、余っている車両に取り付けた状態で作業します。

プラスチックカッターが勢い余ってランボードの外側に流れてしまっても屋根板を傷つけないように、ランボードの前後はマスキングテープで保護しておきます。

↓削ってやすりで整えたところ。どうせ後でざらざらにするので、完璧にきれいに仕上げなくても何とでもなります。

 

2 その他の加工

(1)ベンチレーターを後位に移設

T1043編成とT1046編成の屋根は、一部のベンチレーターを後位に移設するための穴埋め+穴あけを行います。

(2)その他の加工

ホイッスル取り付け用穴あけを行ったり、先頭車の屋上手すり用穴あけを行ったりします。

以下、作業が終わった画像です。

↓T1022編成

↓T1037編成

↓T1043編成

T1046編成

 

3 屋根のざらざら表現

溶きパテを塗って、乾かないうちに筆で叩く手法もありますが、若干ざらざらがオーバースケールになるような気がします。

今回は500番のサーフェイサー(溶きパテ)をエアブラシで吹いてみることにしました。

↓割りばしに屋根板を両面テープで固定して…

↓吹き付け完了。

↓光に当ててざらざら具合を見たところです。結構リアルに仕上がっていると思います。

 

4 モハ114の配管をどうするか…

今回は配管の引き直しまではしませんが、立体感を出すために、配管のモールドの下を少しえぐってみることにしました。これにより、後で屋根全体にスミ入れをしたときに、そこにスミ入れ塗料が入り込んでより立体的に見えるという効果を狙います。

↓えぐってみた後の画像。

 

5 先頭車屋根上手すりの取り付け

トレジャータウン製TTP215‐01改の手すりを使います。

この後、屋根板全体をエアブラシ塗装するので、金属パーツにガイアノーツマルチプライマーを塗布しておきます。

 

6 屋根板の塗装

屋根をグリーンマックスねずみ色1号でエアブラシ塗装します。

 

7 屋根全体の汚し

(1)使用した塗料

タミヤのスミ入れ塗料を使用しました。そのままだと、仕上がりが何となくてかりそうな気がしたので、フラットブラックとフラットベースを少々追加しています。

 

(2)作業過程

スミ入れ塗料でビシャビシャにした後、ティッシュ(キムワイプではなく普通のクリネックス)に余分なスミ入れ塗料を吸い込ませます。さらに、実車の画像を見ながら、エナメル溶剤をしみこませたティッシュでたたいて、まだらな感じを出しています。

↓仕上がり。前回UPした、実車の更新車屋根の画像と比較していただければと思いますが、結構いい感じです。

 

8 モハ114の配管への色入れ

(1)使用した塗料・道具

タミヤエナメルのフラットブラックとスカイグレイを使用します。

筆は、タミヤのモデリングブラシプロⅡの面相筆(極細)が、現時点で売られているものでは一番使いやすいです。

(2)作業後の画像

色入れだけでも十分立体的に見えるので、今回はこのあたりで勘弁してやります。

 

屋根板に関しては、この後はエアブラシでパンタグラフからの飛沫の表現を行う予定です。

ご覧いただきありがとうございました。