西武鉄道 400両突破記念乗車券

1965(昭和40)年2月に西武鉄道で発行された「400両突破記念」乗車券です。


   


しおり型のオーソドックスな形の記念乗車券で、左側に写真があり、右側に乗車券が付いています。

400両突破記念乗車券は同社の在籍車両(電車)が400両を超えたことを記念したもので、御紹介の高田馬場駅の他、池袋駅や西武新宿駅といった主要駅で発行されました。
乗車券片部分は若草色西武鉄道自社地紋の金額式10円区間ゆきとなっており、どの駅も購入しても、購入駅から10円区間ゆきという金額設定は変わらなかったようです。


   

裏面です。
時代を感じさせる文章と、その下には5年毎の在籍車両の変遷がグラフで記載されています。
昭和20年から25年までの5年間は22両の増備にとどまっていますが、昭和25年から30年の5年間と昭和30年から35年の5年間は64両、昭和35年から40年の5年間は147両と増えてきており、高度経済成長とともに輸送需要が増加し、増加した輸送需要に対応するため、列車の増発や長編成化によって必要な車両数が増加し、それによって在籍車両数が増加したことが窺われます。

同社は1945(昭和20)年に武蔵野鉄道と旧西武鉄道が合併してできた西武農業鉄道を前身とした(新)西武鉄道という経緯があり、合併当初は105両であった在籍車両が、高度成長期を迎えた20年後の1965年には400両となり、1912(明治45)年に武蔵野鉄道が開業してから100周年を迎えた2012(平成24)年には1,286両に達しているそうです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« JR東日本 稲荷... 上野駅発行 高... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。