皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

最近はNゲージ新製品の整備・加工の様子を細々とご紹介しておりました。新製品も気動車ネタが少なく、最近は客車ネタが増えており自分自身がキハ屋、特にキハ58系に特化して探求していることを忘れてしまうほどでした。

 

ただ、最近Twitterでいろいろと情報交換・収集しているなかで、興味深い事象を発見してしまいました。

 

1.乗降ドアノブ

 

キハ58系の乗降ドアは基本的に自動ドアとなっており、手動でも扱えるように取っ手が付いています。

 

↑キハ58系のドアはこのような取っ手が付いています。

 

しかし、キハ58系の登場時は全自動ドアではなく、手動開・自動閉という半自動ドアでした。現在みられる半自動はドアボタンが付いていますが当時はこのように開閉どちらかのみが自動のものを半自動と呼んでいました。この半自動の時代はただの取っ手ではなく、ドアノブが付いていました。

 

↑キハ58系の登場時、半自動ドアの時代は乗降ドアはこのようなドアノブ状のものが付いていました。

 

キハ58系の場合増備途中昭和37年度末、長大編成対応車が登場した時から全自動となり、ドア取っ手になりました。そしてその後は従来の車も全自動ドアに改造され、ドアノブも交換されました。

 

この工事は全車に施工されていたかと思いきや、ドアノブが原型のままの車が残っていることを最近知りました。

 

↑キハ53 202の増設側運転台です。このようにドアノブのままです。

 

実写のドアについては全自動で動いていたと思われ、ドアノブの改造が未施工のまま残っていたと思われます。

 

同じように旧式のドアノブのまま残っていたのは、今のところキハ58 23番、88番、97番(このキハ53 202に改造)とキハ56 16で確認されました。まだ全車確認が済んでいないのでまだいる可能性があります。

 

 

2.元中込車の側面サボ差し

 

キハ58系のサボ差しは、2位側、3位側の乗降ドア脇上部に設けられていました。

 

 

これは登場当時急行型の特徴でしたが、のちにキハ58系が普通列車用に格下げされると他の一般型気動車と扱いを統一するためか、車体中央部窓下にサボ差しを設置するケースが見られるようになりました。

 

↑中込・新潟・盛岡・秋田等、東日本管内では車体中央部窓下にサボ差しを増設するケースが多くみられました。元のドア脇のものも残存しています。

 

↑西日本では、広島管内が国鉄時代1980年代よりサボ差しの増設が行われました。これは急行型同様ドア脇にサボ差しのあったキハ40やキハ47についても同様に車体中央部に増設されています。

 

そのほか、北海道でも同様に車体中央部への移設が行われましたが、こちらは従来のドア脇のものを撤去した上での設置でした。

 

↑北海道用は、車体中央にサボ差しが移設となり従来のドア横のものは撤去されました。

 

あとは移設後のサボ差しの位置については形式・車両により個体差があり興味深かったですが、従来のサボ差しの扱いについては上記のとおり北海道用のみ従来のものを撤去し、本州は残置と思い込んでいました。

 

しかし、実は本州でもごく稀に従来のドア脇サボ差しを撤去した車がいることをご教示いただきました。

 

↑長野のキハ58 1040です。車体中央にサボ差しが設置され、従来のドア脇のものが北海道用のごとく撤去されています。

 

これはキハ58 651・1124にも当てはまり、どうやら1986年11月改正で長野から中込に転じた車という共通点があるようです。

 

このように今でもキハ58系の新発見が出てきますね。かれこれ25年近く探求していると逆に見慣れてしまい、新たなポイントに気づきにくくなっていることや、固定概念が出来上がってしまい疑いの目を向けなくなってしまったことが原因だと思います。

 

ここ数年、恐る恐るSNSを始めてみましたが、そこで得られる情報は有益なものが多いことを改めて認識しております。確かに情報の取捨選択は必要ですが…。写真が残っていると強いですね。またこれら情報をくださった来訪者・フォロワーの方々にはこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

 

 

さてこれらの気づきは忘れないようにイラストに反映し近々ホームページの更新を行いたいと思っております。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。