ここは上野駅。

189系「そよかぜ」と並んで発車を待っている415系充当の臨時列車。偶々、種別幕が「臨時」を表示しているだけなのかと思うんですが、列車番号が9000番台になっているので、紛れもない臨時列車なんでしょう。

一方、「そよかぜ」ですが、春~秋にかけて運転される臨時特急で、避暑地へ向かう方々御用達。だから冬場は運行しないのかなって思ったりしました。そして行く先がイマイチ意味不明の中軽井沢止まりで、今もなお、私の中では謎めいています。別荘が中軽井沢駅周辺に多いのか? 軽井沢町役場が中軽井沢駅からの方が近いからなのか? わかんねぇなぁ~。因みに「そよかぜ」のフォロワーであった急行「軽井沢」も中軽井沢行きでした。中軽井沢に一体、何があるんだっ!?

 

で、「そよかぜ」の運転区間は上野-中軽井沢間というのが一応の定石になっているんですが、ほんの一時期、一部列車が上田まで足を延ばしていたこともありました。どこかのお子ちゃま向け鉄道本でそれを知ったんですが、以来、私の脳ハードディスクには、「そよかぜ」は上野-中軽井沢・上田間というのでインプットされています。実際に初期の189系行く先方向幕でも「そよかぜ 上田」は用意されていましたしね。でも、「そよかぜ」の上田行きって殆ど知られていないんじゃないですか?

 

「新雪」「白根」とともに、「上野発着臨時特急三羽烏」と形容していた「そよかぜ」。目立たないけど、爽やかなイメージと、青いヘッドマークが何気に人を寄せつけていました。そして国鉄末期に「そよかぜ」の名は一気に全国区になります。欧風客車「サロンエクスプレス東京」を使用した「サロンエクスプレスそよかぜ」。これも臨時特急でしたが、春と秋に「サロンエクスプレスそよかぜ」として運行していました。でもね、運転区間が逗子-中軽井沢間という、思わず「なんでやねんっ!?」ってツッコミを入れたくなる意味不明の運転区間だったのは覚えています。逗子や葉山に住む金満家が「軽井沢の別荘へ行くのに専用の列車を仕立ててくれ」という忖度絡みで設定された列車ではないかと、今になって思ったりします。

 

ローズピンクの415系に、国鉄特急色を纏った189系。どっちを見回しても「いいね!」しか出ませんね。

 

 

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タ様