今月のはじめ、JR東日本が画期的な乗車サービスの発表を行ないました。

「どこかにビューーン!」で新幹線の新しい旅行が始まります
https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220705_ho04.pdf
[PDF/2304KB]

サービスの概要としては、JR東日本は、輸送、生活、IT・Suicaの3つの事業を融合した新たなサービス「どこかにビューーン!」を今年の12月から“えきねっと”で開始。
JR東日本がおススメする、JR東日本の新幹線駅の4つの行き先候補を提示。
そこからランダムに選ばれたどこか1つの駅へ、JR東日本のポイント「JRE POINT」6,000ポイントで往復利用できるとのこと。
*出発駅は東京・上野・大宮の各駅(必要ポイント数は共通)
*行き先は東北新幹線の那須塩原~新青森、秋田新幹線の盛岡~秋田、山形新幹線の福島~新庄、上越新幹線の上毛高原~新潟(ガーラ湯沢含む)、北陸新幹線の安中榛名~上越妙高間のいずれかとなります。
なお、新青森より北は北海道新幹線となるため、さらに北陸新幹線の糸魚川以西はJR西日本の管轄となるため、対象外となります

また、同サービスの先行体験イベントとして「新幹線 どこかに冒険days」を9月下旬~10月上旬にかけ、首都圏3カ所の駅で開催するそうです。
*「新幹線 どこかに冒険days」は、東京駅分は受付終了。
上野駅は7月31日、大宮駅は8月15日まで受付
*「新幹線 どこかに冒険days」イベントは日帰りでの実施になります

さて、これを見て、JR東日本のビューカード・えきねっと・JRE POINT会員でもあり、さらに、もと航空雑誌編集者…というか、JALマイレージバンク(というよりJALカード)会員歴20年超の私が真っ先に思ったのは、

「これ、JALの『どこかにマイル』のパ…いや、そっくりじゃん!」

ネーミングといい(ほぼそのまんま)、必要ポイント・マイルの「6,000」設定といい、行き先候補の「4カ所」設定といい、申し込みから3日以内に行き先決定といい…なんかあからさますぎて。

いや、別に「どこかにマイル」の予想以上の好評を受けて、鉄道でも同じことをやってみようかな…と考えたアイディアに対しては、決して反対しません。
今は、鉄道も航空も、とにかく公共交通業界については、キビシイ状況が続き、トンネルや雲海を抜け出る見込みもなかなか立ちづらいと思います。
だから、真似されたJALのほうも、怒るというよりは一種同情の気持ちもあって、今回のJR東日本の企画を許容しているのかもしれません。
*それにしても…「どこかにビューーン!」って、音引き(ー、長音)を2つも付ける必要があったのだろうか

ちなみに、個人的には…
前にも書いたように、JALマイレージバンク会員歴20年超になる私ですが、実は、リリースされてもう5年余りたつ「どこかにマイル」を、一度も利用したことがありません。
いや、正確には、利用しようと思ったこともありません。

もちろんかなりお得に旅が楽しめるシステムだってことはわかってますが。
マイレージをため続けてきた立場から言えば、たとえ6,000マイルとはいえ、ほとんど飛行機に乗る機会がなく、もっぱら陸マイラーを貫いてきた身では、それだけのマイルをためるのが、どんなに大変なことか。

また、行き先がどこになるかわからない分、ワクワクの楽しみがあるのも否定はしませんが、実際、若い頃ならともかく、老い先短く(!)なってくると、自分が行きたいところに、確実に行きたいという気持ちのほうが強くなって。
そういうのに、マイル(ポイント)やお金や時間をかけて参加するのって、正直、気が進みません。

ましてや、「どこかにビューーン!」のほうは、生まれてこの方ずっとJR東日本エリア(旧国鉄時代も含む)に暮らしてきた人間にとっては、どこも行き飽きた…ってわけでは決してないのですが。
帰省とかもダンナのクルマで行っちゃうからなあ。
やっぱり貴重な、マイルにもましてためにくい「JRE POINT」をこういうことに使うのは、やっぱり抵抗がありますよねえ。

むしろ、類似のサービスならば、ANAの「トクたびマイル」のほうが、自分で行き先選べて便利ですよね。
片道3,000マイルから利用できるし(4,500マイル、6,000マイルなどもあり)、JAL「どこかにマイル」の東京や大阪、福岡のほか、札幌や名古屋などの設定もあるのはありがたいかも。
*この情勢下でも、粛々と行われているようです
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/promo/wa_t/

でもなあ。ANAマイラーでもある私なんだけど、いろいろ事情あって、ANAのマイル獲得活動は、ただいま休業状態。
やっぱり「トクたびマイル」にも、参加する予定は今のところありません。