西武鉄道2501Fの引退に寄せて | 書斎の汽車・電車

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 西武鉄道の新2000系・2501Fが、恐らくは廃車前提で横瀬に回送されたというニュースを目にしました。

 

 新2000系も少しずつ姿を消しており、ついにはこの編成も廃車になるのかと思いました。

 その2501F、わが模型鉄道にも在籍しています。それがこの写真です。

 グリーンマックスの塗装済キット(板状の旧製品ではなく車体一体成型の方)を組み立てたものですが、昨今の新2000系を見慣れた皆さんは「?」となるのではないでしょうか。

 

 先頭車にはスカートがありません。また、クモハ2501にはパンタグラフがありますね。

 そう、この編成は「登場時」の姿での模型化を試みたというわけです。編成も、いわゆる新2000系のトップを飾る2501Fとしました。

 改めて見ますと、今日の新2000系とは随分印象が異なることがわかりますが、2000系の増備車はこんな姿でデビューしたのです。

 

 このキットが発売された際、まず実車のデビュー当時を再現しようと考えた次第です。そこで、クモハはパンタグラフ付きとし、両先頭車にはスカートは取りつけないことにしました。また、よく出来たライトユニット(別売)があったことから、私にしては珍しくヘッドライトも点灯させています。

 クモハの屋根上を少しいじった以外は、ほぼキット素組みといえます。側面窓が大きく、戸袋窓もありますので、座席パーツはそれらしく色を塗っています。(確かファレホのオレンジレッドでした)

 

 では1輛ずつ見ていきましょう。

 西武新宿方先頭車のクモハ2501です。屋根上の加工にはプラ材などを活用しています。なお、先頭車前面のみTNカプラー(JC25)としています。

 モハ2502です。一番「見せ場」の少ない車輛といえるかも知れません。

 パンタ付のモハ2601です。動力はこの車輛に仕込みました。コアレスモーターの新動力は初採用でしたが、満足できるものでした。

 本川越方先頭車のクハ2602です。こちらも前面はTNカプラーです。

 

 実物の引退にかこつけて、旧作の模型をご紹介してしましましたが、当鉄道にはこの後も4連(クモハにはパンタグラフあり、両先頭車スカート付)が増備されています。(昨年1月に当ブログでお披露目しました)月並みな表現ではありますが、「実物は引退しつつあるが、模型での活躍はこれから」ということで、当鉄道ではこれからも主力として活躍してくれることでしょう。そして、出来ることなら、6連や8連も増備したいところです。折りしもメーカーからは塗装済みキット再発売のお知らせがありましたが、惜しむらくは現在の西武鉄道のシンボルマークが印刷済みだそうで、1990年代半ばあたりを想定している当方にとっては頭の痛いところです。