国鉄バス 名金急行線~22 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

国鉄バス名金急行線の22回目です。

 

昭和41年3月5日に越美南線美濃市駅で発行されました、「美濃市から 蛭ヶ野温泉」の準常備式片道乗車券です。

 

 

一昨日、昨日のエントリでご紹介いたしました券と同じく、美濃白鳥接続の「金白南線」への通しの乗車券となります。

 

着駅は「古家」、「正ヶ洞」、「穴洞」、「西洞」、「蛭ヶ野」、「蛭ヶ野温泉」の6駅で、上部には名古屋印刷の券に稀に見られた抹線が4本印刷され、券の長さ的に見て「蛭ヶ野温泉」が最下段の着駅と思われ、着駅のうち、「古家」は昭和41年3月1日に廃止、「西洞」は昭和54年1月1日に「大日岳スキー場口」に改称、「蛭ヶ野」は昭和41年3月1日に「蛭ヶ野高原」に改称されています。

 

国鉄バス 名金急行線~20」で「関口から 正ヶ洞ゆき」の乗車券をご紹介いたしましたが、「正ヶ洞」までの乗車券は関口駅では常備券であったのに対し、美濃市駅では「正ヶ洞」までの乗車券は常備券とはならずに準常備式の券で発売されていたものと考えられ、関口駅よりも美濃市駅の方が利用者が多かったと思われるだけに意外ですが、美濃市駅では「古家」や「穴洞」などの小規模なバス停へも発売需要があり、小規模なバス停への準常備式の券を設備するついでに、「正ヶ洞」も着駅に入れたのかも知れません。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

途中下車指定駅は「正ヶ洞」のみが記載され、昨日のエントリでご紹介いたしました「岐阜から 御母衣ゆき」や「岐阜から 鳩ヶ谷ゆき」の常備券のように、途中下車指定駅に「蛭ヶ野」の記載がありません。