こんばんは。


稚内を出発し、否それ以前の準備から長らく続いた今回の旅も、いよいよゴールとなります。

指宿から指宿枕崎線に乗車し、薩摩塩屋と松ヶ浦という2つの小さな駅に途中下車。

そして、松ヶ浦駅からいよいよ最後の列車に乗車しました。


松ヶ浦駅を出発する前、記念すべきゴールにむけて着替えました。
サッカーJ2リーグに所属する栃木SCのユニフォームを着用し、最後の列車に揺られます。
最後ということもあり、応援するチームの勝負服に着替え、気合十分です。
ついに「次は枕崎です」と表示が!

地元の方にとっては、なんてことのない表示。いつもの風景です。
しかし、この「枕崎です」という文字は、私にとって大きな意味を持ちます。
稚内からの旅の終点、そして人生の目標の一つの終点。
カメラを構えたとき、手が震えました。
やっとゴールするのか。
それともゴールしてしまうのか。
嬉しい反面複雑な気持ちでした。


2022年6月28日火曜日 14:41 枕崎駅到着

稚内を出発し、ついに最終目的地の枕崎に到着です!
そしてこの到着をもって、JR線を全線完乗です㊗
合わせて、6/28は私の29歳の誕生日という、記念すべきイベントをこれでもか!というほど詰め込みました。
入念に計画したイベントの甲斐もあり?本当に、本当に記憶に残る瞬間でした。

稚内駅以来の終点を示す車止め。
ここから先、鉄路はありません。
旅のおともである補充券も頑張りました。
本音を言えば、もう少し下車印で賑やかにしたかったところです。
それでも、稚内→枕崎の乗車券と記念看板を一緒に撮れ、気分は絶頂でした。
始発駅でもあり終着駅でもある枕崎駅。
それは稚内駅も同じです。
今回は枕崎駅が私にとっての終着駅になりました。

駅近くの観光協会には、このような看板もありました。
後ほど、観光協会の方に記念写真も撮っていただきました。
本当にお世話になりました!


2009年の春、当時中学を卒業してまもなく高校生になろうとしていた頃、私はふと決意しました。


「一生のうち一回はJR線をすべて乗ろう」


当時を振り返ると、確かに列車に乗ることは好きでしたが、全部乗ろうとは微塵も思いませんでした。

むしろ、ローカル線に今ほど興味はなく、路線が廃線になる…というニュースがあっても、あまり気にしませんでした。

しかし、目標を設定した後は、時間を見つけては全国を駆け回りました。

お金がないときはひたすら18きっぷで旅費を節約、夜行快速列車やフリーきっぷも多用しました。

また、私は大学の4年間は海外にいたため、路線制覇ができない期間もありましが、そんなときでも持参した時刻表片手に、妄想旅行を楽しんだものです。


制覇にむけて一気に行動が加速したのは、やはり社会人になってからです。

幸いにも、土日は完全にお休みかつ長期休暇も取得できる環境だったため、年に数回遠出をし、地道に路線制覇を続けました。

近年は路線の廃止も多くありましたが、そのような路線は早々と制覇していたことも、大きかったかもしれません。

そして、今回制覇するにあたり、最初の記事でも述べましたが、日本を縦断し枕崎駅へ向かうことを決めたわけです。


すべてのJR線を制覇し、改めて鉄道の旅の素晴らしさを実感しました。

冬の北海道の雪景色、美しい日本海の車窓、高速で走る新幹線、大都会のビル群、山間部の小さな駅、海辺の絶景駅、石州瓦の美しい家屋、南国情緒あふれる駅舎。

そしてそこを走る列車が、どれもその車窓に溶け込み、旅情を高めていると思います。

それは最新型であれ、昔から走る国鉄型車両であれ、新幹線であっても、その路線でしか楽しめない・体験できないものがあります。


皆さんも、そんな素晴らしい路線にぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

遠出をしなくても、身の回りにある路線が十分素敵な路線ですし、決して同じ車窓はない唯一無二の路線です。

今後も多くの方が列車での旅を楽しむことを、心より願い、記事を完了とさせていただきます。

最後になりますが、これまで旅先で出会った多くの方に御礼を申し上げます。大変お世話になりました。


本当にありがとうございました!