こんばんは。
稚内を出発し、否それ以前の準備から長らく続いた今回の旅も、いよいよゴールとなります。
指宿から指宿枕崎線に乗車し、薩摩塩屋と松ヶ浦という2つの小さな駅に途中下車。
そして、松ヶ浦駅からいよいよ最後の列車に乗車しました。
2009年の春、当時中学を卒業してまもなく高校生になろうとしていた頃、私はふと決意しました。
「一生のうち一回はJR線をすべて乗ろう」
当時を振り返ると、確かに列車に乗ることは好きでしたが、全部乗ろうとは微塵も思いませんでした。
むしろ、ローカル線に今ほど興味はなく、路線が廃線になる…というニュースがあっても、あまり気にしませんでした。
しかし、目標を設定した後は、時間を見つけては全国を駆け回りました。
お金がないときはひたすら18きっぷで旅費を節約、夜行快速列車やフリーきっぷも多用しました。
また、私は大学の4年間は海外にいたため、路線制覇ができない期間もありましが、そんなときでも持参した時刻表片手に、妄想旅行を楽しんだものです。
制覇にむけて一気に行動が加速したのは、やはり社会人になってからです。
幸いにも、土日は完全にお休みかつ長期休暇も取得できる環境だったため、年に数回遠出をし、地道に路線制覇を続けました。
近年は路線の廃止も多くありましたが、そのような路線は早々と制覇していたことも、大きかったかもしれません。
そして、今回制覇するにあたり、最初の記事でも述べましたが、日本を縦断し枕崎駅へ向かうことを決めたわけです。
すべてのJR線を制覇し、改めて鉄道の旅の素晴らしさを実感しました。
冬の北海道の雪景色、美しい日本海の車窓、高速で走る新幹線、大都会のビル群、山間部の小さな駅、海辺の絶景駅、石州瓦の美しい家屋、南国情緒あふれる駅舎。
そしてそこを走る列車が、どれもその車窓に溶け込み、旅情を高めていると思います。
それは最新型であれ、昔から走る国鉄型車両であれ、新幹線であっても、その路線でしか楽しめない・体験できないものがあります。
皆さんも、そんな素晴らしい路線にぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
遠出をしなくても、身の回りにある路線が十分素敵な路線ですし、決して同じ車窓はない唯一無二の路線です。
今後も多くの方が列車での旅を楽しむことを、心より願い、記事を完了とさせていただきます。
最後になりますが、これまで旅先で出会った多くの方に御礼を申し上げます。大変お世話になりました。
本当にありがとうございました!