そこに地元需要はあるのか(只見線) | やまばと6号の写真帳(仮)

やまばと6号の写真帳(仮)

行ってみなくちゃ判らない。 行ったつもりが一番もったいない。 

メンドクサイ意見なので スルーして結構。




あの区間の復旧工事に 確か64億円。

 

11年前、只見川の氾濫で

 

大きなダメージを受けた 谷あいの町たち。

 

只見線も 区間運休を余儀なくされ、

 

その復旧工事費に JRから

 

たしか 当初64億円という試算が出て

 

皆が ため息をつきました。

(最終的には85億円の支出)

 

 

これに 地元と協議を重ねてきた 福島県は

 

最終的に 上下分離方式での存続の意向を

 

JR側に伝えます。

 

「えっ? 存続ですか?」

 

JR側は驚き、素で聞き返したといいます。(笑)

 

 

岩泉線に次ぐ 赤字を出している路線に

 

そんなに支出できるわけがない

 

皆が 復活を諦めていた中で


それは 希望ある結論でした。

 


 

しかし、復旧まで10年 という歳月は

 

ちょっと長すぎた。

 

もともと、客観的データや 経営視点より

 

地元の想いや 感情が優先された結論、

 

皆が冷静になるには 十分すぎる時間です。

 

今後、線路の維持管理に 福島県と沿線市町は

 

年間 3億5千万円あまりを 払い続けます。

 

 

「この線路、そこまでお金を掛ける必要あるの?」

 

 

只見川沿いの国道252号線も

 

ずいぶんと 整備が進んで


走りやすくなりました。

 

皆、バスや車での移動に慣れちゃったし


車の方が早い。(という、意見もあります。)

 

地元カメラマン氏が 


ネットで 只見線の魅力の拡散に

 

尽力してくれていますが、

 

来るのは 写真が大好き台湾人ばかり。

 

彼らは レンタカーで来て

 

買い物もせずに 写真だけ撮って帰っていく。

(コロナで過去の話になりました)

 

 

只見町と 越後側の繋がりも

 

小千谷や六日町への越境通学があった時代は 

 

冬季只見線にその存在価値がありましたが

 

それも廃れて・・・。

 

 

すでに 新しい波が迫ってきています。

 

難工事が続いた 新潟:三条市へ繋がる

 

八十里越えの開通も もうあと4年後。

 

只見川沿線の道路交通事情は

 

更に 大きく変化するでしょう。

 


それも視野に入れて

 

福島県も新潟県も 沿線の町も 

 

ここで 只見線 という線路の価値を 

 

いまいちど 考え直すことが必要と思います。

 

 

私は 鉄道愛好者として

 

只見線に乗るのも、撮るのも大好きです。

 

再開通も うれしく思っています。

 

 

でも、鉄道って

 

沿線の生活ありき、その生活があって

 

初めて その存在価値が生まれるもの。

 

地元の方の利便性が薄れたのなら

 

運営費用負担が 地元を圧迫し続けるので

 

その路線は存続すべきではない、とも


私は考えます。

 

 

自分の趣味と 矛盾は承知。


 

お読みいただきまして

 

ありがとうございました。