番外 福岡から長門方面へダイレクトで運行しています、西鉄バス運行、福岡~長門線「おとずれ号」紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 山口県長門市仙崎と言いますと、かつてから漁港によって盛んになった街でありまして、実際に、仙崎漁港は山口県内では下関漁港に次ぐ県内第二位の水揚げ高を誇る大規模な漁港となっております。

 

 そう言った事から、「仙崎イカ」が有名でもありますし、「仙崎蒲鉾」も土産物の中では特に有名でもありまして、私自身も訪問しました際にはよく購入していたほどでもあります。

 

 また、上の画像にもありますように、かつての童謡詩人作家でもあります金子みすゞもこの仙崎を幼少期に過ごしてもいまして、画像1の生家は現在も観光名所となっております。こちらに関しましても、訪問時にお邪魔してもいましたが、金子みすゞの貴重な詩なども拝見する事ができておりまして、26歳と言う短い生涯が正直悲しくも思う所ではなかったかと思っております。

 

 

 そんな長門市、また仙崎方面へは、福岡方面からの基本的なルートとしましてはJR山陰線を長門市駅・仙崎駅へ向かうルート山陽新幹線で厚狭駅へ向かいまして美祢線で向かうルートがあります。尚、長門市~仙崎間は非常に本数は少ないですので、後述のバスも利用していただければと思います。

 

 (JR山陰線)~キハ47形気動車

 

 (JR美祢線・山陰線仙崎支線)~キハ120形気動車

 

 

 一方、バスでしたら福岡~下関線「ふくふく天神号」に乗車しますと、下関駅もしくは唐戸バス停まで行かれまして・・・

 

 (西鉄バス9919・日産デPKG-RA274TAN)

 

 (サンデン交通、下関230あ52-24、いすゞ2TG-RU1ASDJ)

 

 それから長門湯本温泉・長門市・仙崎・青海島への準急バスに乗車しますと、ダイレクトで行く事ができます(長門市~仙崎間もこのバス利用ができます)。尚、所要時間は計3時間以上はかかりますが、サンデン交通では九州のバス乗車券であります「SUNQパス」も利用できますので、安く利用される方にはこういった選択肢もできております。

 

 尚、バス利用でしたら下関からでしたら「サンデン1dayパス」もありまして、こちらは1日1000円で路線バスが1日乗り放題との事であります。こちらもバス利用のみでしたらそう言った利用も可能との事でありますので、これからご紹介しますバスとともに利用してみてはいかがかと思います。

 

 

 さて、このようになかなかダイレクトでは行く事ができない福岡~長門方面でありますが、7月よりダイレクトで結ぶ高速路線バスが運行を開始ました。今回は、残念ながら乗車は現時点で至っておりませんが、その運行シーンを収める事はできておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この福岡~長門方面の高速路線バスは、「おとずれ号」と呼ばれておりまして、西鉄バスが1往復で運行されておりまして、途中区間の長門湯本温泉の観光活性化のために運行されているものでもあります。

 

 この「おとずれ号」の「おとずれ」の由来も、長門湯本温泉を流れる音信川おとずれがわ)から取っておりまして、この長門湯本温泉自体も約600年前に住吉大明神からのお告げによって発見された「神授の湯」として伝わる、山口県ではもっとも古い歴史を持つ温泉でもあります。

 

 

 この「おとずれ号」の停車地です。福岡市内の博多バスターミナルを発ちまして、天神高速バスターミナルを経由しまして、ご紹介しております長門湯本温泉、長門市役所前を経まして、冒頭にご紹介しました仙崎にあります「センザキッチン」を発着地としてと運行されておりまして、所要時間は約3時間20分、途中吉志パーキングエリアで休憩、車両の休憩もサンデン交通長門支所で行っております。

 

 博多バスターミナル~天神高速バスターミナル~長門湯本温泉~長門市役所前~センザキッチン

 

 (「センザキッチン」)~ストリートビューより

 

 

 今回、「おとずれ号」に使用されております車両を収める事ができておりました。使用車両は、画像の三菱エアロエース(3346・2TG-MS06GP)でありまして、元は福岡高速営業所所属で福岡~熊本線「ひのくに号」に使用されておりましたが、この「おとずれ号」運行開始に伴いまして担当営業所でもあります博多営業所に転属しております。

 

 (「ひのくに号」時代)

 

 

 「おとずれ号」の福岡行き行先です。左側に長門湯本温泉の音信川を表すと思われるマーク、福岡行きですので「福岡(天神・博多駅)」とも記されておりました。それにしても、長門湯本温泉のマークをLED行先で表示されるとなりますとこのようになる事もこの画像から伺える所でもありましょうか。

 

 

 こうして、「おとずれ号」は博多バスターミナルへ向けて発って行きました。この日は定刻よりも5分ほど早着でありまして、肝心の乗客は、天神高速バスターミナル到着時点では平日でしたので10名足らずではありましたが、土日祝日にはそれより多く利用される方がいらっしゃるようであります。

 

 

 今回は、西鉄バス運行の「おとずれ号」に関しましてご紹介しましたが、運行開始よりSNS等でも話題になっていたほどでもありましたし、HPを見ましても長門地区の意気込みを感じさせる所ではないかと思いました。やはり、運行開始前まではマイカー以外でしたら冒頭ご紹介しました形で乗り換えで利用しないといけなかっただけに、それがダイレクトで行けると言うのはいいのではないかと思います。そんな私自身も、現時点利用はありませんが、長門方面へはこれまでも何度も出向いた事がありますので、今度はこのバスでダイレクトで利用してみたいと思っております。

 

 参考、西鉄バス「おとずれ号」特設サイト、長門湯本温泉の紹介