2022.7.2 JR東日本がこの夏一番熱(暑)かった一日⑤ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

  そして、体力の限界を悟る。


そして、また大宮駅に戻ってきた。

今度は上り唯一、上野行きの新幹線リレー2号の運転。

団体臨時列車であるにも関わらず、発車案内には新幹線リレー2号の表示が。

もっとも、実際に運転されていた期間にLED発車案内表示なぞは影も形も無かったけども。


しばらく待ち…11:51。

またまた7番線に、ゆっくりと進入してきた。


もう一踏ん張り、記念旅のアシストへ。


待ち構えていたギャラリーの視線が、カメラが、一斉に185系に注がれる。

その姿に、これまでの経緯を振り返るとやっぱり強い違和感を拭えない自分がいる。


停車時間は僅かに8分ほど、上野に比べると忙しなさは半端無かった。

左右に営業列車が発着している構造上もあり、尚更のことである。


ただ、一つだけ言うなら、よく荒れなかったなというところ。

大宮とその周辺といえばこれまで、罵声など曰く付きの問題が多数起きているエリア。

だがこの日は、人こそ多かったもののそのような事象は見受けられず、聞こえもしなかった。

やっぱりあまりの暑さに余計な気力体力浪費を控えたか、時勢柄の視線、感情を気にしたのか。

まだそのあたり、周りに配慮できる良心が少しはあったということなのか。


もっとも、わざわざこうやって書かざるを得ないくらい、周りの鉄道趣味界に対するイメージは

非常に良くないということは、暑かろうが寒かろうが常に意識の念頭に置いておかないと。

それほど水面下の現状はよろしくないというのは、ヒシヒシと実感しているのだ。


まぁとにかく、185系への注目の高さは昨年以降相変わらず、もしくはそれ以上の熱さだった。

もう30年以上実車を折々に見てきて、少ないながらも乗ったり撮ったりしているのだが、これは

完全に引退するまで違和感は消えないままなんだろうな、と改めて悟った。


それと同時に、千代の富士じゃないが自分の体力、気力の限界も悟り始めていた。

実際、185系が定期運行を終了した後、一般発売された臨時列車に乗ったのは…


2021年5月 あしかが大藤まつり号


2021年6月 鎌倉あじさい号

以上2列車。

その後、7月に「谷川岳山開き号」が運転された後は一般発売の臨時列車の設定が消滅。

それ以降は、今回のように旅行ツアーとして設定されたり、イベントでの展示のみとなった。

思うに、自分も結局はそうだったのだが、現地での観光、イベント目的より185系自体を目的に

乗車する人が割合として非常に高かったのだろうと推測される。

結局、上記2列車は今年度からE257系5500番台に置き換えられてしまった。


そんな情勢を眺めていて、自分も185系の撮影数は目に見えて減少した。

それまでに「踊り子」に注力してきた反動も大きくあるが…

しかもイベントも一般に無料公開される機会が激減し、現状ではこれくらい。

あとは3月に友人が乗る伊豆急下田行きのツアー列車を見送った程度だった。


ともかく、今回は久々にがっつり撮った。

細かい部分の撮りこぼしはあったにせよ、厳しい環境下では概ね満足だった。

そしてそれは、これが最後になってしまうのだろうか?


そして、東北新幹線開業40周年記念号と同様に出発式が。


12:00。

警笛一閃、上野に向けて発車していった。


…そして、上野駅17番線。

ぐったり。


またまた、ものすごいファンの数でホームが埋まっていた。

ここで、張り詰めていたものが一気に緩み切ってしまった。


ただ、回送の発車時間が13:30頃と聞こえてきて、到着から約1時間の猶予があった。

これはある意味、JR東日本が用意してくれたサプライズ展示イベントだったのだろうか?

だが、朝早くから南北を駆け巡ってきて、回送発車を見送る余力はもはや残っていなかった。


しかも、朝のうちに同じ場所であらかた撮り尽くしていたから、目新しいものも無い。


たまたま会った高校の同期と少し会話を交わした程度で、次の業務もあり早々に撤収とした。


次に見かける機会はあるのか、それとも…

この日駆け巡ってきた経験が、16日のVSEミステリーツアー撮影へ動くことに繋がっていく。

動ける時に動く、その姿勢はなお固まっていった今回の撮影だった。


185系も、いつどのような形で完全引退するかはまだわからない。

それを逃しても既に満足はしているが、もし出ていけるなら…

どちらにも振れるような心算を、今から持っておけるようにしたい。