【車両紹介】番外編 MIHARA-Liner

のせでんコラム,車両紹介


 


目次



前置き

『広島県に阪急電車がいる』

そんな噂を聞いたことはないでしょうか。

かつて昭和年間には広島電鉄に渡った阪急電車が存在しましたが、
それらはいずれも現存しません

令和の2022年になって広島県で見ることができるのは、
三原市にある能勢電鉄1500系(元阪急2100系)車両です。

※この写真はMTC公開日に撮影

では、そんな噂の三原ってドコ?どうやって行けるの?
本記事でご紹介します!

▲TOPに戻る



MIHARA-Linerの概要

のせでん沿線から直線距離で約220km。
(鉄路だと川西池田駅から約270km)

広島県は三原市、
三菱重工業・三原製作所 和田沖工場にある総合交通システム検証施設
MIHARA試験センター(以下:MTC)」
内に、その車両は鎮座しています。

能勢電鉄で活躍していた1554F(1554編成車)は、
2015年の5100系導入を前に(検切れも重なり)1500系の中で真っ先に運用を離脱。

引退に際して他の1500系と同様に解体準備が進んでいましたが、
ギリギリの所で先頭車の1554・1504が解体を免れ、三菱重工業に譲渡。

外しかけていた部品を再度取り付けた上で、
201554~6日にかけて、能勢電鉄の本社からMTCに陸送されました。

その後は「MIHARA-Liner」の愛称を与えられ、MTC内で各種試験に使用されています。
試験が行われていない時期は基本的に敷地内に留置されていますが、
2022年現在でも試験中の平日は動く姿を見ることができるかもしれません。

過去には1554側のクーラーが1基だけ最新の試験的なものに交換されたり、
「脱線しにくい台車」を履いた元JR東日本の205系6扉車サハ204形を牽引したこともありました。

▲TOPに戻る



MIHARA-Liner ギャラリー

MTCの中に立ち入ることは勿論できませんが、
施設の外からは車両を眺めることができます。
(※2017年にMTCが公開された日の写真は車両紹介記事から)

 

①沼田(ぬた)川の対岸から

最も近い距離で、MIHARA-Linerの側面を眺めることができます。

※季節や停車位置によっては、木が生い茂っていて見えないこともあります。
※沼田川の河口近くなので、ほぼ海です。深いです。泳いで近づくのはやめときましょう。

 

②沼田大橋から

最もお手軽に、MIHARA-Linerの正面を眺めることができます。

※距離があるので、望遠鏡や望遠レンズがあると良いでしょう。
※望遠鏡やカメラを川に落とさないように気を付けましょう。

 

③能満寺踏切付近から

MTCの南側、呉線の「能満寺」踏切周辺から、
MIHARA-Linerが鎮座するMTCの西側を眺めることができます。
南側からの俯瞰なので日中は順光になりやすいです。

呉線の電車や、うまく日程や時間を合わせれば
観光列車「etSETOra」や「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」とも絡めることができます。

※距離があるので、望遠鏡や望遠レンズがあると良いでしょう。
※能満寺さんは現在ほぼ無人ですが、敷地に立ち入る場合はちゃんと参拝しましょう。

 

④MTC正門前から

MIHARA-Linerが何らかの試験で動いている日であれば、
MTCの正門前からが最も間近で観られるチャンスです。

※当然ですが、MTCの敷地内に立ち入ることはできません。

 

⑤筆影山から

自動車やレンタサイクルで、
筆影山の中腹にある展望台まで登った人だけが見られる絶景です。
三原市街や、遠くの三原駅を発着する新幹線や貨物列車とも絡めることができます。

※非常に距離があるので、望遠鏡や望遠レンズは必須です。
※MTCには数多くの鉄道機密が存在します。施設東側の新車群などをアップするのはやめときましょう。

 

番外:呉線の車内から

いちおう望遠を使えば、沼田大橋の向こうにギリギリ見えなくは無いです・・・

▲TOPに戻る



MIHARA-Linerへのアクセス

三原市は広島県の南東部にある港町です。
大阪・神戸・岡山方面からだと、福山・尾道の次に通ることになる街です。

JR山陽本線を乗り継いで、三原駅にやって来ました。
※乗り継ぎの例

シーズンが合えば、在来線で青春18きっぷを使っても日帰り可能です。

ちょっとお財布に余裕があるなら山陽新幹線こだま号に乗ると早いです。

三原駅からは、主に3種類のアクセス方法があります。

 

①路線バスで行く

三原駅前から三原~忠海~竹原線安芸幸崎・竹原方面ゆき)の
芸陽バスに乗車し、以下の停留所まで乗車します。

  • 沼田川の対岸まで:宮沖五丁目
  • 沼田大橋へ:和田口
  • 能満寺踏切付近へ:貝野

※運賃は大人片道170~200円です。(降りる停留所によって変わります)
※バスを「三菱和田沖工場前」まで行き過ぎてしまうと、
 MTCの正門前になるためMIHARA-Linerは(動いている日以外は)見えません。
※能満寺さんは現在ほぼ無人ですが、敷地に立ち入る場合はちゃんと参拝しましょう。

▲TOPに戻る


②徒歩で行く

(下記の経由地付きリンクはこちら

沼田大橋までゆっくり歩くと片道1時間近くかかりますが、
港町の景色を楽しみながら自分のペースで行くことができます。

駅の南口から直進し、
突き当たりの「三原桟橋前」交差点を右へ。続いて、
大きなファミリーマートがある「帝人通り」交差点を左へ。
このルートで行くと、あとはひたすら直進です。

曙橋を渡った先にあるショッピングセンター
フジグラン三原」さんで休憩や腹ごしらえも良いでしょう。

並木通りの突き当たりまで歩いたら、川の堤防をのぼってみましょう。
すると、沼田川の対岸でたたずむMIHARA-Linerの姿が!!
ここから徒歩数分~十数分圏内で、沼田大橋や能満寺にも行くことができます。

※能満寺さんは現在ほぼ無人ですが、敷地に立ち入る場合はちゃんと参拝しましょう。

▲TOPに戻る


③レンタサイクルで筆影山まで行く

三原駅から徒歩すぐの観光案内所(うきしろロビー)で、
レンタサイクルを借りることができます。

健脚に自信がある場合を除き、
筆影山に登る場合はここで電動アシスト付き自転車を
借りることが必須になります。

沼田大橋までは「徒歩で行く」と同じルートです。
フジグラン三原さんの駐車場で自転車を止めて休憩するのも良いでしょう。

沼田大橋をこえて「和田」信号を直進したら、
地図アプリや案内に従って登山コースを自転車で駆け上りましょう。

筆影山の中腹に三原市街を一望できる、
見晴らしの良い展望エリアがあります。三原市だけに
ここから、MIHARA-LinerやMTCの全景を一望できます。

※年末年始はうきしろロビーが定休日です。これ以外にも、コロナ禍で閉まっている場合があるようです。
※MTCには数多くの鉄道機密が存在します。施設東側の新車群などをアップするのはやめときましょう。

▲TOPに戻る



ついに公式とのコラボが……?

能勢電鉄を離れたMIHARA-Linerですが、
その後は能勢電鉄側と何らかの接点が設けられる機会は無く、
2017年11月の公開イベントで乗車体験や運転体験が出来たのも三菱重工業さんのご厚意でした。
(当初はMIHARA-Linerを操縦するために能勢電鉄から社員さんが1人出向されていたそうですが、現在の状況は不明です)

そんなこんなで早7年

のせでんさんが各方面の協力を得て、

2022/08/06 16:00より、

MIHARA-Linerが能勢電鉄のYouTube Liveに特別参戦!!

アーカイブ配信があるので、皆様ぜひご覧ください。

▲TOPに戻る



ついに公式さんが三原を訪問!!

さまざまな方面でファンが盛り上がる中、
ついに公式YouTubeチャンネルのチームが三菱MIHARA試験センターを訪問!!
2023年11月~2024年1月にかけて、動画が三部作で公開されました。

車内のディテールや、MIHARA-Linerを運転される姿は必見です。
また出向されていた方についても言及されています。

 

広島で頑張る元のせでん!?MIHARA-Linerこと1500系と感動の再会!

②『海辺を走るマルーン!MIHARA-Liner出発進行!!

③『ベテラン2人が●●年ぶりにハンドルを握る!三菱重工業 MIHARA試験センター出張スペシャル・ラスト!

▲TOPに戻る



まとめ

1998年に山陽電車との直通が廃止されて以降、
阪急マルーンの車両が海辺に出る機会は無くなっていました。
塩害の心配はありますが、この地でいつまでも活躍してほしいものです。

※本ページ内の情報は、特記の無いものは全て取材日(2022年1月9日)現在のものです。
 今後変更になる可能性がございますのでご注意ください。

▲TOPに戻る



関連リンク

▲TOPに戻る



【車両紹介リンク】

<現有系列>

<廃止系列>

※車両紹介のページには広告を設置していません。



(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 ※本ページには各種Web広告を設置していません。

鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

ランダム記事表示ボタン