続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

花めぐり

花めぐり

◆種別:快速

◆区間:仙台~郡山

 快速「花めぐり」号は毎年4月上旬の土日に仙台~郡山間で運転されている快速列車です。その名の通り宮城県南部~福島県中通りの桜の開花に合わせて運転されています。

ジパング花めぐり号:東北線・船岡~大河原間 2018/4/7

 以前は盛岡車両センターの「ジパング」が使用され「ジパング花めぐり」号として運転されていましたが、「ジパング」は昨年9月に廃車になってしまいました。一昨年去年の新型コロナ禍での運休を挟んで、今年は小牛田運輸区のリクライニングシート付のキハ110系に変更され、列車名も「花めぐり」号となりました。

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旧塗装(湯けむり号:仙台駅 2021/5/23)

花めぐり号:福島駅 2022/4/2

 リクライニングシート付のキハ110系とは「東北のまつりラッピング」が施されていた車両で、今年が鉄道開業150周年を迎えるということで、鉄道開業当時の客車をイメージしたレトロ風のラッピングを施した「レトロラッピング車両」に貼り換えられました。以前の「東北のまつりラッピング」の方が格段に良かったと思いますが、感じ方は人それぞれでしょう。

 編成が4両から2両に減りましたが、指定は前日でも余裕で取れました。と言うのは今年は東北地方の桜の開花が遅めで、4月2日時点では全然咲いておらず、「花めぐり」という列車名とは裏腹に花見には全然使えない列車になっていたからだと思います。満開であれば一番上の写真のような見事な桜並木(一目千本桜)が見られ、その区間では徐行しゆっくり楽しむことができたんですが…。

福島総合運輸区チケッターと「ふ」の検札鋏

 鉄道150周年に関連した車内イベントとして、希望者に対して昔懐かしい検札鋏を入れてくれるというサービスがありました。辛うじて検札鋏の現役時代を知っている世代としては懐かしく感じました。また、福島総合運輸区(特改)というチケッターも目を引きました。

 福島総合運輸区は仙台支社に属し、運転士と車掌が所属する区所です。乗務範囲は東北線・郡山~仙台間と奥羽線・福島~米沢間です。車両の配置はありません。JR東日本は車内改札にあまり熱心でない印象をありますが、福島総合運輸区は白石~福島間や福島~米沢間など無人駅が続く区間でかなり気合を入れて車内改札を行っています。それにしても、わざわざ(特改)というチケッターを用意していたのは驚きでした。

【オマケ】

 この当時、東北新幹線は3月16日に発生した福島県沖地震の影響で、福島~一ノ関間が不通になっていました。

復旧工事の様子:福島県国見町内 2022/4/2

傾いた架線柱:福島県国見町内 2022/4/2

 福島~仙台間は高架橋にひびが入ったり架線柱が倒れたりと特に被害が大きい区間でした。「花めぐり」号の車内からも復旧工事の様子を見ることができました。

福島駅に入線する臨時快速 2022/4/2

仙台駅での「花めぐり号」と臨時快速の並び 2022/4/2

 また、福島~仙台間の代替アクセス手段として、新潟車両センターの特急「いなほ」用のE653系を使用した臨時快速列車も運転されていました。この車両が普段東北線に来ることはないので、注目を集めていました。「花めぐり号」の仙台駅到着時には並ぶ光景も見られました。