国鉄バス名金急行線の13回目です。
昭和42年4月に正ヶ洞駅で発行されました、「正ヶ洞から 名古屋」の準常備式片道乗車券です。
着駅は「美濃弥富駅前」、「郡上八幡駅前」、「美濃市役所前」、「小屋名」、「岐阜駅前」、「尾張一宮駅前」、「名古屋」の7駅で、昭和41年12月1日に「名金急行線」として開業した区間の全ての駅が着駅となっています。
有効日数は各駅とも「通用発売当日限り」で、着駅のうち「岐阜駅前」については、「国鉄バス 名金急行線~6」で「正ヶ洞から 岐阜駅前ゆき」の乗車券をご紹介しておりますが、後に常備券になったものと考えられます。
裏面です。
「下車前途無効」と記載されています。
着駅のうち、「郡上八幡駅前」、「美濃市役所前」、「岐阜駅前」の3駅については、後に「途中下車指定駅」に指定されますが、この券が発行された当時はまだ指定されておらず、全ての着駅が下車前途無効となっておりました。
また、「名古屋」の下に鉄道区間の着駅が設けられていた場合には、「下車前途無効」では無く、「自動車線内下車前途無効」と記載されるものと考えられますので、この準常備式片道乗車券は自動車線内発着の券であり、最下段の着駅は「名古屋」であった事になります。