こんにちは。
最近は、伊豆でのコンクリート仕事に行ったり来たりしておりました。
(もはや撮影ではなくガチ施工に従事している図)
てなわけで今回は、コンクリート仕事で出会った皆様からの写真をやっていきたいと思います。(皆さん写真をくれて嬉しい)
まずは北九州の頼れる職人・all round新井さんからの1枚目。
素晴らしい景色。
「夏」って感じですね。
ネタバレのようで恐縮ですが、この写真が送られてきた頃、新井さんが島根県の出雲市周辺の現場に行っていた事は把握していました。
奥に走っている車両も、山陰地方で走っているキハ120と考えて問題ない。
↓
ウム。
(何が「ウム」なの?と思われるかも知れませんが分かるものは分かるんだからしょうがない)
まずは山陰本線の出雲市近辺で、比較的大きな川を渡る場所を探してみよう。
写真を撮った地点にも橋の欄干が見えるから、そこそこの規格の道路が離れて並走しているんだろう。
丹念に見ていって。
この地点。
地域最大の川・斐伊川(ひいかわ)に架かる神立橋ってのが、いい感じの距離で並走してるぞ!
すかさずストリートビュー↓
欄干の色が違う。
それに山の感じも堤防も違うか……。
(問題写真↓)
やはり良い景色だ。
さて島根県のこのあたりが面白いのは、山陰本線を軸に内陸側(南側)に山があるのは当然として、海側(北側)にも山がそびえていること。
以前ムチャクチャな捜索をした時、心に刻みつけたんだから!
というわけで先ほどの地点を少し南にずらすと↓
この南側の橋から見た景色はどうだ?
では元の写真↓
南側の橋からの景色↓
続いて2枚目。
電化された路線の踏切。
最大の特徴は、それぞれの線路が離れていくように見えること。
これは電化路線の分岐点ではないか?
島根県(出雲市周辺)において、電化された路線がそれぞれ分岐していく地点は限られている。
(乗換路線図アプリより↓)
この3か所。
ひとつひとつ見ていって、
分岐点に踏切があったのはここだけ。
では元の写真↓
探し出した地点↓
完璧。
出雲市駅付近、JR山陰本線&一畑電車の分岐点にある踏切、確保!!
2つ合わせて20分ほど。楽しい捜索でした。
グッヘッヘッヘッ。
ちなみに素人(僕)が新井さんのご指導を受けながら、本当に1人でオワコン駐車場を施工してみた動画がこちらです↓
このオワコンという名の透水性・保水性を持つコンクリート、名前はアレかも知れませんが本当に日本の地面の常識を変えていく可能性のあるプロダクトです。
(これについては、じっくり別の記事で書こう書こうと思って早1年)
さてお次は、コンクリート宮本社長の先輩で大手道路舗装会社のビジネスマン・渡辺さんからの1枚。
思いっきり西武。
しかも方面案内まで出てるし!
これは相当なチャンス問題です。
しかしこの写真をもらったのは、伊豆での屋上BBQの最中。エリート社会人との初対面による緊張・早く解いてやろうというドヤ心・得意の酩酊の三重奏で当日中に解けず。
いまだに対面に弱い!悔しい!
日を改めてひとりシラフで写真を拡大。
萩山・小平・西武新宿方面。
=西武拝島線の主要駅の上りホーム。
わかりやすい図↓
(乗換路線図アプリより)
拝島線の主要駅は、拝島・玉川上水・小川。
では元の写真↓
見つけ出した写真↓
いやー、人の能力って状況によって全然違ってくるものですね!勉強になりました!
さあ次。
こちらも社長のご友人で、撮影でも何度もお世話になった、あろうさんからの1枚。
躊躇ない画角。
ブログを読んでくださっているようなので、誰かの悪い画角に影響を受けたか!!
とりあえず奥に見えるのが新幹線の橋脚であることは一目瞭然。
新幹線と在来線が並走している区間だな。
なんとなく、東海道新幹線ではなさそう(橋脚の古さ加減)。
それでも景色は見えないし、かなり線路に近いところで撮っているな…と思いながら写真をあれこれ拡大していると。
スプリンクラーだ!!
新幹線ではよくある(東海道新幹線の関ヶ原付近・東北&上越新幹線など)設備だけど、在来線は珍しいんじゃないか?
「在来線 スプリンクラー」で検索。
とある会社がヒット。
こういう検索ではいつもロクな事がないけど、今回はどうだ?
↓
設置路線がズラリ!ありがとうございます!!!
まずはJR東日本の新潟支社管内、すなわち上越新幹線沿いから捜索開始。
在来線と新幹線が並走する場所で、最も疑わしいのは長岡駅付近!
いざ現地へ。
うーむ、非常にいい感触だけど違うか!
問題写真↓
柱があって、その間2本分くらいのところに建物があるんだな……
なんてみみっちい要素。
こんなの、ほんとにピンポイントで見つけないと出てこないだろ!
次は北陸新幹線を金沢から当たってみたり(金沢・富山ともに在来線も高架駅なので撤退)、
先ほどの会社のデータにはなかったけど「上越線、他」の他を信じて東北新幹線を見てみたり。
橋脚の真ん中に梁が入ってるのが違うか……スプリンクラーがあってもおかしくない景色だけど!
(問題写真↓)
(けっこう背の高い高架っぽいよな……)
結局は上越新幹線に戻って、長岡駅や新潟駅付近に見逃した場所があるんじゃないかとまたウロウロ。
うーむ、なかなか能率が上がらない。
他に何か要素はないか……と再び拡大していた時。
……ガイシの数、多くない??
(いつか出てみたいタモリ倶楽部のスクリーンショット↓)
ま、これは関係ないんですが。
とにかくガイシが多い=交流電化区間ではないか?
そう仮定すると、長岡駅付近の在来線・上越線は直流電化なので違ってくる。
残るはやはり北陸新幹線か東北新幹線。
根拠が持てると捜索にも精が出る!
改めてスプリンクラー会社のデータに忠実に、北陸新幹線沿いを徹底的に捜索。
では、元の写真↓
とうとう探し出した写真↓
決め手は柱の間にある建物!
そして一番奥にチョコっと見える車止め!!!
北陸新幹線&JR大糸線&えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(長えな)・糸魚川駅付近の景色、確保!!!!
ちなみに↑の画像は踏切からのストリートビューですが、
絶対この隙間から撮ったんだろう。
変な隙間から新幹線の高架を撮るのも流行ってるのか!
いやー手ごたえのある問題だった!
ちなみに、あろうさんが勤めていらっしゃる食品会社のレトルトカレーとハヤシライスはレトルトを超えた逸品です。
伊豆土産にぜひ。
さあ今回ラストは、宮本社長からの1枚。
2ヶ月ちかく放置していましたよ。
こんな、地面に線路が並んでるだけの写真!
特に横向きは難しいの!!!
ただ少しだけヒントをもらっていまして、
「西のほう。関西かな…あ、いや、まあ関西って言っていいとこかな」
「撮った場所、僕は”コンクリート会社の人間”だからね」とのこと。
公演や前回の写真もあって放置をキメていましたが、あろうさんの写真を解いたことでゾーンに入っていたためそのままの勢いで捜索開始。
まず頭に浮かぶこと、それは最終的にGoogleアースで仕留める事になるだろうというイメージ。
そして線路が4本。
=関西の、JR東海道・山陽本線の複々線区間ではないか?
(4本の線路が分岐もなく、綺麗にまっすぐ伸びているのが複々線っぽい)
この日本最長の複々線区間は、滋賀県の草津駅から京都・大阪を経て兵庫県の西明石駅まで(120.9km)。
ヒントの関西うんぬんゴニョゴニョ具合を思い返して、まずは滋賀県から見ていこう。
の前に写真を分析。
写真を撮った地点・線路・向こうの住宅が、それぞれ段差になっている。
「スーパー地形」アプリを起動。
このように地形がわかる素晴らしいアプリです。
さあ草津側から捜索開始。
東海道線沿いの段差を注意深く見ていくと。
ムムッ!
国道1号おにぎりマークの上、だだっ広い敷地と線路の間に段差!
すかさずGoogleマップで確認。
灰孝小野田レミコン、太平洋セメント。
圧倒的に生コンクリート工場。
来たなこれは。
では元の写真↓
仕留めた画像↓
ズバリ最初のイメージ通り。
というわけでJR東海道線・膳所(ぜぜ)〜大津間のコンクリート工場駐車場からの景色、5分たらずで確保。
我ながら、ゾーンに入ると良い捜索ができるもんだ!
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今回は以上です。
だいぶコンクリート方面に偏った記事になってしまいましたが、最後にこれだけは。
今回写真をくださった宮本社長・渡辺さん・あろうさんは、伊豆半島で業種を超えた協業による大きなプロジェクトのスタートに携わっている方々です。
その端緒として「温泉旅館の駐車場の既存アスファルトを撤去し温泉水で練ったオワコン(骨材は再生材料)で舗装する」という企画が急遽決定し、ちょうど伊豆にいた新井さんが現場担当になり僕が手伝ったという話なんですが。
何というか、壮大なことを夢のように語るだけでなくひとつずつ具現化していく力を持つ人々を目の当たりにして、本当にすごいなと思いました。
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さて話を鉄道に戻して。
おかげさまでバラエティに富んだ写真が届いております。
今回も5枚の写真を解いたのに、なぜかフォルダの写真数が前回より増えているような気すらしています。本当にありがとうございます。
こっちもがんばろう!
ではまた!