先日、デビュー30周年を迎えたJR九州の特急型電車・787系

私は昨年12月に同社が企画・催行したオリジナルツアー『懐かしの787系つばめ号乗車の旅』に参加させて頂きました。

本当は昨年中にブログアップすべき処、諸事情により大幅に遅れてしまいましたが、この機会に順次アップさせて頂きます。新鮮味に欠けるかもしれませんが何卒ご了承ください。また、787系デビュー30周年の記念企画として7月16~17日にも同様のダイヤで博多~鹿児島中央において再度リバイバル運転されましたが、今回はあくまでも2021年12月のツアーに参加した時の事についての記事のため、誤解なきようお願い致します。本稿は『前夜篇』と致しまして、鹿児島入りした12月11日(土)の行程のみの紹介です。

 

北海道在住の私、残念ながら九州新幹線開業前に現役で運転されていた787系つばめ号には乗った事がありません…。走行路線の鹿児島本線も、現在は八代~川内の区間が並行在来線として肥薩おれんじ鉄道に転換されて事実上分断となり、電化設備は貨物列車のために残されましたが、定期旅客列車は気動車が走るのみという状態が続いていました。

ところが、2020年10月から運転開始されたD&S列車『36ぷらす3』の木曜日ルートで肥薩おれんじ鉄道区間も787系を走行する事となり、私はいずれコチラに乗ってみたいという構想を持っていたのですが、JR九州の昨年11月17日のプレスリリースにこんなお知らせが…。

 

 

 

ノーマルの787系肥薩おれんじ鉄道経由で博多~鹿児島中央を17年振りに往年と同じルートで走行するのですから大いに話題となり、私は某ネット記事でその事を知るや、是非とも参加したい!と思い、コロナ禍での道外遠征を控えていた私は大いに悩みましたが、当時は全国的にコロナ感染者が急減している事もあり(※実際、旅行した時期はオミクロン株が上陸して間もない頃だったが、感染者数はまさに「底」だった)、翌11月18日の申し込み受付に応募する事にしたのです。

しかし…発売開始の9:30にJR九州旅行の窓口STORES予約のサイトにアクセスしたのですが、なかなか予約がうまくいかず…😖

 

 

 

 

私の操作の仕方が悪いのか、予約サイトの使いづらさなのか…とにかく15分程パソコンの前で格闘しましたが、何とか12月12日の鹿児島中央→博多の復路プランの予約が成立!本当は博多からの往路プランも参加したかったのですが、その場合前夜までには福岡入りしなければならないため、断念しました。

そしてどうせ乗るなら…と思って海側車窓となるグリーン席1人掛けプランを申し込みしたかったのですが、何せ6席しかないので即SOLD OUT…。幸いにも、海側車窓の普通席プランは空きがあったのでソチラにしました。ただ、価格が2名分なので1人参加でもグリーン席1人掛けプランと同額の¥33000(その代わり1人2席使えて他の参加者との相席はない)。先述の『36ぷらす3』のグリーン席プラン(飲食なし)で片道¥16860と比較してもかなり割高にはなりますが、上り列車としての787系が肥薩おれんじ鉄道走行は通常では実現しないため(『36ぷらす3』は下り博多→鹿児島中央のみ)、私にしてみればこの料金を払っても惜しくありませんでした。

 

 

そんなワケでツアー前日の12月11日、私はJAL機乗り継ぎで鹿児島入り。

私にとっては瀬戸瀬から志布志ゆきの旅』(セトシブ旅)以来実に1年11ヶ月振りの九州なのでした。

 

 

 

到着後、空港内にある『大空食堂』で昼食として黒豚ロースカツカレーを頂いたのですが、本当に薩摩黒豚!?という程フツーの豚肉と変わらないというクオリティ(脂身や筋が多かった)にはガッカリしましたね…。

 

 

 

食事後、14:45発の南国交通リムジンバスに乗車。

 

 

 

そして、鹿児島中央駅前の南国交通バスターミナルへ到着。

 

 

 

そしてバスターミナルビル向かいの鹿児島中央駅へ。

鹿児島市は九州有数の大都市ですが、190万都市の札幌と比べて駅周辺の人の多さがあまり変わらないのにはビックリしました。

 

 

 

 

私は駅舎内の土産物店で鹿児島土産を買って宅急便で発送した後、415系500番台(ロングシート車)の日豊本線6950M(16:36発)に乗って都城まで往復する事にしました。九州の415系もいつまで活躍が見られる事やら…という事で。本当は大分のセミクロス車(100番台車)にも乗ってみたいのですが(大分所属のロングシート車は2019年に下関→大分のロングラン運用で乗車済)

この列車は鹿児島地区で運用されている415系で唯一1往復だけ県境を越えて宮崎県まで乗り入れる運用の上り列車。今回乗車した編成は鹿カコFm515編成(1984年製)で、当初は常磐線向けに製造、国鉄末期に南福岡に転出、そして現在は鹿児島車両センターに配置されている車両です。

尚、私がホームに降りた時点(発車30分程前)では既に入線済で、その時点からそこそこの乗客が乗り込んでいました。

(停車中に鹿児島貨物ターミナル駅発のED76牽引フルコン貨物と並ぶ!この光景もいつまで見られるやら…)

 

 

 

都城行は16:36発ですが、その2分前には往路の博多発つばめツアー列車が6番ホームに到着しました。

ホームには鉄道ファンらがお出迎え。首都圏とかと違って、あまり密になる事もなく割と平和でしたね。定時運転だったため、到着を撮影できてヨカッタ!

 

 

 

そしてすぐ6950Mに乗り込みます。私は最後尾クハ411-615のトイレ前に「唯一」存在するクロスシートを確保。進行方向とは逆向きにはなりますが、やっぱり乗り鉄するならクロスシートに限る!その代わり台車(しかもコイルサス)のほぼ真上なので乗り心地は非常に悪いです。

 

 

 

発車後、お隣鹿児島駅構内でJR貨物EF81の『銀釜』303号機(HM付)を目撃!ステンレス車体に夕陽がギラリ!後継機のEF510にも『銀釜』が投入されるとの事で、本機も先はもう長くないのかも…。しかし実機を初めてお目に掛かれて感激!

車端部の席につき、揺れがひどい中での撮影なので多少のブレはご容赦ください…。 

 

 

 

鹿児島駅~重富駅間は錦江湾、そして対岸の桜島の車窓風景が楽しめます。

 

 

 

乗客は部活帰りの高校生が主体で、その大半は途中の国分駅で降りてしまい、車内は一気にガラガラに…。

 

 

 

次の霧島神宮駅では、下り特急6013Mきりしま13号と交換のため9分も停車しますが、同列車到着遅れのため3分程遅れて発車しました。

 

 

 

財部駅を最後に鹿児島県から宮崎県に入り、かつて志布志線が接続していた西都城駅を経て終着・都城駅2番線に到着。やはり霧島神宮駅での遅れを引きずり、定時の18:19より2分程度の遅着。

415系は夜間滞泊の後、翌朝6:06発の6927Mで鹿児島中央駅へ戻ります。行先方向幕は到着前の時点で鹿児島中央に変わっていました。

 

 

 

都城駅に着いたのも束の間、私は3番線から発着する18:27発の6015M特急きりしま15号(宮崎発)で鹿児島中央駅へトンボ返り。787系きりしま号はセトシブ旅の終盤コースでも鹿児島中央駅からの上り列車に乗車していますが、今回は逆。車両編成は大分車両センターのBO110編成で、最後尾4号車自由席のクハ787-112に乗車。同車は中間車のサハ787を先頭車改造した車両のため、100番台が振られています。

787系は翌日のつばめツアー本番に乗車するのですが、車両設備に対する予習も兼ねてとの事で(ちなみに私は同系に数回乗車しています)

 

 

 

一応想定内ではありましたが、きりしま15号の乗車率はあまり芳しくありません。都城駅からも余裕で席を確保できましたが、JR九州にとってはお気の毒…。

 

 

 

きりしま他、JR九州の一部特急列車はワンマン運転が行われています。不正乗車防止の観点から一部区間では車内改札要員が乗務している事もありますが、結局一度も車内改札される事はありませんでした…。コレをいい事に、特急料金を免れる不届き者もそこそこにいるんだろうな…と。私は勿論、都城駅できちんと自由席特急券を購入して乗車しましたよ!

 

 

 

国分駅を出た後、私は予め鹿児島中央駅で買っておいた駅弁『鹿児島仕込厚切り黒豚角煮弁当』を夕食として頂きました。レンジでチンする事が推奨されているため、冷めた状態で食べるのは脂っこく感じてしまうのは仕方ないかも…。

本当は現地の美味しいお店探しでも…といきたい処ですが、あくまでも乗り鉄目的の旅なので。車内での夕食もホテルでの時間を長く取りたかったからです。

 

 

 

終着・鹿児島中央駅4番ホームには19:44に到着。

 

 

 

隣の3番ホームに停車中の415系鹿カコFm520編成と並びました。

国分発川内行の19:57発2468Mでしょうか。

 

 

 

夜の鹿児島中央駅西口。

 

 

 

この日の宿は東横イン鹿児島中央駅西口

実は…往復の飛行機と宿泊は『JALダイナミックパッケージ』にての予約で、別個に予約するより安上がりだったからです。私は東横インクラブカード会員ですが、残念ながら公式HPからの予約でないためポイントを付ける事はできませんが。

 

 

 

お部屋は高層階で、しかも駅側。つまりトレインビュー!行き交う列車を眺める事ができますが、九州新幹線はホームが囲まれているため直接見る事はできません。

 

 

 

今回はここまで。次回から、本番のつばめツアー乗車記に入ります。

つづく