どうも、ちぐさです。
今回は昨年5月に実施した南東北乗り鉄旅について振り返ります。
1.快速海里 新潟→酒田
まずは新潟まではとき305号で行き、そこから快速「海里」に乗り酒田へ向かいます。かつて同区間を運行していた快速「きらきらうえつ」の実質的な後継として2019年運行開始しました。デビューしてすぐに乗りに行く予定でしたが、令和元年東日本台風の影響で旅行自体を取りやめたため乗れず、その後何度か乗る計画を立てるもチケット争奪戦に敗れたりして、何度目かの正直でやっと乗れました。
新潟駅の行先案内板。
「海里」のロゴ
コンパートメント。えきねっとで予約できるので運が良ければ独り占め可能。私は普通席を予約しました。
桑川駅は通常ダイヤの場合少し長めに停車するので、ちょこっと観光ができます。
駅前が景勝・笹川流れの一角になっています。
冬の笹川流れも趣深くてよいです(画像は2018年12月、リゾート美食旅乗車時)
編成写真。4両で普通車・コンパートメント車・売店/イベントスペース車・旅行商品用車で構成されています。
通常ダイヤの場合、あつみ温泉で後続の特急いなほ3号に抜かれます。新潟で乗り遅れてもこれで何とか追いつくことができます。
なお海里は冬季ダイヤ(冬季以外も一部日程で運用あり、桑川の停車時間が短い)の場合、酒田まで後続のいなほ3号から逃げ切ります。
このあと、庄内平野へ入っていきます。視界に広がる田畑が美しい、個人的に羽越線で一番好きなスポットです(画像は2018年8月、快速「きらきらうえつ」車内より)
鶴岡にて。この日はお座敷列車「華」の団臨が運転されていたようです。あとふと思ったのですが701系の秋田車って鶴岡まで入るんですね…。
この後遅れなく酒田駅に入線しました。この日は虫が常に車内を飛び交っており、少し気分が悪かったです。
きらきらうえつ時代と比べるとして指定券が取りにくくなっているので、後述の事情と合わせても、今後庄内エリアに用があるなら特急いなほを使えばいいかな…と思ってしまいます。
2.快速最上川 酒田→新庄
酒田から新庄へ。車両は小牛田運輸区のキハ110系。側面に赤いラインがあるのが特徴です。
車内はボックスシートとロングシートでした。
新潟エリアの新しい顔、GV-E400系。以前磐越西線で乗車済みです。
途中3駅のみの停車で、1時間を切る爆速運転で新庄に着きました。陸羽西線も下りの山越えから庄内平野に入るところの車窓が好きです。
701系5500番台と、今はなきとれいゆつばさ。過去に乗っているので後日投稿します。
3.快速湯けむり号 新庄→古川
車両はキハ110系0番台。かつて急行陸中→快速はまゆりとして運用された盛岡所属の車両を譲り受け、おもに臨時列車用として運転されています。
仙台~新庄間には以前「リゾートみのり」という観光列車が運転されており、老朽化で引退したことでその後継で快速湯けむり号が運転開始されました。当初は先ほど快速最上川で紹介したごく普通のキハ110系200番台で運行されていたため評判は今一つでしたが、この車両の導入により車内サービスはそれなりに改善されています。
車端部はボックスシートですが。大部分は転換クロスシートとなっています。
鳴子峡通過時は速度を落としてくれます(写真は2018年11月、リゾートみのり車内より)
車内販売もあるなど、ある程度観光列車の体はなしていましたが、リゾートみのりのすごさを知っている身からすると少し物足りないかな…と思いました。
当初は仙台まで乗る予定でしたが、海里の時以上に虫が飛び交っていて気分が悪くなったため、古川で急遽途中下車。
帰りははやぶさ110号で帰京しました。
当該編成は乗車時「東北の祭りラッピング」が施されていましたが、投稿日時点では鉄道開業150年に合わせ、旧客車をイメージした「レトロラッピング」が施されています。変わる前に乗りに行きたいところ。
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ちなみにこの周遊乗車は以下の列車で代替可能でした。
東京→(とき305号)→新潟→(快速海里)→酒田
新幹線をとき307または311号にして、新潟からいなほ3号に乗るパターンに代替可能です。とき309号は途中上毛高原で後続の311号に抜かれ、新潟ではいなほ3号に間に合わないので避けましょう。
いなほ3号は先述の通り通常ダイヤの場合あつみ温泉で海里を抜くので、鶴岡や酒田へはこちらの方が先着します。なお22年3月改正より繁忙期を除きE653系1100番台4Rによる運用になったため、グリーン車がついていないので注意。
酒田→(快速最上川)→新庄
ここは代替列車がありません。22年3月改正で余目発となり、酒田→余目間は別途普通列車に乗る必要がありましたが…
新庄→(快速湯けむり号)→古川→(はやぶさ110号)→東京
私は都合快速湯けむり号を古川で降りて帰京しましたが、当然仙台まで乗ってそこから新幹線に乗ることもできます。この場合古川乗換より早くても30分程度東京到着が遅くなります。
また時間に余裕がある方は仙台からひたち30号品川行きに乗る手もあります。週末パス+普通席の組み合わせなら新幹線より安いですが東京到着が23時近くになるため、住んでいる場所によっては終電に注意した方がよいでしょう。また夜遅い時間のため、景色には期待できないです。
過去には新庄から福島まで「とれいゆつばさ」に乗り、福島からやまびこorつばさに乗るというルートもありましたが、こちらはとれいゆつばさが2022年3月で引退したため、新庄からつばさ150号1本で帰京するのが代替となります。
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このルートは鉄道好きの中では結構有名なルートで、新潟→酒田→新庄→仙台を海里(きらきらうえつ)→最上川→湯けむり(リゾートみのり)で行く方法であれば18きっぷ+各指定券で乗れる乗り得ルートでもありました。しかしタイトルの通りこの周遊旅行は現在できません。
ご存じかと思いますが現在快速最上川が走る陸羽西線が工事により長期運休となっております。これにより海里→代行バス→湯けむりと乗り継ぐ形になりますが、この接続はほぼ絶望的とみてよいでしょう。それどころか、湯けむりの少し後に出るつばさ150号の接続も場合によっては無理かもしれません。というのも実際に投稿者は過去豪雨の影響で陸羽西線が運休した際に代行バスを使ったのですが、道中交通量が多かったため、リゾートみのりどころか、後続のつばさ号(当時は152号)との接続にも失敗し、新庄で2時間待ちを喰らった過去があります。
運休期間は2年間。果たして2年後復旧してくれるのか、はたまたこのまま逝ってしまうのか…。
今後の動きに注目しておきたいと思います。
きらきらうえつ、リゾートみのりについては過去に乗っているので後日投稿します。