国鉄バス 名金急行線~6 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

国鉄バス 名金急行線の6回目です。

 

「名金急行線」の乗車券の途中下車指定駅に関する記載で、昨日のエントリで「途中下車取扱駅以外の駅は下車前途無効」と裏面に記載されている例をご紹介し、その「途中下車取扱駅」については駅名の記載が無かったのですが、「途中下車取扱駅」について記載されている券も存在しておりました。

 

昭和47年4月に正ヶ洞(しょうがほら)駅で発行されました、「正ヶ洞から 岐阜駅前ゆき」の乗車券です。

 

 

当時は郡上郡高鷲(たかす)村の中心であった「正ヶ洞」でも乗車券の発売がありましたが、発売は昭和55年頃に終了したようです。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

裏面には「名金線途中下車駅」として、「途中下車取扱駅」が記載されています。

 

「途中下車取扱駅」はいずれも2文字で略記され、「岐阜=岐阜駅前」、「美市=美濃市役所前」、「八幡=郡上八幡駅前」、「白鳥=美濃白鳥」、「高原=蛭ヶ野高原」、「牧戸」、「ダム=御母衣ダム」、「平瀬」、「荻町」、「鳩谷=鳩ヶ谷」、「赤尾=西赤尾」、「菅沼」、「上梨」、「下梨」、「橋場=橋場町」の15駅が記載されています。

 

この乗車券は上りの「岐阜駅前ゆき」ですが、「途中下車取扱駅」は「岐阜=岐阜駅前」から乗車方向とは逆の下り方向順に記載されており、正ヶ洞発となりますので「高原」~「橋場」は乗車券の区間外となりますが、区間外の「途中下車取扱駅」も記載されている事になります。

 

 

 

 

 

こちらは昭和50年3月に「○自」名古屋駅で発行されました、「名古屋から あやめ沢 蛭ヶ野高原ゆき」の乗車券です。

 

 

着駅の「あやめ沢」は昭和54年1月1日に「蛭ヶ野スキー場」へ改称されています。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

先にご紹介いたしました「正ヶ洞から 岐阜駅前ゆき」の乗車券と同じく「名金線途中下車駅」が記載され、「岐阜、美市、」が「岐阜・美市・」と「、」から「・」に変わっておりますが、着駅の「蛭ヶ野高原」の「高原」と区間外の「牧戸」~「橋場」も記載されており、「名金急行線」の「途中下車取扱駅」の駅名の記載のある名古屋印刷調製の常備券は、全て同じ記載方であったものと思われます。